夏が終わると、マネジメントファイアを含めて山火事が増え、煙が公園内に入り込んできます。
このウエブでほ、全国のActive Fireの状況が報告されます。特にシエラネバダに関しては、こちらの地図が有用です。
月: 2005年9月
Cantrans: 道路状況Web.
Climber Falls from Half Dome
Half Domeの垂直面を登っていたロッククライマーが転落死したそうです。
今回はロッククライマーでしたが、みなさんもくれぐれもお気をつけて。
(私はこの土曜日(17日)に登りに行く予定です)
The Range of Light
“Then it seemed to me the Sierra should be called, not the Nevada or Snowy Range, but the Range of Light.” John Muir
「Sierra Nevada」[英訳:The Snowy (Mountain) Range]という単語は、1776年、サンフランシスコ湾付近から、その山々を遠望したスペインの伝道師Pedro Fontによって、初めて地図に記されました。1890年、MuirはCentury誌に投稿した記事「The Treasures of The Yosemite」(8月号)の中で、自分にとっては「Sierra Navada」は「Snowy Range」ではなく「The Range of Light」と呼ぶべきだと書きました:Then it seemed to me the Sierra should be called, not the Nevada or Snowy Range, but the Range of Light[1]。 「The Range of Light」がMuirによる造語なのかどうかは定かではありませんが、このフレーズは、その後のMuirの著書「The Mountains of California」(1894年)、および「The Yosemite」(1912年)でも使われています[2][3]。本人によれば、「The Range of Light」という表現は、初めてヨセミテを訪れた1868年に、San Joseの南東Pacheco Pass(CA152号上)からSierra Nevadaを望んだときに思いついたと説明しています[註]。また1911年に出版された「My First Summer in the Sierra」[4]では、「The Range of Light」を使い、結びとしています:Here ends my forever memorable first High Sierra excursion. I have crossed the Range of Light, surely the brightest and best of all the Load has built; and rejoicing in its glory, I gladly, gratefully, hopefully pray I may see it again. 「The Range of Light」はもはや「Sierra Nevada」の代名詞です。ハイシエラで時を過ごすことにより、誰もが「The Range of Light」の表現のもつ奥深さを感じ取れることでしょう。
Smoky Jack Dome
正式な名称ではなく、Smoky Jack (Campground) 近くのDomeと言った方が正確か。
Tioga Road(120号)沿い、T6:Smoky JackとT7:Red Fir Forestの間の道路北側にある花崗岩ドーム。
Valley側から来ると、最初に現れる岩の風景なので、
この道路を通った事があればなんとなくイメージできるのではないでしょうか。
オフィシャルな駐車スペースやトレイルはありませんが、
ピークまでは簡単に登ることが出来ます。数百メートルです。
しかし、登っても何があるわけでもなく、眺めが良いわけでもありません。
ドーム歩きの練習ぐらいでしょうか。
そういう目的であれば、Olmsted裏のdomeの方がよりベータ−なので、
登っている人を見た事はありません。物好きな人はどうぞ。
シーズン営業終了 – Happy Isles Nature Center
Happy Isles Nature Centerが11日の日曜で今シーズンの営業期間を終えて閉館となりました。
近年このセンターはY.A.のボランティアスタッフに運営が任されており、この夏シーズンの運営の中心だった2名のボランティアの名前を挙げて感謝の意をあらわしています。
Blaze
Puppy Dome & Kitty Dome
・Puppy Dome
Tioga RoadからTuolumne Lodgeへの分岐を曲がってすぐのところにあるとても小さなドーム。
そこにある駐車場からはすぐにアクセスできる。(非公式トレイル(図中の右ルート上半分)あり)
ドームの西壁はクライマーのメッカになっていて、こちら側ふもとにもクライマールートは多々あり、
Dana Forkまで簡単にアクセスできる。こちら側からの登頂も可能。(図中の右ルート下半分)
(北ルート:0.3mile、南ルート:0.4mile, 150ft)
・Kitty Dome
Dana Forkを挟んでPuppy Domeの南にあるとても小さなドーム。
各方面から登れるが、Puppy Dome側からが最も簡単。
Tuolumne CGのAループ端からJMT経由でも簡単にアクセス可能。
Dana ForkとLyell Forkに挟まれた陸地にあり、ベースへのアクセスはどちらかの渡渉が必要だが、
シーズン初めは川の水量が多いので濡れずに渡るのは困難。
(0.5mile, 150ft)
どちらのドームも周辺の他のドームや山に比べるととても小さいものの、
上に登るとそれなりの展望が利きます。
nanae@sierra
ヨセミテ国立公園の東側のエントランスのあるタイオガパスの麓の街Lee Viningにお住まいのnanaeさんから、ブログサイト開設のお知らせをいただきました。この街に住む日本人はnanaeさんお一人だけ。
昨年夏はなんとあの「モービルガスステーション」で働いておられたそうです。
nanaeさんのサイトは
「nanae@sierra」
です。
Wilderness Use Permit
バックパッキングなどでWildernessにキャンプをする場合、Wilderness Use PermitやVisitor’s Permit等と呼ばれる許可証の携行が義務づけられています。ヨセミテの場合、許可証は、公園内のWilderness Permit Stationで予約(60%)もしくは当日申請(40%)によって所得できます。許可証さえあれば、どこに行ってもよいというわけではなく、入出日、入るトレイルヘッド(TH)、出るTH、メンバー数などが厳しく制限されています。特にヨセミテの場合、各トレイルから一日に入れる人数が制限されており(Quota制度)、人気コースのTHは、予約分がすぐ、なくなってしまうことがあります。許可証にはグループの最大人数、水場からキャンプ地までの距離、Valley, Tuolumne Meadowsなどの混雑したところからの最低距離、焚き火は既にかまどのできているところでのみする、などのWildernessで守らなければならないルールが記載されています(続きに原文を抽出)。許可証(2003年版[註])下部には太文字で、「規則違反者は召喚・罰金の対象となる」と書かれており、その下には「上記の法やルールを守り、メンバーもそれに従わせることを約束します」と続き、その下に同意のサインをすることになります。
Yosemite Wilderness利用の手続き、予約状況に関しては、ヨセミテ国立公園WebのYosemite Wildernessページに書いてあります。また許可証は年度によって形式が異なっています。
[註]2005年版Permitの内容も、まったく同じです (2005-Sep-18)。