ゲイラーレイクとグラニットレイクをめぐる

Gaylor & Granite Lakes
 ゲイラーレイクとグラニットレイクはヨセミテ国立公園の東端にあります。トレイル入口はタイオガパスの国立公園ゲートのパーキングで、ヴァレーからはクルマで1時間30分のドライブが必要です。(夏期シーズンはTuolumne Lodgeからタイオガパスまで無料のシャトルバスが30分おきに運行されています。)
 所要時間約4時間のお手軽なハイキングコースですが、登山口がすでに標高約3000mです。普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。

 最初の30分間は険しいスイッチバックが続きますが、峠を越すと眼下にゲイラーレイクが見えます。そのまま道を下り、湖まで降ります。空が青々と湖面に映っています。
 湖の北側を歩き、西端まで来ると小さなせせらぎが流れ込んでいますので、今度はそれに沿って上がっていきます。途中リスやマーモットなどを沢山見ることができるでしょう。

 15分ほどで、アッパーゲイラーレイクに到着します。夏でも残雪が見られます。
sierramining2.jpg
 この湖の上にはかつての「グレートシエラ銀鉱山会社」の鉱山跡があり、20分ほどで石組みの小屋跡や採掘跡までたどり着けます。

 クロスカントリーして丘を越えていくとグラニットレイクにいけます。このへんは石と草だけですので、どこでも好きなところを歩くことができます。
 帰りはゲイラーレイクに戻り、来た道を帰ります。あるいは西南にツォロミーメドウズ方面に向かう道もあります。
■注意!!
 必須の持ち物は水1〜2リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。

 
 夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
 落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
 決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず他のハイカーに助けを求めましょう。


FEB20-2005.jpg

Hitoshi について

西村仁志です。環境共育事務所カラーズ&広島修道大学。

コメントは受け付けていません。