数字でみるヨセミテ国立公園

(2002年現在。”The Complete Guidebook to Yosemite National Park” Steven P. Medleyによる)
■開設:1890年10月1日
■面積:748,542エーカー(1,169平方マイル 3,029平方キロ)うち94%がウィルダネスエリア
*東京都(2,102平方キロ)の約1.5倍。京都府(4,612平方キロ)の約3分の2。
■キャンプサイト数:1,445
■宿泊室数:1,729室
■舗装道路延長:360マイル(576km)
■ハイキングトレイル:800マイル(1,280km)
■野生動物種類数:両生類と爬虫類40、鳥類242、魚類11、哺乳類77
■植物種類数:開花植物1,400、樹木37
■最高ピーク:Mt.Lyell(ライエル山)13,114フィート(3,997m)
■公園の地理的中心:Mt.Hoffman(ホフマン山)
■舗装道路の最高高度:タイオガ峠 9,941フィート(3,031m)
■おもな湖:318 (うち魚の棲息している湖127、棲息していない湖191)
■川の総延長:880マイル(1,408km)
■道路の最大制限速度:時速45マイル(72km/h)

ヨセミテ国立公園の全体像


カリフォルニア全体、S.F.とL.A.とヨセミテN.P.の位置関係

 ヨセミテ国立公園はアメリカ・カリフォルニア州のほぼ東端にあり、サンフランシスコから直線距離で約260キロメートルのところに位置している。南北に約80キロ、東西に約65キロ、面積にして3,029平方キロメートルという広大な敷地をもち、これは東京都の約1.5倍もの面積である。
 公園観光の中心は地図の中央やや下にあるYosemite Valley(ヨセミテ渓谷)である。ここにはヨセミテ滝をはじめとする数々の滝やハーフドーム、エルキャピタンなどの巨岩などみどころが集中する。またホテル、ロッジ等4つの宿泊施設とキャンプ場等もあり、まさにヨセミテ観光の中心地と言える。
 公園を横断するハイウエイ120号線は別名タイオガ・ロードとも呼ばれ東へ行くにしたがって徐々に高度を上げ、公園東端のタイオガ峠は標高3000メートルにもなる。途中にはハーフドームを背後から眺望するOlmsted Pointや美しく澄んだ湖Tenaya Lake、公園内で最も大きな草原Tuolumne Meadowsなど、素晴らしいドライブコースとなっている。また沿線からは数々のハイキングトレイルがあり、3000〜4000m級のピークや、渓流、草原、湖などをめぐることができる。
 公園の北半分へのアプローチは難しい。Hetch Hetchy(ヘッチ・ヘッチー)渓谷に車道がついている他は徒歩によるしかない。(ここにはダムが造られ、サンフランシスコ市の水源となっている。)
 公園南部の観光の中心はWawona(ワワナ)である。公園南ゲートから近いMariposa Groveにはジャイアントセコイアの巨樹群があり、ヨセミテ渓谷と並ぶ公園観光のもうひとつのハイライトである。
 冬期には140号線、41号線を除き多くの自動車道が通行止めとなるので注意してほしい。これらのすべてのエリアに行けるのは5月下旬〜10月下旬の間であろう。

NPSの地図による

ヨセミテ国立公園の魅力

 息をのむ雄大な渓谷、視界からはみ出す巨岩、年輪を重ねた巨樹、青空と草原のコントラスト、いきいきと過ごす野生動物、落差700mもの大きな滝、心のなかに直接何かが響いてくる…。
ここは先人達が地球の不思議さ、大切さを学ばせるために私たちに残してくれたインターナショナル・パークです。

