Mt.Dana

マウント・ディナ頂上からの眺めです。Mt.Florence(3829m),Mt.Clark(3512m)などの方面を望んでいます。これは1998年の8月上旬の写真ですが、この時期残雪がまだたっぷりありました。
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Mt. Hoffmann


ヨセミテ公園のほぼ中央に位置し、頂上からは360度の大パノラマを楽しむことができます。
【標高】10,850ft
【ルート】南斜面ルート:2級、斜面へはTioga RoadもしくはMay Lakeよりアプローチ
(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】最も一般的なルートはMay Lake トレイルヘッド(8,800ft.付近)から始まります。
May Lakeまでは普通のトレイル歩き。湖の西から、かなりはっきりした踏み跡が
(南斜面を通り)頂上付近までついています。 頂上直下30メートルほどが2級の岩場歩きとなります。 
片道3マイル強ほど。詳しい登山記が 「★ヨセミテ・ハイキング」にあります。
【雑学】山名は、初登頂したWhitney測量隊のメンバーの名前をとって付けられました。
Brewerは手記「Up and Down California in 1860-1864: The Journal of William H. Brewer」の中で、
こう綴っています。
“June 24 we climbed a peak over eleven thousand feet high, about five miles from camp,
which we named Mount Hoffmann,after our topographer. It commands a sublim view.
Perhaps over fifty peaks are in sight which are over twelvethousand feet, the highest rising
over thirteen thousand feet.(中略) The scene is one to be remembered for a lifetime”
【写真】May Lake東岸からみたMt. Hoffmannの前衛峰。左側を回り込んで登っていきます。

Tioga Road沿いの夏山登山

Tioga Road沿いにはMt. Hoffmannをはじめとした、3,000メートルを越える山々が
聳えています。夏(7月)にもなると雪もほとんど消え去り、山頂までのデイハイクが
可能となります。 日本と異なり、ヨセミテのには、山頂に至るためのトレイル・鎖場・
ペンキ跡などがありません(例外:Half Dome、Clouds Rest)。 
その登山スタイルは[1]道路沿いに駐車、[2]トレイルを使って山のそばまでアプローチ、
[3]トレイルを外れ樹林帯、メドウ、沢、氷河によって磨かれた岩場、ガレ場、ザレ場、
大岩の堆積地帯などを越えて山頂に至るというもので、自分だけのルート取りが楽しめます。
というものの、HoffmannやDanaのようにポピュラーな山にはかなりの踏み跡がついており、
初めてのハイキングの場合でも、殆ど迷わずに登れます。
登山の難易度は、ガイドブックによってやや表現が異なりますが、次のような感じで
分類されています。
1級 : トレイルも含む簡単なクロスカントリールートで、手を使わずに登頂可能。
2級 : ラフな地形(岩場越えを含む)でのハイキング、たまにバランスをとるのに手が必要となる。
3級 : しっかりした手足のホールドを使い、体を持ち上げながら岩場を登る必要がある。
かなりの高度感があるが、慣れていれば、ロープはまず必要なし。
4および5級 : ロッククライミング。
以下は比較的アプローチが楽で、1もしくは2級のルートを持つ山々です。
May Lake付近
Mt. Hoffmann 10,850 ft. (class 2)   
Tuolumne Peak 10845 ft. (class 2)
Tuolumne Meadows周辺
Echo Ridge 11,168 ft. (class 2)    
Johnson Peak 11,064 ft. (class 2)
Ragged Peak 10,912 ft. (class 2)
Mono Pass トレイル付近
Mammoth Peak 12,016 ft. (class 2) 
Mt. Gibbs 12,773ft. (class 1)
Tioga料金所付近
Gaylor Peak 11,004 ft. (class 1)    
Tioga Peak 11,526 ft. (class 2)
Mt. Dana 13,057 ft. (class 1)
Saddlebag Lake付近
North Peak 12,242 ft. (class 2)    
Mt. Conness 12,590 ft. (class 2)
White Mountain 12,067 ft. (class 2)
参考文献:
「The HIGH SIERRA peaks, passes, and trails」 R. J. Secor著
「High Sierra Hiking Guide  Tuolumne Meadows」 Jeffrey P. Schaffer著

ゲイラーレイクとグラニットレイクをめぐる

Gaylor & Granite Lakes
 ゲイラーレイクとグラニットレイクはヨセミテ国立公園の東端にあります。トレイル入口はタイオガパスの国立公園ゲートのパーキングで、ヴァレーからはクルマで1時間30分のドライブが必要です。(夏期シーズンはTuolumne Lodgeからタイオガパスまで無料のシャトルバスが30分おきに運行されています。)
 所要時間約4時間のお手軽なハイキングコースですが、登山口がすでに標高約3000mです。普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。

