30年以上前にできた、Royal Robbinsというアウトドアーのアパレルメーカーがあります。創始者であるRobbinsは1950年代から60年にかけて、Half Dome北西壁(1957年)、El Capitan Salathe壁(1961年)やNorth American壁(1964年)の初登攀を含め、ヨセミテ渓谷でのビッグウォールクライミングの黄金期に大活躍をしました。先日、氏のスライドショーを見る機会がありました。話はまず、MuirのCatherdral Peakの初登頂(1869年)から始まり、AndersonのHalf Dome初登頂(1875年)と続きます。そして、主題のヨセミテ渓谷での主要岩壁・岩峰の登攀史が、自分のクライミングも含め紹介されました。後半は、ヨーロッパやパタゴニアでのクライミングに軽く触れた後、筋を痛めて先鋭的なクライミングが出来なくなって70年代から始めた、カヤックによるシエラネバダの三大渓谷:San Joaquin、Kings、そしてKern Riverの下降の話でした。一番時間が割かれたのはHalf DomeとEl Capitanで、数々の信じられないようなスライドをみることが出来ました。El CapitanのNoseルート(1958年)を初登攀したWarren Harding(1924−2002)とは、そのクライミングに関する思想などの違いはあるものの、よい友達だったと話していました。71歳とは思えないエネルギッシュなRobbinsでした。手はあまり大きくはありませんが、かなり厚みがありました。
1967年、妻のLizはRobbinsとHalf Dome北西壁を登り、女性最初の登攀者となります。これはそのときの記念写真で、このときアパレルメカーを始めようと思いついたそうです。
1968年の11月、Warren HardingとGalen RowelはHalf Domeの南壁(Little Yosemite側)の初登を目指していましたが、冬の嵐に捕まってしまいます。無線での救助依頼を受けたNPSは、Robbinsらをヘリコプターに載せてHalf Domeの頂上に下ろします(写真)。Robbinsはそこから下降し、二人を救助します。当時のことをRowellは次のように書いています:
”The man on the rope was Royal Robbins, descending like a guardian angel to bring us hot soup, dry parkas and gloves, and lifeline to the summit. We started to warn up as we climbed the eight-hundered-foot rope with jumar ascenders, and by midnight we were on top in a spacious tent with dry cloths, warm drinks, and old friends.” – High and Wild: The South Face of Half Domeより。
写真は救助の翌朝、Half Domeの頂上でのHarding(左)とRowell(右)。
日曜日(7日)、REIで偶然買ったショートパンツがRoyal Robbinで、タッグを見て、彼のことを知りました。
又、そのパンツがとても実用的でComfortableなこと、、びっくり。
スポーツマンとしても一流なら、アパレルメーカーとしてもいいもの作っているな、と感心したものです。
今度、他のRoyal Robbinのプロダクトも試してみようと思っています。
私も日曜日には、REIを2箇所ほど回っていました。5月末も近く、かなりにぎわっていましたね。アウトドアアパレル業界もかなりの競争があるんでしょうね。そのおかげでいい製品が次々と開発されて行くのでしょう。
ヨセミテの、アウトドアファッションのトレンドを調べてみるのも面白いかも(笑)。