以前は、白い紙に赤い線で描いた熊の絵が、ロードマーカーに貼ってありましたが、つい最近新しいサインボードに変わったようです。最初遠目に見たときは、『牛の横断に注意』サインかと思いました。このサインがおいてある場所と、レーダーによるスピード違反取り締まりスポットは高い相関があるのでご注意。
Tuolumne Meadows
Tuolumne Meadows[写真上]をはじめ、日当たりがよく、水はけが良い土壌の草は、一部黄色くなり始めたような気がしました。ハイカントリーはワイルドフラワーのシーズンです。Tioga Road沿いはルピナスやマウンテンプライド[写真中]が多く見られました。
9,000ft.以上の湿地帯、クリーク、湖沿いには、紫、黄色、白、赤と、様々な色の花が咲き乱れていました。Mt. Dana頂上直下の、スカイパイロット[写真下]の群生も今が見ごろかも。
蚊は一部にいましたが、蚊よけがなくとも気にするほどではなさそうです。
Tioga Pass Resortのカフェ
高温+日射の警報
ヨセミテ+カリフォルニアセントラルバレーでは今週、高温+日射の警報が出ています。
帽子やサングラス、日焼け止めの準備と長時間高温+日射の場所にいることをさけること。
水分を沢山とり、アルコールやカフェインの飲料をさけること。
など、対策することで日射病や熱中症をふせぐことができます。
どうぞ、気をつけてお出かけください。
Cathedral Lakes付近
ヨセミテ渓谷でのマネージメントファイア
28日、Bridalveil Fall駐車場の北側38エーカーほどの下栄えが燃やされる予定です。
Half Dome NetCamで空気が黄色く見えているのは、このためでしょうか?
Yosemite Valley Prescribed Fire Notification :June 28, 2007
The National Park Service is planning to conduct prescribed fire activities in the Yosemite Valley area this week. Weather and air quality permitting, this burn will begin on June 28. Ignition should be completed within one day, with mop-up occurring on Friday to minimize smoke for the coming weekend.This project is 38 acres in size, located between Southside Drive and the Merced River, just north of the Bridalveil Fall parking lot.
El Capitan シャトルバス運営中
Visitor Center発、Camp 4、El Cap Picnic area、El Cap Crossover、そして The Four-Mile Trailで停車。午前9時から午後6時の間、30分おきに廻っています。
The El Cap Shuttle is in operation. Service from the Valley Visitor’s center with stops at Camp 4, El Cap Picnic area, El Cap Crossover and The Four-Mile Trail head is available to enhance the guests experience. Services operates every thirty minutes from 9:00 AM to 6:00 PM. (G. Rosenfeld – 6/27/07)
A Sierra Storm:1864
[西から望むMt. Clark]
11月5日、二頭のミュールに一週間分の食料と二枚の毛布を積んだKingとCotterは、マリポサトレイルを使い渓谷の南側に上り、Bridalveil Creekの東の支流まで進み、キャンプをします。翌日はIllilouette谷に下り、モレインを辿り、午後遅くMt. Clark南側のメドウに達しました。この頃から天気が下り坂に向かい始めます。翌12日は雲が低く垂れ込め、周辺の山々を包み込み、風が強く吹き始めました。Kingは天気の回復を待つこととし、この日は周辺で鉱物調査をして過ごすこととしました。夜半9時、突然風がやみ、雪が降り始めます。夜中、毛布がどんどん重くなっていくことを感じつつも、二人は眠り続け、翌朝目が覚めたとき、やっと1フィート半もの雪が積もっているのに気付きます。もはや登山どころではなく、二人は急ぎ朝食を済ませ、引き返し始めます。雪嵐のなか、往路に描いておいた絵地図とコンパスを頼りに、マリポサトレイルにたどり着けたのは出発から8時間後でした。
[Inspiration Point付近から望む渓谷(現在のOld Inspiration Point付近)。カラーをセピア化しています]
標高も低くなり積雪量は減っていたもの、Inspiration Pointに達した時には、凍てつく雪混じりの烈風が渓谷から吹き上げており、進退窮まってしまいます。凍りついた木の下で1時間近く休んでいると、突然凪が訪れ、真っ白になったヨセミテ渓谷やハイシエラの山々が目前に出現します。このチャンスを見計らい、夕闇が迫る中、二人はトレイルを下り、心配する仲間たちの待つキャビンへたどり着くことが出来ました。夜半、一時的に星が見えたものの、早朝にかけて雷雨が通り過ぎます。降雪で渓谷から脱出できなくなることを憂えたCotter、Wilmer、Hydeの三人は、早朝にWawonaへむけ出発します。一方、King、Gardner、Clarkらは渓谷にとどまり、嵐がもたらした雪と、水と霧が作り出す、渓谷の奇観を見て過ごすことにしました。Merced川の水位は上昇し、キャビンに達するような勢いとなり、ヨセミテ滝は落ちる水で大轟音を発しはじめます。翌15日、夜半からの冷え込みと、再び始まった積雪を見て、さすがに三人も脱出を決意します。渓谷の底では7-8インチ程度の積雪でしたが、Inspiration Point付近では18インチの深さがありました。9時間後の午後4時にはWestfallのキャビン(Bridalveil Creek CGの南西)に到着しました。すぐ後には、心配したCotterがWawonaからのトレイルを戻ってきます。最悪の状況を考えたKingはCotterと共に、雪がちらつき始める中、まだ残ってる足跡を辿り、Wawonaへと向かうことにします。道に迷ったり、Cotterが疲れきって倒れるなどの困難がありましたが、深夜2時、どうにか二人はClark’s Ranchに到着します。Kingの心配は稀有に終わり、天気は翌日の昼までもち、GardnerとClarkも無事下山して来ました。
