nanae@sierra

ヨセミテ国立公園の東側のエントランスのあるタイオガパスの麓の街Lee Viningにお住まいのnanaeさんから、ブログサイト開設のお知らせをいただきました。この街に住む日本人はnanaeさんお一人だけ。
昨年夏はなんとあの「モービルガスステーション」で働いておられたそうです。
nanaeさんのサイトは
「nanae@sierra」
です。

Wilderness Use Permit

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バックパッキングなどでWildernessにキャンプをする場合、Wilderness Use PermitやVisitor’s Permit等と呼ばれる許可証の携行が義務づけられています。ヨセミテの場合、許可証は、公園内のWilderness Permit Stationで予約(60%)もしくは当日申請(40%)によって所得できます。許可証さえあれば、どこに行ってもよいというわけではなく、入出日、入るトレイルヘッド(TH)、出るTH、メンバー数などが厳しく制限されています。特にヨセミテの場合、各トレイルから一日に入れる人数が制限されており(Quota制度)、人気コースのTHは、予約分がすぐ、なくなってしまうことがあります。許可証にはグループの最大人数、水場からキャンプ地までの距離、Valley, Tuolumne Meadowsなどの混雑したところからの最低距離、焚き火は既にかまどのできているところでのみする、などのWildernessで守らなければならないルールが記載されています(続きに原文を抽出)。許可証(2003年版[註])下部には太文字で、「規則違反者は召喚・罰金の対象となる」と書かれており、その下には「上記の法やルールを守り、メンバーもそれに従わせることを約束します」と続き、その下に同意のサインをすることになります。

Yosemite Wilderness利用の手続き、予約状況に関しては、ヨセミテ国立公園WebのYosemite Wildernessページに書いてあります。また許可証は年度によって形式が異なっています。

[註]2005年版Permitの内容も、まったく同じです (2005-Sep-18)。

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4歳児の快挙

先日のレイバーデイウイークエンドにすやまさん一家がシエラ東方の山、White Mountain(14,250feet=4,343m)に登られました。4,343mですよ。
この山の登山道を管理している(ということでいいのかな)カリフォルニア州立大学の研究機関のページでなんと「 including 4 year old Tomo Suyama who walked all the way! 」として紹介されています。写真入りです。
まあ、先日のJohnson Peakでも「4歳児の快挙」だっったのですが。

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Mono Pass & Bloody Canyon

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「The trail comes down three thousand feet in less than four miles, over rocks and loose stones, in narrow canyons and along by precipices. It was a bold man who first took a horse up there. The horses were so cut by sharp rocks that they named it “Bloody Canyon,” and it has held the name?and it is appropriate?part of the way the rocks in the trail are literally sprinkled with blood from the animals.」 William H. Brewer, July 7th 1863
Tioga Passの公園入り口から南に1.5マイルほど行ったところに、Mono PassへのTHがあります。ここから高度差1,000ft.強、長さ4マイルほどのトレイルを進むと、峠(Mono Pass: 標高約10,600ft.)に達します。昔、インディアンたちはこの峠を使い、シエラ越えをしていました。すぐ南にあるMt. Lewisの方に登ると、Bloody CanyonとMono Lakeがよく見えます(写真)。California Geological SurveyのBrewerは、まさに名前のとおり、馬などが足を傷つけ、流れ出た血が、岩についていたと書いています。

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営業終了

レイバーデイウィークエンドが終わり、Tamarack Flat、Bridalveil Creek、Yosemite Creekのキャンプ場は9月5日をもって今シーズンの営業を終了しました。

Campground closures: Tamarack Flat Campground, Bridalveil Creek Campground, and Yosemite Creek Campground will close for the season on Monday September 5th. (M. Carter – 9/06/05)

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オバタ・レイク

Obata Lake
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先日のJohnson Peak登頂のハイキングで、密かに楽しみにしていたのが「オバタ・レイク」です。
Tuolumne Meadowsの南方、Johnson Peakの麓には無名の湖が2つありますが、そのうち奥の湖が関係者の間で「オバタ・レイク」と呼ばれています。チウラ・オバタ(小圃千浦)が1930年に描いた「Lake Basin in High Sierra」の湖がこの湖だといわれています。
この絵はY.A.の発行する「Obata’s Yosemite」にも掲載されています。

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NPSインタープリテーション

NPSのウエブサイトに行くと、4つのトピックがあります。そのうちの一つ「Interpretation & Education」には、NPSが重視しているInterpretation(インタープリテーション)という活動の説明があり、それは訪問者が公園(place)での思い出などを作る手助けの過程であり:”In the National Park Service, Interpretation is the process of helping each park visitor to find an opportunity to personally connect with a place.”、その目的は、訪問者の楽しみや公園の理解をさらに高め、公園に関心を持つようにする:”The goal of all interpretive services is to increase each visitor’s enjoyment and understanding of the parks, and to allow visitors to care about the parks on their own terms.”といったことが書かれています。インタープリテーションの詳しい講義は専門の西村さんに譲り、ここではNPSの職員がどのようにしてその技術を身につけるのかを調べてみました。1995年から開発されたIDPと呼ばれるシステムがあり、3段階のレベルに分かれた教材が作成されています。一般のレンジャー(Law Enforcementも含む)には、初期レベルの技能習得が勧められており、それには3つの教材(101,102,103)があります。101はNPSでのインタープリテーションの基礎概念、102は略式での訪問者へのコンタクト、103は効率的な話し方となっています(全ての教材はダウンロードが可能)。またパークガイド(GS-0090)、アシスタント(GS-0303)、研修生、ボランティアにも習得が推薦されています。教材を読んでみると、単なる知識だけではなく、それをうまく訪問者に伝えるための、高度な対話技術が要求されているようです。

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