つい先日、掲示板に登場した少年Climber: Scott君のニュースが、
今朝のSan Jose Mercury新聞にありました。
The sheer granite face of Half Dome towers 4,400 feet over Yosemite Valley
like a dare. Climbers who accept that dare average three days to scale the
steep “Death Slabs'” and ascend Half Dome’s Regular Northwest Face, the
route first conquered in 1957. Scott Cory, 14, of Brentwood, bagged it
Thursday. Took him half the day. It was good training. Tagged with
the nickname”Spider Boy” for his feats on rock, Scott holds claim as
the youngest climber ever to achieve one-day summits of Half Dome and
“The Nose” of El Capitan. Now comes a more grueling challenge.
Later this year, he will attempt to tackle both routes within 24 hours
to become one of 15 people, and by far the youngest, to achieve
the storied “Yosemite Double…” (中略)
On Thursday, Scott ended the Half Dome climb worn out — not so much
from the seven-hour ascent of the granite wall, but from the seemingly
interminable three-hour hike down.
来年(2005)はHalf Dome初登頂から130年目に当ります。
“The first known non-indigenous man to conquer Half Dome was George
Anderson on Oct. 12, 1875.”
“Half Dome” への9件の返信
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このヨセミテダブルを達成した15人のうち、5人の超オタククライマーを知っています。ヨセミテのスピード記録に取り憑かれているサークルは結構小さく、ライバルであるハンスフローリンとディーンポターを筆頭に、同じグループのクライマーたちがパートナーをスイッチしてはスピード記録の塗り替えを競っているという非常に狭い世界ですが、それでも彼等の達成した記録は驚愕すべきものです。先月親友のピーターカワードがハンスフローリンと共に両ルートを19時間で登り時間記録を更新しました。初登(というのかな)はピータークロフトとジョンバーカーが1986年にやりました。両方のルートをソロでしかもフリーでという信じられない初登はディーンポターが確か2002年にやりました。フリーによる第二登はまだされていないと思います。そのうち、昔では考えられないようなレベルを登るこの子のような若者たちがどんどん記録を塗り替えて行くのではと思う一方、これ以上のスピード記録は物理的に不可能かつ危険であるとも感じます。
ソロ・フリーといってもロープは担いで登り
難しいところで(5.12以上?)でセルフ
ビレイをとるんでしょうか?
あと時間は純粋に岩登りだけの時間なんで
しょうか。それともトレイルを歩く時間も
入っているのかな?
とにかく人間技ではないですね。
「フリーソロ」という場合はビレイは一切取らず、ギアなしで登ります。「ソロ」はロープを使って一人で登り、フリーであろうが人工であろうが構いません。ディーンポターがやったヨセミテダブルのフリー化は、フリーソロではなくて、フリー&ソロです。おそらくハーフドームのレギュラールートはフリーソロ、エルキャップのノーズの一部の難しいピッチではセルフビレイを取ったのではと思いますが、すべてをフリーで24時間以内に登ったという信じられない業績です。エルキャップの一日フリー化はまだ4登しかされていません(公には3登ですが友人のジムハーソンが去年サラセをone-dayでフリー化しました。名声を求める人ではないので、私たちのサークルの外ではほとんど知られていません)。ポターは自分のことを良いフリークライマーではないが、それでもロー5.11はカンフタブルにフリーソロできる言っています。一日記録にはアプローチ&下山の時間も含まれます。厳密にはcar-to-carのはずです。
そういえば、フリーではないですが、ノーズのスピード記録は平山ユージがフローリーンをパートナーに2時間48分という驚異的な記録を持っています。ポターがその記録をいずれやぶるかも知れません。36ピッチをそんな時間で登ろうと思ったらビレイはほとんど取らず、二人の間には2個〜3個のギアしか入れてなでしょうね。これ以上のスピード化は危険きわまりないと思います。
平山ユージのノーズ2時間48分っていうのは、本当に驚きですよね。最初、時間の書き間違いかと思ったもんです。この全2時間48分の映像って残されていないのでしょうか?