午後からは再び嵐が通り過ぎ、17日の朝までにWawona周辺に2ft.の湿った雪を降らせます。一行は重い機材は残し、必要最低限のものだけをミュールに積み、ChowchillaトレイルでMariposaに向かいます。交代で雪を掻き分けて進み、昼過ぎには峠に達します。反対側の下りには雪も序々に浅くなり、最後は豪雨の中、ところどころ鉄砲水で分断されたトレイルを進んでいくことになります。機材を積んだミュールが川に落ちておぼれそうになると言うハプニングがあったものの、二日目には天気も回復し、無事にMariposaへ着くことが出来ました。
King、Gardner、Cotterは此処でClarkと分かれ、さらに二日をかけ、ぬかるみとなったセントラルバレーを越え、無事サンフランシスコへと到着、Yosemiteの測量結果を無事Frederick Olmstedに手渡すことが出来ました。こうして、5月に始まってから足掛け半年にも及んだCalifornia Geological Surveyの1864年の活動は、幕を下ろすことになりました。彼らの作成した地図は、やがて”Map of the Yosemite Valley from Surveys made by order of the Commissioners to manage the Yosemite Valley and Mariposa Big Tree Grove by C. King and J. T. Gardner, 1865. Drawn by J.T.G”というタイトルで、1868年Whitneyの出版した『The Yosemite Book』に、ヨセミテ最初の本格的地図として添付されることになります。
『California Geological Surveyのシエラネバダ調査:1863-1864年』(完)
Around Yosemite Walls : 1864
ヨセミテ州立公園境界(1864年)
10月5日、King、Gardner、Cotterらは、マリポサトレイルからヨセミテ渓谷に入り、Blackのホテル傍のキャビンを測量のベースキャンプに定めました。手伝いとして、マリポサ大隊のFredrick A. Clark、渓谷の住人LongherstとWilmerが加わります。早速翌日、一行は二頭のミュールとともにBig Oak Flatトレイルを使って渓谷の北側に上り、Monoトレイルを辿ってEl Capitanのすぐ西側の沢(Ribbon Creek)のほとりにキャンプ地を構えます。この沢の水は、ヨセミテ渓谷最大の落差を誇るRibbon Fallの水源で、当時はホテルを経営するHutchingsが名づけたVirgin’s Tearsと呼ばれていました。7日、一行はEl Capitanへ行き、渓谷全般の偵察や、岩壁を覗き込んだりしました。翌日からはいよいよ測量を開始します。境界は渓谷の淵からほぼ1マイルのところに設定されます。測量はチェーン測量法を使って一週間ほど続けられ、測量線がBoundary Hillに達したところで三角測量に切り替え、1マイルほど先のYosemite Creekの東側に測点を移します。同時にキャンプ地もNorth Domeの北西付近にあるメドウに移動し、Indian Rockに達するまで測量が続けられました(Clouds Rest、Mt. Star Kingには上っていません)。Kingはこの間、North DomeからRoyal Archの淵まで下ったり、Mt. Hoffmann登山、そしてTenaya Lake方面へ探索をしました。Mt. Hoffmannに登った際には、反対側に下り、Yosemite Creekをその水源からヨセミテ滝の落ち口まで辿ります。そしてモレイン跡や、条線、擦痕など、ヨセミテを覆っていた氷河の痕跡を見つけています。
Boundary HillからYosemite Creek越しに見るIndian Rock、North Dome、Clouds Rest、Half Domeなど
北側の測量が終わると、一行はヨセミテ渓谷へと戻ってきました。一日休憩した後、今度はマリポサトレイルを使い、南側へと上り、Meadow Brookにキャンプを設営、同様に渓谷の淵から1マイルほどのところで、境界の測量を続けて行きます。こちら側でもKingは地学的探索をし、Bridalveil滝の落ち口付近や、Glacier Pointの東側1,000フィートほど下に見える突き出た岩などへも降りています。さまざまな痕跡を調べたKingは、最低でも1,000ft.の厚さの氷河が渓谷に流れ込み、それらが渓谷の底を覆っていただろうと推測しています。境界測量は一月ほどで終わり、測量隊は11月初旬、ヨセミテ渓谷のキャビンへ戻ってきました。しかしここでKingは、残された時間を使い、Cotterと共に鮫の背びれの形をした山、Mt. Clarkの初登頂を目指すべく、再びマリポサトレイルを上ることになります。
以上は『California Geological Surveyのシエラネバダ調査:1863-1864』の続きです。
Yosemite Creek
今日のYosemite Creek、Yosemite Fallsの上流3マイル付近です。水量はかなり落ちています。滝はどんな感じなのでしょうか(?)。 South Fork of Tuolumne River@Tioga Road(Crane FlatとWhite Wolfのほぼ中間、マーカーT5)はさらに水量が落ち、ちょろちょろと水が流れている程度でした。