 ヨセミテ国立公園は、アメリカ・カリフォルニア州シェラネバダ山脈内にある、アメリカのなかでも最も人気の高い国立公園の1つです。広さは東京都の1.5倍。世界一の一枚岩エルキャピタン、ハーフドームなどの壮大な風景のヨセミテ渓谷、世界一の大きさと寿命をもつジャイアントセコイアの樹があるワワナ、そして高原地帯、山岳地帯などその広大なエリアには多様な環境があり、その自然を保護するためのさまざまなシステムがあります。また国立公園の自然史についてあらゆる角度から説明する「レンジャー」と呼ばれる人たちがいます。

 大自然の中といっても、ホテル並みのサービスもあります。徒歩はもちろん、自転車や乗馬によって遊歩道を訪れることもできます。絵や写真などに没頭してみるのはいかがでしょう。あまり体力に自信のない方でも、さまざまな楽しみ方、ご自分のペースに合わせた行動ができるように配慮されています。

 自然のなかにたっぷりと浸りたい方。地球の力、時間の力、生命の力を感じたい方。人間の英知や技術を超えた地球の創造主の力を感じたい方。一度たっぷりと時間をかけてヨセミテを訪れてみられることをおすすめします。

写真撮影:西村仁志

ヨセミテ国立公園内での宿泊

★関連ページ
ヨセミテ国立公園近隣の町での宿泊



ヨセミテに行くなら、ぜひとも国立公園の中で宿泊したいものである。公園内に泊まるメリットは、部屋から一歩出ればそこがヨセミテだということ。例えばヨセミテロッジからは朝食前のお散歩でヨセミテ滝やマーセド川まで歩けるし、アワニーホテルの前の草原からはハーフドームが目の前にそびえている。これは時間やお金に代えがたい大きな魅力だ。
ヨセミテ国立公園内のホテルはその人気のわりにベッド数が少なく、宿泊の予約をとるのがたいへん難しい。しかし不可能なことではないので、がんばってトライして欲しい。
ヨセミテロッジ、アワニーホテル、カリービレッジなどヨセミテ国立公園内での宿泊サービスはYosemite Concession Service(YCS) (http://www.yosemitepark.com)によって運営されており、予約業務も統一されている。予約は366日前、午前8時(西海岸時間)からの受付。電話(559)252-4848。WEB上からも予約できる。(要クレジットカード)
しかし実際に予約を試みてみると、たいていの場合「全く空室無し」か「カリービレッジのテントキャビン」もしくは「ワワナホテル」しか出てこない可能性が高い。アワニーホテル、ヨセミテロッジ、カリービレッジのバス付きキャビン等を押さえるのは「至難の業」であることがわかる。
■予約を成功させるヒントは
・1年前から計画し、予約を入れる。(予約は366日前からの受付)
・週末を避け、ウィークディに日程を合わせる。
・週末を日程に入れる場合には、到着日を月〜木にする。
・代案をつねに用意しておく。(施設、日程)
・直接でだめなら日本の旅行代理店を通じて予約を入れてみる。
・宿泊のみの予約を諦め、カリフォルニア・パーラーカーツアーズの1泊もしくは2泊のツアーに参加する。
公園内がイッパイでもう予約が取れないという状況で「テントキャビンはイヤ」「やっぱりバス付きタイプの部屋でないと」という方は公園ゲート近隣の町(El Portal、Mariposa、Fish Camp)などに宿をとってはいかがだろうか。ただしその場合にはレンタカーが必須であると考えた方がいい。
公園外なら、宿の種類は小さなB&B、コンドミニアム、リゾートホテルまでさまざまだ。ヨセミテ国立公園近隣の町の宿泊についてはこちらのページで。
