サイトのヘッダー写真(2)

「サイトのヘッダー写真について」で8枚公開しましたが、その後また次々とつくってしまいました。気まぐれで換えていきます。

bloghead9.jpg「オルムステッドポイントからクラウズレストを望む」

bloghead10.jpg「テナヤレイク」

bloghead11.jpg「タイオガパス付近から」

bloghead12.jpg「Tuolumne Meadowsのロッジポールパイン林」

bloghead13.jpg「Tuolumne Meadowsの夜明け」

bloghead14.jpg「ユニコーン・ピーク(左)とカシドラル・ピーク(右)」

bloghead15.jpg「朝焼け/ユニコーン・ピーク(左)とカシドラル・ピーク(右)」

bloghead16.jpg「ヘッチ・ヘッチー渓谷」

Hiking Yosemite NP

HY.jpg
2000年(4月)に出版されたHiking Yosemite National Parkですが、
今年6月出版の2ndエディションで内容がかなりグレードアップしました。
ヨセミテハイキング入門には初版でも十分な参考書になりましたが、
今回の版ではトレイルマップ、TOPOデータ、写真が一層充実しました。
定価は$15.00くらいしますが、なぜかamazon.comで$10.47とお手頃価格で売られています。
オススメの一冊です。

続きを読む →

I. Hetch Hetchy Valley

20050811.1.jpg
”Imagine yourself in Hetch Hetchy on a sunny day in June, standing waist-deep in grass and flowers(as I have often stood), while the great pines sway dreamily with scarcely perceptible motion.” - John Muir, 「The Yosemite」より
Hetch Hetchy渓谷は、ヨセミテ渓谷がマリポサ大隊により探査される1年前の1850年、ハンターのJohn Screechによって発見されました。Whitneyの”The Yosemite Book”や、Muirの”Hetch-Hetchy Valley: The Lower Tuolumne Yosemite”による紹介があったものの、ヨセミテ渓谷に比べて、スケールに見劣りがするためか、訪問者も少なく観光化が進むことはありませんでした。それゆえ、ヨセミテ渓谷とはまったく異なる運命をたどることになります。1901年には、慢性の水不足に悩むベイエリアの水源となるべく、ダム建設の候補地に挙がります。Muirを会長とするSierra Club?どが中心となり反対運動をしましたが、最終的には1913年には連邦により建設の許可がおり、1923年には現在のO’Shaughnessyダムが完成し、谷底は水没してしまいました。
Muirはその著作で、Hetch Hetchy渓谷がヨセミテ渓谷に酷似しており、El Capitan、North Dome、Cathedral Rockに位置・形状ともに相当する岩壁があること、またBridal VeilやYosemite Fallsに勝るとも劣らない滝があると書いています。これらはTueeulala Falls及びWapama Fallsと呼ばれ、ダムの上から望む事ができます(夏には枯れてしまうので、初春と初夏の間が滝を見ることができる時期です)。Hetch Hetchy Domeのすぐ左側で、湖に大量の水を放出しているWapama Fallsは、その上半分が岩壁の影になっており、全貌を見るためには、ダムから片道2マイル半ほどのハイキングが必要です。滝の真下にある橋からは、高度さ1700ftの岩壁を段々状に流れ落ちる水の轟音と飛沫を楽しむことができます。更に湖岸を3マイルほど進むと、Rancheria Creekに至り、緩やかな斜面にできたRancheria Fallsの流れを楽しむ事ができます。写真家Galen Rowellは、その著書「The Yosemite」の中で、二つの渓谷を比べ、ヨセミテ渓谷は人で、Hetch-Hetchyは(ダムの)水で溢れていると面白い言い方をしました: ”I found myself actually preferring Hetch Hetchy’s flood of water over Yosemite Valley’s flood of people.” 確かにHetch Hetchyは、「水」と「岩壁」に囲まれながら、もう一つのヨセミテの歴史に思いをめぐらせることができる、静かな場所に違いありません。
写真1:O’Shaughnessyダムの上から見るHetchy Hetchy渓谷。写真ではよくわからないが、中央にWapama Fall、その左にはTueeulala Fallsが見えている。かなり短い間ではあるが、3本目の滝も出現する。Wapamaのすぐ右はHetch Hetchy Dome。湖の右側の岩峰はKolana Rock。

続きを読む →

Tuolumne

20050811.0.jpg
ヨセミテ国立公園は、Merced川とTuolumne川による二つの水系から成り立っています。公園内最大の観光スポットであるヨセミテ渓谷は南側のMerced水系に、一方、ハイシエラでのアクティビティの中心地ともいえるTuolumne Meadowsは、Tioga RoadとTuolumne川の主流の交わる処にある高地の草原地帯で、その名が示すようにTuolumne水系に属しています。ここから下流へは、Hetch-Hetchy渓谷(ダム湖)へと続くTuolumne大渓谷が、上流方面にはヨセミテの最高峰であるMt.Lyellへと続くLyell Canyonがあります。この流れに沿ってトレイルがあり、ヨセミテ渓谷とは全く雰囲気の異なる渓谷歩きを楽しむことができます。以下4回に分け、Tuolumneの簡単な紹介をしたいと思います。
ヨセミテ国立公園中央部の地図(National Geographic社Topo!より作成):左から右側へ青丸で、[1]Hetch Hetchy渓谷、[2]Grand Canyon of The Tuolumne River、[3]Tuolumne Meadows、そして[4]Lyell渓谷一帯を示しました。草色の線は分水界でTuolumneとMerced水系を分けています。Tioga Roadは赤線で、分水界を縫うように東西に走っています。

