NPS2004予算削減

5/28のSan Francisico Chronicle紙によると米国立公園局の2004予算が削減されるのに伴って、各国立公園のビジターセンターの閉館日が増えたり、自然解説プログラム(レンジャープログラム)の数が減少することになるだろうとと伝えています。

National parks cut services for visitors
Watchdogs say jobs, visitor center hours are being reduced
ここからお読みください。

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BBS移転させました

突然ですが、iswebにお世話になっていたBBSを自前サーバーのほうに移転させました。
いままでの書き込み、過去ログもすべて同じシステムで動いています。今後の閲覧・書き込みはこちらのほうにお願いします。

川の事故にご注意を!

今週末はMemorial Day Weekendですね。暖かい天気で雪解けも早く進んでいるようです。NPSが水の事故防止を呼びかけています。ポピュラーなハイキングコースの「ミストトレイル」ではヴァーナル滝、ネヴァダ滝のほんの近くにまで近寄ることができます。毎年滝への転落事故などが起こっていますので、みなさんも十分気を付けてくださいね。

The park’s rivers are full from melting snow pack. However, rivers and creeks are dangerous in the spring. Avoid the cold, swift water and never wade above waterfalls. Enjoy these treasures from a safe distance. (Media Relations – 5/27/04)

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クルマ通行規制

NPSによるとBig Oak Flat Road、El Portal Roadで道路舗装工事の為、5/24-25,6/2-3の期間通行規制があります。”20 minute delays”はおそらく20分間間隔の片側通行です。
Big Oak Flat Road (Highway 120 from Manteca):
20 minute delays May 24-26, June 2-3 just west of Y. Valley
El Portal Road (Highway 140 from Merced):
20 minute delays May 24-26, June 2-3 just west of Y. Valley

クマ

日中のヨセミテバレーで、初めて至近距離でのクマの撮影に成功(?)しました。
(昼のバレーで見たことも初めてでしたが)
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Half Dome登山からの帰り道、春の渋滞中のヨセミテビレッジ前四辻(アワニーミドウ前)で
渋滞に巻き込まれて停車中に、マーセッド川縁を失踪しているクマを後部席の子どもが発見。
その後、渋滞を抜けてセンチネルブリッジを渡って、ハウスキーピングキャンプへ向かう途中、
先刻のクマがマーセッド川を泳いで渡っているのを再び子どもが発見。
車を停めて、泳いでいる様子と、岸に上がって山側へ駆け上っていく姿を撮りました。
大勢の観光客でごった返していたこの日のヨセミテバレーでしたが、
ほとんどがクマには全く気づいておらず、どちらも悠然としているのが印象的でした。

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Amazon.co.jpで「Yosemite」キーワードで並ぶ図書です。

ゲイラーレイクとグラニットレイクをめぐる

Gaylor & Granite Lakes
 ゲイラーレイクとグラニットレイクはヨセミテ国立公園の東端にあります。トレイル入口はタイオガパスの国立公園ゲートのパーキングで、ヴァレーからはクルマで1時間30分のドライブが必要です。(夏期シーズンはTuolumne Lodgeからタイオガパスまで無料のシャトルバスが30分おきに運行されています。)
 所要時間約4時間のお手軽なハイキングコースですが、登山口がすでに標高約3000mです。普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。

 最初の30分間は険しいスイッチバックが続きますが、峠を越すと眼下にゲイラーレイクが見えます。そのまま道を下り、湖まで降ります。空が青々と湖面に映っています。
 湖の北側を歩き、西端まで来ると小さなせせらぎが流れ込んでいますので、今度はそれに沿って上がっていきます。途中リスやマーモットなどを沢山見ることができるでしょう。

 15分ほどで、アッパーゲイラーレイクに到着します。夏でも残雪が見られます。
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 この湖の上にはかつての「グレートシエラ銀鉱山会社」の鉱山跡があり、20分ほどで石組みの小屋跡や採掘跡までたどり着けます。

 クロスカントリーして丘を越えていくとグラニットレイクにいけます。このへんは石と草だけですので、どこでも好きなところを歩くことができます。
 帰りはゲイラーレイクに戻り、来た道を帰ります。あるいは西南にツォロミーメドウズ方面に向かう道もあります。
■注意!!
 必須の持ち物は水1〜2リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
 
 夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
 落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
 決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず他のハイカーに助けを求めましょう。

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アメリカの国立公園−自然保護運動と公園政策

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値段も内容も「学術書」レベルですが、アメリカの国立公園の成立と発展、開発と保護をめぐる自然保護団体や官僚、政治家を巻き込んださまざまな論争などなど非常に興味深いです。
ヨセミテにもゆかりの深いオルムステッド、ホイットニー、もちろんジョン・ミューア、デビッド・ブラウアーなどが登場します。
上岡克己著 築地書館 ; ISBN: 4806712558 ; (2002/12) 2.940(税込)
目次)
序章 国立公園との出会い
第1章 公園とは何か
第2章 アメリカの国立公園の誕生(1832-1889)
第3章 ジョン・ミューアと国立公園(1890-1914)
第4章 国立公園の発展(1915-1961)
第5章 国立公園を守る
第6章 環境の時代(1962-)