キャンプ場の予約は国立公園局の直轄システムになっている。キャンプ場についての情報はこちらのページで。
以下「ホテル名」をクリックすると、詳細ページ(英語)にジャンプします。
●ヨセミテロッジ
公園内で一番大きく、フロントオフィス棟を中心に森の中にロッジが点在している。バス付き・なしの部屋がある。レストランやカフェテリア、ギフトショップ、コンビニストア、プールもある。
●アワニーホテル
アワニーホテル
格式の高いリゾートホテルで、上高地帝国ホテルのよう。メインダイニングでのディナー(要予約)は男性はジャケットにタイ着用、女性もワンピースやスーツなどが必須。ギフトショップにはアメリカ先住民民芸品が充実。宿泊しなくても一度は訪れたいところ。
●カリービレッジ
カリービレッジのテントキャビン
簡素な木造キャビン(バス付き、バス無しあり)やキャンバス地のテントキャビンが中心の宿泊施設。レストラン、ピザスタンド(お勧め)、コンビニストア等がある。テントキャビンは比較的空いていることが多いので狙い目。安いため若い人たちの利用が多く、夜でも賑やか(うるさい)で「浜茶屋」や「野戦病院」との形容もある。
作者注*
カリービレッジは渓谷の南側にあるので日照時間が短く、とりわけ秋〜冬〜春は冷え込みます。テントキャビンにはヒーターも付いていますが、夏以外の宿泊には防寒にお気をつけください。
それから「テントキャビンは大丈夫でしょうか」という質問がときどき寄せられるのですが、その質問は「サンフランシスコは安全な街でしょうか」というのと同じレベルの質問だと思います。つまりそういう質問をされること自体が私は心配なので、おやめになったほうがいいと思います。
●ハウスキーピングキャンプ
夏のみオープンのキャンバステントにベッドが4つ置いてある質素な(みすぼらしい)宿泊施設。共同シャワー、トイレ、コインランドリー、コンビニストア有り。家族利用者が多く、「下町の長屋」のようになんともいえない風情の漂う施設。
以上の4つが渓谷内の宿泊施設。
●ワワナホテル
ワワナホテル
公園南部のワワナにあり、ビクトリア調デザインの美しい外観の小さなホテル。前にはゴルフコースが広がる。ヨセミテ渓谷からはクルマで1時間ほどかかるが、ジャイアントセコイアの森マリポサグローブに近い。ヨセミテ2回目以降の方や渓谷内に泊まったあとここでもう1〜2泊なんていうのもお勧め。通年オープン。
●ホワイトウルフロッジ
公園北部、タイオガロード沿いにある。テントキャビンだけの簡素な宿泊施設だが、共同の温水シャワー、レストランもある。夏期のみオープン。
●ツォロミーロッジ
公園北部、タイオガロード沿いにある。テントキャビンだけの簡素な宿泊施設だが、共同の温水シャワー、レストランもある。夏期のみオープン。
●ハイシェラ・キャンプスシステム
ハイカントリーのGlen Aulin,May Lake,Sunrise Camp,Merced Lake,Vogelsangの5ヶ所にある小規模な山小屋(テントキャビン)システム。この5ヶ所はループ状になっており順に宿泊して回ることができ、その間は荷馬隊の背に荷物を預けていくこともできる。バックパックを背負うことなく軽装でバックカントリーに入れるため「通」の人間には非常に人気が高く、予約は抽選になっている。
●テナヤロッジ
このホテルは国立公園の外、南ゲートすぐのFishCampにある。ワワナ、マリポサグローブへは近い。2001年にYCSの親会社によって買収され、経営が統合された。
屋外屋内両方のプール、フィットネスジムなどもある高級リゾートホテル。通年オープン。

Kleiber(クライバー)

