Camping in Yosemite National Park
Tuolmne Meadowsキャンプ場にて(1998.8)
ホテルは年輩の方が多いが、キャンプ場は若い世代や家族連れまでさまざまで賑やか。ヨセミテでアウトドア気分を満喫するならやはりキャンプだ。しかし「キャンプなら予約もいらないし、どこででも寝られればいい」というのはヨセミテでは通用しない。とくに夏期はキャンプ場は満員だ。道路脇やパーキングなどでの野宿も違法であり、ピストルをもった保安担当レンジャーに連行されるだろう。
また1997年冬の洪水被害でUpper River、Lower Riverのふたつのキャンプサイトは修復されず、自然復元されるので渓谷内のサイト数はまた減少し、キャンプサイト予約事情はさらに悪化している。
信じられないかも知れないがホテルと同様、キャンプ場の予約を勝ちとるには努力が必要。予約はThe National Park Reservation System(NPRS)で5ヶ月前から受け付ける。正確には、15日〜翌月14日の分について5ヶ月前の月の15日が受付開始日となる。(例:7月15日〜8月14日の分について3月15日から受付開始)
各キャンプサイトの地図・詳細情報も出ているのでご参考に!。
ハイカントリーにあるTuolmne Meadowsキャンプ場はサイト数のうち半分は当日受付である。Reservation Officeは午前8時からオープンするが、夜明け前から列ができていることも多いので注意。
バックパッカー用のサイトは予約不要で先着順の受付だが、渓谷内唯一のSunnyside Walkin(camp4)キャンプ場はいつもいっぱいなので要注意。
ヨセミテ渓谷を離れて、Tuolmne Meadowsをはじめとする公園北部のキャンプ場も魅力がある。ただしレンタカーが必須だろう。
■各サイトの装備の写真
ヨセミテ渓谷アッパーパインキャンプ場にて
大人6人が座れるテーブルがあります。(テーブルクロス持参がおすすめ。優雅さが違います。)
これもサイトごとに装備されているファイアープレイスです。鋳物製のバーベキューグリルも付いている。これが高さも調整できるすぐれもので、焼き物には重宝します。(写真は何を焼いているのでしょうね?)
これがフードストレージボックス(別名:ベアボックス)。レンジャーからはクマの被害をさけるため、テントやクルマの中には食糧および、匂いのキツイもの例えば化粧品類や歯磨き粉などもすべてこの中に入れるように指導されます。(寸法は幅114×高さ45×奥行86センチ)
クマだけではなく、リスやアライグマ、野鳥などがあなたの食糧をいつも狙っていますので、決して開けっ放しにはせず、こまめに閉めるようにしてください。
食器洗いは共同炊事場のような設備はありませんので、各サイトですることになります。食器洗い用の「洗い桶」を用いるか、ふき取るなどして工夫する必要があります。
キャンプ場にはシャワー設備はありません。ヴァレー内にはカリービレッジ(2ヶ所)とハウスキーピングキャンプに有料シャワー、Tuolumne MeadowsではTuolumne Lodge(キャンプ場からはクルマで10分程度)に有料シャワーがあります。
■キャンプ場規則・注意事項
・キャンプや車内での宿泊は定められたキャンプサイトでのみ可能です。
・ひとつのキャンプサイトには6名(子ども含む)、クルマは2台までです。
・ペットは同伴が可能なキャンプ場と不可能なキャンプ場とがあります。また常につないでおいてください。ハイキングトレイルへの同伴や放し飼いはいけません。
・午後10時から翌朝6時の間は静粛タイムです。
・発電機の使用は午前7時〜午後7時の間です。
・汚水は定められた場所で排水してください。
・キャンプ場のトイレから電源をとってはいけません。
■キャンプファイアーのルール
・ヨセミテ渓谷内では澄んだ空気を保つため5/1〜10/15の間、午後5時〜10時の間のみに制限されています。
・ヨセミテ渓谷内での薪拾いは禁止されています。落ちている枯れ枝でも×です。(薪はショップで売っています。)
・ヨセミテ渓谷の外でも、標高9600フィート以上、あるいはセコイアの森では薪拾いは禁止です。
・立ち木を切ることは禁止されています。
・たき付けには新聞紙などを用いてください。松葉や松ぼっくりは不必要な煙を生じます。
・キャンプファイアーは各サイトに装備されているファイアーリング(ファイアープレイス)で行ってください。
・人の目のない状態で放置してはいけません。
・消火はサイトを離れる30分以上前に水をかけて行ってください。
(改訂 2004.6.13)