Wilderness

wilderness.2.jpg
Wilderness(ウィルダネス)という、ごく一般的に使われている単語があります。簡単には、人の手の入っていない、ありのままの自然が残された領域をさします。アメリカの殆どを占めていたWildernessですが、開拓や近代文明の発達とともに、次々と失われていきました。ヨセミテもしかりで、1890年に国立公園として制定されたものの、トレイル網の拡大、Hetch-Hetchyダム(1923年完成)や現在のTioga Road(1961年開通)の建設等に見られるように、Wildernessが次々と失われてきました。1964年、Lyndon B. Johnson大統領によりWilderness Actと呼ばれる法案が署名され、Wildernessを将来に残していくための制度ができ、その保護・管理は四つの政府機関:Deptartment of Interior(内務省)のNational Park Service(NPS)、Bureau of Land Management(BLM)、U.S. Fish and Wild Service及びDepeartment of Agriculture(農務省)のForest Service(FS)にまかせられています。Wilderness地区指定をしてしまえばそれでよいというものではなく、野生動物・魚、過去とのしがらみをも含む商用目的の放牧、森林火災、(条件付の)伐採、既存の歴史・考古学的遺産、レクリエーション(既存のトレイル、バックパッキング等)などと多方面にわたる管理が必要となっています(詳しくはwww.wilderness.netを参考)。


ヨセミテ国立公園内のWildernessは1984年に制定され、道路沿いや観光・キャンプ施設のある地域を除く95%近くを占めています。参考としてUSGSの地図からヨセミテ渓谷とTuolumne Meadowsの一部を取り出してみました。Wildernessの境界線が示されているのがわかります(黄色で着色しました)。ハイシエラキャンプなどもWildernessの境界からはずされています。
wilderness.1.jpg
地図:ヨセミテ渓谷
wilderness.3.jpg
地図:Tuolumne Meadows

コメントは受け付けていません。