Kleiber(クライバー)
親父はクライマーだったので、育ちは日本の山の中。アメリカで言ったら、ロッキー近郊のような所。親父とキャッチボールをした記憶はなく、山で遊んでもらった記憶しかありません。
若い頃はクライマーでした。そして、医者の強い勧めがあり、2年前からヨセミテをジム代わりに歩き回っています。したがって、今はクライミングはやらないというのが原則ですが、もちろん森林地帯よりも岩が大好きです。
痩せたいと思っている方、ヨセミテを歩く事です。徹底して歩けば、5Kg10Kg簡単に落とせます。ただし、冬のリバウンドに要注意。
にしむらさんが『ヨセミテ国立公園大好き!』人間とすれば、私は『グランド・サークル大好き!』人間。こちらのペンネームはGould。アメリカを離れる時が来たら、『ヨセミテ国立公園大好き!』をコピーして、『グランド・サークル大好き!』を立ち上げようかと思ってます。今の最大の関心は、万難を排して、12月に『TheWave』に行く事。
アメリカで最も行きたいところは、もちろんマッキンレーの頂上。そして、夢はエベレスト最年長記録を塗り替える事。全盛期を超えるべく、少しずつ体調を回復させつつありますが、まだまだ長い道のり。日本の山しか知らなかった私には、世界は物凄く高いというのが、正直な実感。
すやまさん・吉野屋さんは、北カルフォルニアのサンノゼ地区にお住まいのようですが、私は南カルフォルニアのロサンゼルスに住んでおり、いくらドライブ好きでも、ヨセミテはとても遠い。したがって、ヨセミテ天然ジム通いは基本的に2週間に一度が限界です。
三人とも、データを管理するのが得意のようですが、直感だけで生きている私はデータ管理が苦手。したがって、皆様のお役にたてる機会も少なく、とても申し訳なく思っております。
さて、私にはもう一つ全く違った趣味があります。車も好きですが、車ではありません。ここまで読んでピンときた、南カルフォルニア在住の同好の方、連絡お待ちしております。

ご注意

 米国では現在、テロ対策のため空港での警備および保安検査等の強化が行われています。ヨセミテ行きはもちろん米国行き旅行を予定されている方は外務省在サンフランシスコ総領事館等の関係機関および航空会社、旅行代理店からの情報にご注意ください。
 ヨセミテへの旅を予定されておられる方は、プランニングと宿泊施設への予約を早い目にしましょう。国立公園内のヨセミテロッジ、アワニーホテル、カリービレッジは1年前からの予約、同じく公園内のキャンプ場は5ヶ月前からの予約です。6-8月のハイシーズンはすぐにいっぱいになっています。余裕をもって滞在プランをたてられることをおすすめします。
 冬期〜春期(11月〜5月)には道路閉鎖、チェーン規制等も行われます。マイカー、レンタカーでヨセミテ行きを予定の方は公式サイトのConditions Updateカリフォルニア・ハイウェイ情報などのサイトや天気予報等で十分に情報収集のうえお出かけください。
 「ヨセミテ国立公園大好き!」BBSではヨセミテ訪問を予定されておられる方からのご質問を歓迎します。
 このコンテンツ内の内容はご自身の責任においてご利用ください。
 *文中略語の団体名は

  NPS…National Park Service 国立公園局
  YA…Yosemite Association ヨセミテ協会(非営利法人)
  YI…Yosemite Institute ヨセミテ自然学校(非営利法人)
  YF…Yosemite Fund ヨセミテ基金(非営利法人)
  YCS…Yosemite Concession Services ヨセミテ・コンセッション・サービス(ロッジ、売店、ツアー等の独占営業会社)
  MLC…Mono Lake Comittee(東シエラのモノレイク湖保全のためのNPO)