White Heather

164-6409_IMG.jpg
この花も高い所で良く見かけます。
小さくて愛らしい花です。
20 Lakes Basinに多く咲いています。

Sky Pilot

IMG_3708 copy.jpg
10,000ft以下では見かけない高山植物です。
Mt.Danaの山頂付近には夏たくさん咲いています。

エルキャピタンへの実験シャトル

8/9から21の2週間、これまでシャトルバスがなかったヴァレーの西方面へのシャトルバスの運行実験が行われます。8:00am-7:00 pmの間の毎時1便の運行です。
ビジターセンター、ヨセミテロッジ、エルキャピタンピクニックエリア、エルキャピタンメドウ、4マイルトレイル登山口の後、ビジターセンターへと戻ります。
期間中に利用された方は、ご感想をBBSにお寄せください。

続きを読む →

The Yosemite Book

20050808.1.jpg20050808.2.jpg20050808.3.jpg
1869年に、California Geological Survey(カリフォルニア地質調査隊、Whitney隊)のJosiah Dwight Whitneyにより書かれた「The Yosemite Book」は、当時最も権威のあるヨセミテに関する案内書でした(これは豪華版で、後に写真なしの普及版「The Yosemite Guide Book」が幾度か改定、再販されます)。副題”A Description of the Yosemite Valley and the Adjacent Region of the Sierra Nevada, and of the Big Trees of California”に示されるように、ヨセミテ渓谷とその周辺、そしてマリポサのセコイアについて紹介されています。序章では、ヨセミテ渓谷が州立公園となり、調査隊が測量をするに到った経緯、マリポサ大隊のヨセミテの発見以降の話、インディアンによる地名の呼び方等についてまとめられています。2章でアメリカ全土から始まりカリフォルニア・シエラネバダに到る地勢・植生が述べられたあと、ヨセミテ渓谷(3章)、ハイシエラ(4章)、そしてBig Tree(5章)についてかなり詳しく書かれています。学者の書いた本で、かなり堅苦しいところもありますが、まだ地図の空白部が残る頃のヨセミテを知る貴重な一冊です。250冊しか刷られなかったこの本は、出版時の価格が10ドルという高価本で、現在では1万ドルを軽く越えるオークション価格が付いています。OctavoのCD本(写真)はJim Snyder(ヨセミテ国立公園の史家)のかなり興味深い前書きや、Carleton WatkinsとW. Harrisの写真や地図を含む原本の全ページの超高解像度写真が付いており、古地図・モノクロ写真に興味のある方にとってはお勧めしたいアイテムです。
Whitney隊の関連本として、メンバーのWilliam H. BrewerとClarence Kingが書いた二冊が挙げられます。「Up and Down California in 1860-1864」を書いたBrewerはWhitney隊の初期メンバーで、彼の本は1860年から1864年にわたる調査行の日記集です。ヨセミテに関しては、1863年の6−7月に、HoffmannとともにBig Oak Flatからヨセミテ渓谷に測量に入り、その後Mt. Hoffmann、Mt. Danaなどの登頂やSoda Springsを拠点として行ったTuolumne Medows一帯での調査、そしてBloody Canyonを下りMono Lakeへとぬけた時のことが書かれています。
一方Kingは、その著書「Mountaineering in the Sierra Nevada」の”Around Yosemite Walls”及び”A Sierra Storm”の章で1864年秋のヨセミテにおける体験を書き綴っています。エール大を卒業してから1年ほど経ったClarence KingとJames Gardnerは、1863年8月末にSacramentoでBrewerに合流します。そして翌年彼らは南シエラでの測量(Mt. Brewer、Mt. Tyndallの登山を含む)を終えた後、Gardner、Cotterらを伴いヨセミテ渓谷を訪れます。目的はヨセミテ渓谷がカリフォル二アに譲与された事を受け、その境界の測量を行うためでした。この二章は、Mt. HoffmannやYosemite Creek、ノースリム一帯での登山、ヨセミテの最初の冬の嵐からの脱出について書かれています。この本は、現在ではMuirのRitter登山記とともにシエラ登山記の古典となっています。

Shooting Star

20050807.jpg
トレイルを歩いていると、湿地帯を横断する事があります。運がよければShooting Star(流れ星)を見かけることができるかもしれません。知りうる限り、Shooting Star=蚊の攻撃です。
White Wolf付近にて撮影。

Steller’s Jay

bluejay.jpg
「ミラーレイクにて」
別名”Blue Jay”。Jayはカケスの仲間。ヴァレーにもワワナでもハイカントリーでも見かけるので結構分布域は広い。
最初にこの鳥を見かけると、青くてキレイなので「かわい〜」とか言って物珍しく追いかけて写真を撮ったりするが、ヨセミテの滞在が3日目以降になってくると、「ギャーギャー」という鳴き声がだんだん鬱陶しくなってきて、「また来たか」とか「あっち行け」と思うようになってくる。