 最初の30分間は険しいスイッチバックが続きますが、峠を越すと眼下にゲイラーレイクが見えます。そのまま道を下り、湖まで降ります。空が青々と湖面に映っています。
 湖の北側を歩き、西端まで来ると小さなせせらぎが流れ込んでいますので、今度はそれに沿って上がっていきます。途中リスやマーモットなどを沢山見ることができるでしょう。

 15分ほどで、アッパーゲイラーレイクに到着します。夏でも残雪が見られます。
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 この湖の上にはかつての「グレートシエラ銀鉱山会社」の鉱山跡があり、20分ほどで石組みの小屋跡や採掘跡までたどり着けます。

 クロスカントリーして丘を越えていくとグラニットレイクにいけます。このへんは石と草だけですので、どこでも好きなところを歩くことができます。
 帰りはゲイラーレイクに戻り、来た道を帰ります。あるいは西南にツォロミーメドウズ方面に向かう道もあります。
■注意!!
 必須の持ち物は水1〜2リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
 
 夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
 落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
 決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず他のハイカーに助けを求めましょう。

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ハーフドーム 遅延の可能性

NPSによると20日夕刻と発表されている今シーズンのハーフドーム頂上のワイヤーケーブルの使用開始が、雷雨のため作業が遅れ、予定通り開けない可能性があるようです。

The Half Dome cables are still scheduled to be “put up” this week. Predicted thunderstorms for the middle of the week can possibly result in a delay until a safer time to work on Half Dome. Please advise inquiring parties of the possible delay. (J. Lopez – 5/17/04)

4マイルトレイル全通!

積雪のため通行不可だった4マイルトレイルの上部がオープンしています。グレイシャーポイントにはハイキングで上がれます。

The upper end of the 4 Mile will open is now open for the season. Happy hiking!(J. Lopez – 5/6/04)

4マイルトレイル状況

4マイルトレイルはヴァレー側の登山口は4/27オープンしたものの、「Union Point」より上はまだ積雪のため閉鎖されているようです。

The lower end of the 4 Mile Trail will open Tuesday April 27th.The trail will only be opened to the new gate below Union Point which remain locked until an assessment of the snow fields above Union Point can be performed. (J. Lopez – 4/27/04)

マウント・ホフマンに登る



Mt.Hoffmann




 マウント・ホフマン(Mt.Hoffmann 3307m)はヨセミテ国立公園のほぼ中心部に位置します。そのためヴァレー周辺の山々からは眺望することのできない国立公園エリアの北側を望むことが出来ます。またクルマがあれば比較的楽にアプローチできます。
(往復9.8km)ただし頂上は3307mですので、普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。
 マウント・ホフマンへのアプローチは、クルマでメイレイクのパーキングロットまで入り、ここにクルマを置いて入山します。テナヤ湖から西へ3.7マイルのところにあるメイレイクジャンクション(ロードサイドマーカーT21)から旧タイオガロードに入り、進むこと1.7マイルでメイレイクのパーキングロットに達します。
 旧タイオガロードはグレートシエラ銀鉱山会社が1883年に開通させた馬車道です。現在は舗装されていますが、細い曲がりくねった道ですので運転は気をつけてください。
 パーキングにクルマを停め、まずは1.2マイル奥にあるメイレイクを目指します。メイレイクには「ハイシエラキャンプ」があり、またバックパッカーズキャンプ、水場、トイレもあります。トイレはここにしかありませんので、必ずすませておきましょう。メイレイクの景色も十分楽しみましょう。
 湖の西端のトレイルを歩き、すこしずつ高度をあげ、さらにスイッチバックを登ると頂上付近の奇岩群が見えてきます。最後は岩のゴロゴロしたところを登り、頂上に達します。
 頂上付近はすこし場所を変えるとさまざまな景色が楽しめるので、ぜひウロウロしたいものです。マーモット、ファルコン(ハヤブサ)やレイブン(ワタリガラス)の姿をみることもあります。
 下山時に一ヶ所道を間違えやすい箇所があります。下に見える湿原を目印にそのまま道なりに降りていってしまうと間違いです。その湿原は来たときに通っていない湿原なのです。正しいコースはその湿原を下に見ながら左へ左へ行くのです。
 登山時にときどき後ろや下を振り返って、下山時の景色も頭に入れておきましょう。
■注意!!
 必須の持ち物は水2〜3リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
 
 夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
 落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
 決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず助けを求めましょう。
■ルートの写真

メイ・レイク。鏡のように空の色を写して美しい。

メイレイクを下に見ながら登り始めます。

まず、南側の眺望が開けます。初夏にはここに雪渓があります。

頂上が見えました。手強そうですが、見た目ほどのことはないです。北側が切り立っているのがわかりますね。

登頂おめでとう。記念写真です。頂上には太陽電池パネルのある無線中継施設があります。

北側の眺望です。はるか真下に湖も見えます

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