その他略称
TM…Tuolomne Meadows
ヴァレー…Yosemite Valley
などを用いている場合もあります。

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シエラネバダ〜光の山々へ 1998年夏

写真と文・西村仁志

グラニットレイク
四回目となるヨセミテへの旅は、ぜひ一度体験したかったツォロミー草原でのキャンプとハイシエラへの山行でした。ツォロミーはヨセミテ・ヴァレーからさらに1400mも高く、ヨセミテ国立公園の奥座敷ともいえるところ。これまでも毎年日帰りで訪れていたところですが、今年ついにそのチャンスがやってきたのです。
 昨年9月ヨセミテの帰りにバークレー在住のキミ・コダニ・ヒル(彼女には1995年の最初のヨセミテツアーでガイドをつとめてくれた。)の家を訪問したときに、「こんどツォロミーでキャンプするときは声をかけてほしい」と頼んでおいたところ、朗報は忘れた頃にやってくるというのは本当で、今年5月に「キャンプ場予約するけど、行く?」という知らせがやってきたのでした。(頼んだ本人は忘れていたのに、よく憶えていてくれたもの)日程は8月上旬。8月2日(日)に彼女が国立公園局のボランティアとして彼女の祖父チウラ・オバタ(故人。1927年に初めてヨセミテをスケッチ旅行し日本画で描いた。UCバークレー名誉教授。)についてのスライド&トークをツォロミーで行うので、その前後7日間をキャンプしようということでした。その時期はカラーズの仕事も夏のシーズンで書き入れ時の頃とは知りつつ、ツォロミーの誘惑には勝てず、「行く」と返事をしてしまいました。
 飛行機のチケットも手配し、テント、シュラフ、ストーブなど普通の海外旅行ではいらないキャンプ道具を、でかいスーツケースに一式詰め込んで7月31日関西空港から出発したのでした。
7月31日(金)
 思いがけず飛行機の席はビジネスクラス。満席なのでこちらにまわされたのだと思うが、毎回お願いしたいもの。サンフランシスコ国際空港からはエアポートシャトルでバークレーへ。約1時間でキミの家に到着。まずは休憩だが翌日早朝出発なので準備も欠かせない。アウトドア用品の巨大ストアREIに行き、燃料と暖かい靴下を仕入れる。スーツケースはここに置かせてもらい、ザックに詰め替える。
8月1日(土)
 キミのお父さんユージンを乗せて10:00出発。快晴。ハイウェイ580から120。カリフォルニアの大農業地帯を横切り、シエラの山々にさしかかると延々と上りが続く。年代物のトヨタカムリはちょっと息切れ気味。途中Grovelandのピクニックエリアでランチ。結局15:00すぎだから5時間かかってツォロミーに到着。国立公園入園料はキミがボランティアということもあって無料だった。
 キャンプ設営。キミの友人たちベッシー、フローレンス、ローズマリーとあう。サクラメントから来たベッシーの弟ジミーと息子二人ベリーとケイシーも一緒。総勢9名の大所帯。
 夕食はみな一緒に。ベッシーは食料をたくさん持ってきているので御馳走になる。
 18:30からレンジャープログラム「Music Walk」に参加。これはわが日本の環境教育業界でも伝説のプログラム。オーケストラに所属していたレンジャー、マーガレットのフルートを聴きながらサンセットを見る。最高!。
 夕方から高山病の症状出る。飲んでいないの酔っ払ったみたいにふらふら。酸素が足りない。ここは標高2600mなのだ。
8月2日(日)
 夜何度も目が覚める。0時、3時、4時、5時、6時30分ようやく起床。寒い。ダウンジャケットを着てキミと散歩。草原には霜が降りている。可愛い花にも霜が降り、山の端から朝日が照りはじめると輝く。むちゃくちゃきれいだ。快晴。
