オバタ・レイク

Obata Lake
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先日のJohnson Peak登頂のハイキングで、密かに楽しみにしていたのが「オバタ・レイク」です。
Tuolumne Meadowsの南方、Johnson Peakの麓には無名の湖が2つありますが、そのうち奥の湖が関係者の間で「オバタ・レイク」と呼ばれています。チウラ・オバタ(小圃千浦)が1930年に描いた「Lake Basin in High Sierra」の湖がこの湖だといわれています。
この絵はY.A.の発行する「Obata’s Yosemite」にも掲載されています。

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NPSインタープリテーション

NPSのウエブサイトに行くと、4つのトピックがあります。そのうちの一つ「Interpretation & Education」には、NPSが重視しているInterpretation(インタープリテーション)という活動の説明があり、それは訪問者が公園(place)での思い出などを作る手助けの過程であり:”In the National Park Service, Interpretation is the process of helping each park visitor to find an opportunity to personally connect with a place.”、その目的は、訪問者の楽しみや公園の理解をさらに高め、公園に関心を持つようにする:”The goal of all interpretive services is to increase each visitor’s enjoyment and understanding of the parks, and to allow visitors to care about the parks on their own terms.”といったことが書かれています。インタープリテーションの詳しい講義は専門の西村さんに譲り、ここではNPSの職員がどのようにしてその技術を身につけるのかを調べてみました。1995年から開発されたIDPと呼ばれるシステムがあり、3段階のレベルに分かれた教材が作成されています。一般のレンジャー(Law Enforcementも含む)には、初期レベルの技能習得が勧められており、それには3つの教材(101,102,103)があります。101はNPSでのインタープリテーションの基礎概念、102は略式での訪問者へのコンタクト、103は効率的な話し方となっています(全ての教材はダウンロードが可能)。またパークガイド(GS-0090)、アシスタント(GS-0303)、研修生、ボランティアにも習得が推薦されています。教材を読んでみると、単なる知識だけではなく、それをうまく訪問者に伝えるための、高度な対話技術が要求されているようです。

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DVD: The Greatest Good

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“…where conflicting interests must be reconciled, the question will always be decided from the standpoint of the greatest good of the greatest number in the long run.” Gifford Pinchot, Chief Forester, 1905
今年設立100年を迎えたUSDA Forest Service(FS)が作成した、3枚組のドキュメンタリーDVDセット(120分の本編ディスク+2枚のボーナスディスク付き)。1800年代半ば、開拓と共にアメリカから森林が失われていくときから始まり、1905年、Gifford Pinchotを初代長官とするForest Serviceが設立されるまでの経緯、その後100年にわたる、さまざまな森林管理に関する問題:森林火災、車の普及に伴うレクリエーションの増加、伐採、Wilderness Actに始まる自然保護、そしてエコシステムの理解が進むことにより変わりつつある管理方針など、を時代を追ってわかりやすくまとめている。勿論Hetch Hetchy問題に絡むMuirとPinchotの確執、National Park Service(NPS)とFSのライバル関係などにも触れられている。自画自賛に陥ることなく、批判も含めて冷静に歴史を書いた作品となっている。リージョンコードなし、英文サブタイトル付き。

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ヨセミテで使える携帯電話はどれだ!?【考察】

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7-ELEVENで購入した”SpeakOut”のNOKIA1100
今回(2005.8/21-31)のアメリカ行き+ヨセミテキャンプには携帯電話を持参することにした。
通常日本ではNTTドコモのFOMAを使っているので、「WORLD WING」のサービスを使って、海外対応機種をレンタルして渡米すれば、いつもの番号、そしてiモードのメールなども利用可能である。ところが通話料金がバカ高いこと+レンタル料がかかり、おまけに海外渡航を知らない知人等からの電話が夜中にかかってきたりすればたまらない。ということで、渡米後に現地のプリペイド携帯を購入したほうがお得という結論に達した。
そこで渡米前にWEBでいろいろしらべてみると、、、、

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ル・コンテ記念館

Le Conte Memorial Lodge
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 ル・コンテ記念館は創設期のシエラクラブの活動に貢献し、1901年にヨセミテヴァレーで亡くなった地質学者ジョセフ・ル・コンテを記念して1903年につくられました。チューダー朝デザインの花崗岩+木造の建物です。

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Mariposa Lily

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「Mariposa」とはスペイン語で「蝶」のこと。白い3枚の花びらと「がく」がある美しい花。
葉は細長く、しかも地面付近にしかないので、花だけが空中に浮き上がっているようです。それが蝶がとんでいるかのように見えるのでしょう。
(写真は2005.8.24 タイオガパス付近にて)

Hetch Hetchy Entrance

9月6日以降、Hetch Hetchyへの出入りは午前8時〜午後7時となります。
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Effective September 6, 2005 the Hetch Hetchy Entrance Station Hours will be changed to 0800 – 1900 hours. (C. M. Rawlings – 8/23/05)

Racoon

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ヨセミテバレーでよく見かける哺乳動物です。
特に夜のカリービレッジには頻繁に出没します。(夜行性でしょう)
人間に慣れてしまっているのか、物怖じせずに近寄ってきますが、
カワイイといって食べ物を与えてはいけません。

Wilderness

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Wilderness(ウィルダネス)という、ごく一般的に使われている単語があります。簡単には、人の手の入っていない、ありのままの自然が残された領域をさします。アメリカの殆どを占めていたWildernessですが、開拓や近代文明の発達とともに、次々と失われていきました。ヨセミテもしかりで、1890年に国立公園として制定されたものの、トレイル網の拡大、Hetch-Hetchyダム(1923年完成)や現在のTioga Road(1961年開通)の建設等に見られるように、Wildernessが次々と失われてきました。1964年、Lyndon B. Johnson大統領によりWilderness Actと呼ばれる法案が署名され、Wildernessを将来に残していくための制度ができ、その保護・管理は四つの政府機関:Deptartment of Interior(内務省)のNational Park Service(NPS)、Bureau of Land Management(BLM)、U.S. Fish and Wild Service及びDepeartment of Agriculture(農務省)のForest Service(FS)にまかせられています。Wilderness地区指定をしてしまえばそれでよいというものではなく、野生動物・魚、過去とのしがらみをも含む商用目的の放牧、森林火災、(条件付の)伐採、既存の歴史・考古学的遺産、レクリエーション(既存のトレイル、バックパッキング等)などと多方面にわたる管理が必要となっています(詳しくはwww.wilderness.netを参考)。

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