今更おじさんが見てどうなるものでもありませんが、やっぱり見てみたい。
ヨシエさんが言われる通り、これからも、幼い頃から英才教育受けた若者が、記録を塗り替えてゆく事でしょう。息子がいる人が羨ましい。それも3人いたら、1人位は才能に恵まれるかも(笑)。
ところで、ポターが平山の記録に挑戦する時は、是非教えてください。
大汗訂正:昨夜ピーターカワードと会ったので一応のつもりで確認したのですが、ヨセミテのスピード記録がcar-to-carだと言ったのは、私の全くの誤解でした。ハイクどころか下山時間も含まれず、壁の下から上までの時間の合計だそうです。彼とミドルカシードラルを登った時、彼がcar-to-carをストップウォッチで計っていたので勝手にそう思い込んでいました。バックカントリーでのピーククライミングの記録の場合はcar-to-carだそうですが。ルールもどこかにオーガナイズされて書かれたものがあるわけではないので、ある程度適当かも知れません。
ユージの映像は聞いたことがないので、存在しないのでしょうか。彼がサラセのオンサイトに挑戦した時は日本のテレビ局が撮影したとビレイをした鈴木英貴から聞いたのですが、その映像も見てないです。あったら見てみたい。ポターは友達サークルではないので、残念ながら前もって情報は入ってこないと思います。ユージの記録挑戦に興味があるかどうかはわかりませんが、2002年のOutsideのインタビューで「something huge」なことに挑戦するって豪語していました。フィッツロイとセーロトーレの3本をスピードソロ(そのうち2本はロープなし!)よりすごいことがあるのでしょうか?本当に考えられないです。もし息子がいたら私なら心配するなあ(笑)。
平山ユージのDVDはこちらです。
http://www.pump-climbing.com/index.html
今日は時間がないので、これで失礼します。
情報ありがとうございます。買って取り寄せてまで見るかはわかりませんが、ユージのフッテージは両方ありそうですね。Kleiberさんもクライマーなんでしょうか?クライミングは狭い世界なのでどこかでお会いしているかも。
ユージとは一度ヨセミテで会って半日だけ彼のグループと一緒に登ったことがありますが、根っからクライミングの好きな気取りのない明るい好青年で好感を持ちました。彼の態度がグレードに走ってなかったので。実際クッキーで友達のためにトップロープかけてあげてました。妊娠中の奥さんも一緒でとてもかわいいカップルでした。
これから3連休でマモスに行ってきます。皆様良い4thを!
海外遠征に出た事はありませんし、随分昔にすっぱり足を洗いましたので、全く面識はないと思います。現役時代も岩のスペシャリストではなく、あくまでも登山の一手段としての岩登り、当時はまだそれが主流の考え方でした。その後のフリーの隆盛やスピードアップには、隔世の感があり、もう現役の人達はとても遠い存在になってしまいました。
ただ、学生時代の友達が山仲間ばかりなので、日本に帰国する度に新しい情報は入ってきます。彼らにしても、往時の片鱗は全くなく、今は仕事の気分転換程度のものです。一人だけそのまま突っ走った奴がいますが、もういません。
ヨシエさんは、そのまま突っ走ってヨーロッパに出られたのでしょうか?。
会社のすぐ近くに、練習にもってこいの結構な岩場があって、夏だったら夕方2〜3時間練習できる訳で、こういう環境はとっても羨ましいですね。残念ながら、私にはもう遅すぎですけど。
ヨーロッパ遠征はついにしませんでした。アメリカの西海岸のロードトリップで十分楽しみましたから。私たち夫婦も元々山屋から岩屋へ転校した部類で、山を登るために岩を学ぶつもりが岩にはまってしまいました。今では山屋に逆戻り。というかただのハイカーと言った方が正確かな。私も時の流れをひしひしと感じます。
練習に持ってこいの岩場はストーニーポイントかな(笑)?