 9:00集合で、皆でパピードームそしてランバートドームへ。草原は一面のお花畑。
 昼食を済ませて、この日は14:00からパーソンズロッジで、キミのスライド&トーク「チウラオバタのヨセミテ」聴衆70名、すごく集中して聴いている。スライドもよかった。チウラオバタの絵はすごくいい。繊細かつ大胆。いのちの躍動感。大自然への畏れと尊敬。自然のなかでいのちが輝いている。
 帰ってきて、ライエルフォーク川で水浴び。むちゃくちゃ冷たい。でもシャワーがないので体をこすって洗う。頭も洗う。川のほとりで絵はがきをかく。
 夕食。またベッシーたちの招待。サルサとショートパスタ、スィートコーン。
 自分のテントに戻る。絵はがきの続きを書いて寝る。
8月3日(月)
 起床7:30 よく寝た。快晴。朝食はケーキ、紅茶、お味噌汁。
この日はタイオガ峠から4時間のクロスカントリーハイキング。ゲイラーレイクとグラニットレイクを巡る。景色も、お花も最高に美しい。ゲイラーレイクの水面の向こうに残雪がたくさん頂くシエラの山々が輝いている。帰ってきてまたライエルフォーク川で水浴び。これは日課になる。
 夕食のときアン・アイズラーと話す。「Music Walk」のレンジャー、マーガレットのお母さん。たぶん70代だと思うが、僕より背が高いおばあちゃん。1956-1961の6年間、ツォロミーにあったシエラクラブのSoda springs Campgroundの管理人だったと聞く。お話好きでいろいろなこと話す。毎夏ツォロミーに2週間キャンプで滞在している。南カリフォルニアのサンタバーバラから一人でクルマを運転してきている。すごい。このおばあさん洒落が利いていて、小さな丘にある私たちのキャンプサイトA46,A48,A49はすべてキミの友人達なので「Kimi’s Hill」と名付けた。
8月4日(火)
 またまたはやく起きてしまう。4:00に国際電話かけに行く。京都は猛暑だとか。こっちはダウンジャケット姿。摂氏6度。
 この日はヨセミテ国立公園のちょうど真ん中になるマウント・ホフマンMt.Hoffman(3,307m)行き。9:00に出発。快晴。9:30にメイレイクの駐車場について歩き出す。
 10:00メイレイク。またまたきれいな湖。ホフマンはなかなか厳しい。高度も3300mくらい。雪もたくさん残っていて、雪渓の上を歩く。最後は岩をかきわけて登る。12:20頂上到着。360度パノラマ。公園の北側半分が見える。初めて見る景色。頂上の北側は切り立っていて、下には凍った池が見えている。
 夕食。またまたおばさま方からのご招待。ソーセージ、具たくさんのスープ。コーン。
 20:00レンジャーの「キャンプファイアー」に参加。途中で隣のサイトにクマが出現し、場内騒然となる。
 21:00眠たくなってテントに入るが、隣のサイトの犬が吠え、鍋をたたく音も聴こえる。なにやら付近が騒々しい。熊のおでましらしい。ユージンは僕のテントの横を歩いていくクマの姿を見たらしい。
8月5日(水)
 6:00起床。快晴。この日はクラウズ・レストClouds Rest(3,025m)への単独行。7:20に出発し、ストア前でバスを待つが、なかなかこない。同様に待っていた少年達もフリスビーを始める。
 8:30バスがやっとくる。8:45テナヤレイク着。少年グループはヨセミテヴァレーに行くとのこと。歩きはじめるとテナヤレイクからの川を渡るが水かさが高く、ステップストーンが20センチほど沈んでいる。靴がもうびちょびちょ。
 トレイルからは花がきれい。途中珍しい鳥Blue Grouseをみる。(日本の雷鳥みたいなの)低い「ホッホッ」という鳴き声。親子でいた。
 11:40頂上到着。最後は「ナイフエッジ」両側が切り立っていて、足がすくむ。ハーフドーム、ヨセミテヴァレー、テナヤキャニオン。ホフマン。テナヤレイク。眺めが素晴らしい。
 12:15出発。帰り道、また例の少年達に会う。彼らは重いバックパックを担いでるために、もうヘトヘトになってる。オジサンの指導者と話してみるとロスアンジェルスの近くからきたボーイスカウトのグループらしい。自分は日本からきたと言うと「中国と一緒になって、どうだ?」という。首をかしげていると、よこから少年が「おいおいそれは香港やろ」と言っている。14:50テナヤレイクバス停着。往復約20km近く歩いている。
 しんどー。キャンプ場に帰って、グリルでハンバーガー食べ、Jumping to river。ベッシーやフローレンス達はこの日帰ったため、この夕食からは急にシンプルになる。味噌汁とカレーライス。暗くなってランタンを灯して、ビールを飲みながら星野道夫さんの話になり、「森と氷河と鯨」の話をしだすと止まらなくて、気がついたら2時間以上も下手な英語で喋り続けていた。22:30またクマ出現。
8月6日(木)
 この日はマウント・デナMt.Dana(3,979m)へ。8:20発。晴。公園の東側ゲート、タイオガ峠にクルマを停め歩き出す。風が冷たい。気温15度くらい。途中みる花がきれい。高度を上げていくと珍しい高山植物が次々とあらわれる。なかでも山の王様ともいわれる「Sky Pilot」の花は空の色のように青く美しい。岩がごろごろ瓦礫のようでなかなか険しいルート。
 11:20頂上着。3時間。眺めすごい。眼下にはモノレイク。ネバダの砂漠や山々が見渡せる。面白いことに東の砂漠地帯から吹き上げる熱風があるので頂上のほうが暖かい。昼食をとって、ちょっと昼寝して12:00下山開始。帰りは雪渓の上をジャンプしながら降りる。下界は結構暑い。所要時間1時間50分。この日は久しぶりにTuolumne Lodgeで熱いシャワー浴びて帰る。洗濯して、ブーツを洗って、ビールを川で冷やして、日記書き。キャンプ場は静か。
 18:30レンジャープログラム「ミュージックウォーク」にいく。またマーガレットのフルートのプログラム。僕のこともよく覚えてくれている。土曜日とは異なる内容。音楽のこと、自然の音のこと。耳を澄ませてみてなにがきこえるか。楽器もパンフルート、ケーナ等いろいろ出てくる。
 日没と同時にほぼ満月の月が東の山の端から昇りはじめる。素晴らしいタイミング。プログラム終了後もキミと二人で残り、20:50までお月見して帰る。
8月7日(金)
 6:30起床。快晴。今日で閉営だ。テント内を片づけ、このあと厄介になるメドレー家宿泊の荷物とキミにバークレーに持って帰ってもらう荷物とを分ける。
 7:40出発。道沿いに車を置いて歩き出す。30分かけてPothole Domeを裏側に回り、川のほとりで朝食。ここは草原のなかをゆったり流れてきたTuolumne Riverが急に暴れ出すところ。キミはスケッチをしている。(描き上げたら僕にくれた)
 9:50出発。ヨセミテヴァレーを経て、12:00El Portalのヨセミテ協会事務所に着く。下界はむちゃくちゃ暑い。ヨセミテ協会会長のスティーブン・メドレーさんと再会。
 このあとは国立公園の南にあるオークハーストとバークレーで3日をすごして8月11日、日本に帰ってきました。ハイシエラですごした7日間はあっという間でしたが、短い夏を謳歌する花々や、残雪を頂き輝くシエラの山々、身を切るほど冷たいライエルフォークの清流はいまもこころの中に焼きつけられています。
 ヨセミテへの旅は私にとっての聖地巡礼です。ひとりトレイルを歩いていると神の言葉も、悪魔のささやきも聴こえてきます。そんな自分自身と向き合い、いらないものをそぎ落としたキャンプの質素な生活から、ほんとうに大切なものが見えてくるように思います。

ヨセミテ・アソシエーションについて

The Yosemite Association(Y.A.)


季刊誌「Yosemite」

ヨセミテ・アソシエーション(YA)は、図書の出版・販売、プログラム、フィールドセミナーおよびビジター・サービスなどの事業活動および会員制度を通じてヨセミテ国立公園の支援を行っている非営利の教育組織です。
YAはアメリカで最初の「国立公園に協力する組織」として1923年に設立されました。教育プログラム、博物館の運営、研究および環境上のプログラムを支援するために国立公園局(NPS)への援助を行っています。
■2000年にYAがNPSに対して行った援助
自然解説に $158,886
情報支援に $151,871
自然解説プログラムの運営に $39,909
出版物の経費として $30,527
販売地域デザイン変更のために $13,631
その他 $65,270
合計 $460,094
■会員数(2000年度末)
8,500名 (2000年度の新入会員は897名)
■会員の特典
・季刊誌「Yosemite」の購読。(年4回)
・ビジターセンターのブックストアでの図書、地図、ポスター、カレンダーおよび他の製品の15%の割引。
・フィールド・セミナー参加費の10%割引。
・アンセルアダムスギャラリーでの購入の10%割引。
・会員ミーティングやボランティア活動への参加。
■会員の種類と年会費
A.個人会員 INDIVIDUAL MEMBERSHIP $30
B.家族会員 FAMILY MEMBERSHIP $35
C.支援会員 SUPPORTING MEMBERSHIP $30
D.貢献会員 CONTRIBUTING MEMBERSHIP $100
E. 永年会員 SUSTAINING MEMBERSHIP $250
F. パトロン会員 PATRON MEMBERSHIP $500
G. 後援者会員 BENEFACTOR MEMBERSHIP $1,000
H. 国際会員 INTERNATIONAL MEMBERSHIP $40


日本在住の方も国際会員として入会できます。入会手続きはWEBサイトからどうぞ。


The Yosemite Association


「ヨセミテ国立公園大好き!」はYOSEMITE ASSOCIATIONを応援しています。

ヨセミテ渓谷からのハイキング



ハッピーアイルからヴァーナル滝へ

 ヨセミテ渓谷からの日帰りハイキングコース。「易」はハイキングというより、お散歩って感じ。
 丸1日のハイキングならヴァーナルとネヴァダ滝をめぐる「ミスト・トレイル(霧のトレイル)がおすすめ。いけるところまでいけばいい。ネヴァダ滝の上は川遊びや日光浴している連中でいっぱい。(間違っても川に落ちて流れていかないように。)
 健脚の方にはヨセミテ滝頂上そして憧れのハーフドームがおすすめ。(ぼくは両方登りました。)ほかのコースとは達成感が違います。
 グレイシャーポイントにはバスも出ている(冬期運休)ので、4マイルトレイルを下りだけに使う手もあります。












目的地出発地距離難度所要時間備考
ブライダルヴェール滝ブライダルヴェール滝駐車場往復0.8km往復20分車椅子+介助者で可
ミラーレイクシャトルバス#16片道1.6km片道30分車椅子可(看板に注意)
下ヨセミテ滝シャトルバス#4往復0.8km往復20分車椅子+介助者で可
上ヨセミテ滝
コロンビアロック
サニーサイドキャンプ場
シャトルバス#5
往復3.2km健脚向
標高差300m
往復1〜3時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと
上ヨセミテ滝頂上サニーサイドキャンプ場
シャトルバス#5
往復11.6km健脚向
標高差820m
往復6〜8時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと
ヴァーナル滝下橋ハッピーアイル
シャトルバス#15
往復2.0km
標高差120m
往復1〜2時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと
ヴァーナル滝頂上ハッピーアイル
シャトルバス#15
往復4.8km健脚向
標高差305m
往復2〜4時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと
ネヴァダ滝頂上ハッピーアイル
シャトルバス#15
往復11.3km健脚向
標高差580m
往復6〜8時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと
ハーフドーム頂上ハッピーアイル
シャトルバス#15
往復27.4km超健脚向
標高差1463m
往復10〜12時間6月〜10月中旬のみ(オフは頂上のワイヤーが外される)
グレイシャーポイント
(4マイルトレイル)
渓谷の南側車道片道7.6km健脚向
標高差975m
片道3〜4時間冬期はビジターセンターで状況確認のこと

ヴァレー周辺ハイキングマップ(pdf形式・約1.5MB)