リーバイニングのMobil Gas Station

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ヨセミテ国立公園東ゲート(タイオガ・パス)最寄りの街Lee ViningにあるMobil Gas Station。120号線と395号線のT字路をすこし上がった高台の上にあります。ここのレストランはなかなか美味しくて、地元でも評判です。
また駐車場には空中ブランコもあるという、不思議なガスステーションです。

グレイシャーポイント

Glacier Point Vista
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 カリービレッジの真上、980mの崖の頂上がグレイシャーポイントです。ここからは氷河作用によって形成されたヨセミテヴァレーを見下ろし、ハーフドームが正面にそびえています。
 グレイシャーポイントへの自動車道路は5月中旬から11月頃にかけてのみオープンしています。また「4マイルトレイル」を使って徒歩で上がることもできます。

ビジターセンターへ行こう!



Yosemite Valley Visiter Center

年中無休。開館時間は夏期午前8時〜午後7時、秋〜春は午前9時〜午後6時あるいは5時。
ヨセミテヴァレーのビジターセンターには公園内のあらゆる情報が集まっています。レンジャーも常駐して、訪問者からのいろんな質問に答え、情報提供が行われています。
カウンターの下には200種を超えるパンフレットが常備されていて、ビジターの質問や知りたいことに応える形で手渡されます。(必要な人に、必要な情報をという考え方)「日本語の資料がありますか」と尋ねてみてください。用意されていますよ。
ハイキングの前にはコースの状況などをぜひ質問してみましょう。
ブックストアはYosemite Associationによって運営されています。この協会は民間非営利の団体で、ヨセミテに関するさまざまな良質な出版物を発行しています。会員になればブックストアで15%の割引、アンセルアダムスギャラリーで10%の割引が受けられます。
展示コーナーはやや古めですが、20分もあれば一通り見られるのでおすすめ。またビデオもつねに上映されています。
奥の出口から出るとシアターの入り口があり、昼間はヨセミテ国立公園についての映像”Spirit of Yosemite”を定期的に上映しています。夜にはドラマやバンド演奏などがあるので、演目とスケジュールをYosemite Todayで確認しておきましょう。
公園内にはハイシエラのTuolumune MeadowsにもVisiter Centerがあります。ハイシエラに行かれたらこちらもぜひ訪ねてみてください。

Nevada Fall

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ネヴァダフォールはヴァーナルフォールの上流約800mのところに位置します。
この滝は年中枯れることがありません。
ミストトレイルで滝の上まで登ることができ、滝の落ち口近くまで柵もなく行くことが出来ます。(要注意)
この滝を最も美しく眺望できるのはジョンミューアトレイルからです。

Mariposa County Courthouse

マリポサ郡裁判所


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 ヨセミテに向かう140号線の途上にある街Mariposaは西部開拓の香りのある街だ。
 この街のシンボルともいえるのが1854年に建てられたCourthouse(裁判所)で、いまも現役で使用されている。ゴールドラッシュの時代には荒くれ者がたくさん流入したため、こうした裁判所が必要になったのだろう。このような古い建物がいまだ使用されている例としては、ロッキーより西では一番古いそうだ。
 ちなみにゴールドラッシュの始まった翌年の1849年にひとヤマ当てようとやってきた連中を「49er(Fourty Niner)」と呼び、MariposaとOakhurstを結ぶ州道49号線の由来だと言われている。

ヨセミテ渓谷での過ごし方〜シャトルバス活用法



無料シャトルバス

ヨセミテ渓谷内は無料のシャトルバスが運行されている。これを利用すれば渓谷内の東半分の多くの部分にアクセスすることができる。渓谷内での自由行動日がまる一日とれれば、シャトルを使って丸一日楽しく過ごせる。
レンタカーで来られた方も、パーキングにクルマを置いて、シャトルで回った方が見どころへのアクセスが楽だ。
ただしエルキャピタンの麓やインスピレーションポイント、ブライダルヴェール滝など渓谷の西半分へはシャトルでは行けないので、グランドツアーやヴァレー・フロアーツアー(ヨセミテ公園内ツアーとアクティビティの章を参照のこと)に参加されることをお勧めする。
なお、車いすマークの付いたバスには前入り口にリフトが付いている。


車椅子の方の乗降の様子

■シャトルバス運行時間とルート
夏期は朝7時〜夜10時まで10分おきに運行、早朝と夜間は20分おき。午後8時30分以降はハッピーアイルへのループ(地図上の一番右端のループ)が営業終了となる。
秋〜春期は日中は15-20分おき、早朝夜間は30分おきに変更される。運行時間・間隔・ルートの詳細は”Yosemite Today”(ゲートやビジターセンターで配布)で確認のこと。
■ヨセミテロッジを起点としたおすすめコース
ヨセミテロッジ→ビジターセンター→ヨセミテミュージアム→ネイティブアメリカン村→ヨセミテビレッジ周辺見て歩き→ル・コンテ記念館→カリービレッジ見て歩き→ハッピーアイルネイチャーセンター→アワニーホテル(テラスでお茶やビール)→ヨセミテビレッジで買い物→ヨセミテロッジ もちろん途中で降りてゆっくりと腰を下ろして景色を楽しんだり、絵を描いたりしてもよいだろう。


ヴァレーの概略とシャトルバスの運行図(.pdf形式440KB)


バスストップNo.はシーズンごとに頻繁に変更されるので地図でよく確認してください。(下には番号を入れません)
■ヨセミテヴィレッジ Yosemite Village/Day Parking/Degnan’s Deli
大きなギフトショップ、レストラン、銀行、郵便局、アンセルアダムスギャラリーなどがある。渓谷のいちばん賑やかなところ。(ここは街だー!)
日帰りのクルマパーキングもある。
ここには各方面へのバスストップが集中しており、アワニーホテル方面はビレッジストア前から。カリービレッジ、ハッピーアイル方面にはその向かい側。ビジターセンターとヨセミテロッジ方面はDegnan’s Deli前から出発するので、乗車するときに間違えないように。(間違えても遠回りして最終的には到着できますが・・・)

ヨセミテヴィレッジの概略図
■アワニーホテル The Ahwahnee
ヨセミテでもっとも高級なホテル。ギフトショップも高級。でも一度は足を運んでみよう。
■ビジターセンター Visiter Center
開館時間は9時〜17時まで。ヨセミテのすべての情報はここにある。カウンターにいるレンジャーに気軽に質問してみよう。日本語の資料もくれる。ヨセミテの自然ディスプレイ、ビデオ上映、シアターも併設されており日中はスライド上映。夜にはコンサートや芝居なども上演される。
ガイドや地図、自然関連の図書や写真集などが充実したブックストアーがある。(Yosemite Associationの会員は割引制度がある。)
隣にYosemite Museumがあり、ヨセミテの先住民の文化展示、屋外には村を再現した展示もある。
■ヨセミテ滝 Yosemite Fall
ヨセミテ滝にはここから400m。徒歩で7〜8分程度。雪解け水が多い時期は水量や飛沫がすごいので注意!。逆に渇水期はチョロチョロなので「なーんだ?」と思うかも。
■ヨセミテロッジ Yosemite Lodge/Camp4
ヨセミテ渓谷で一番大きな宿泊施設。レストラン、カフェテリア、ギフトショップ、コンビニエンスストアもある。キャンプ4はバックパッカーやクライマーに人気の当日受付キャンプ場。
■センティネル橋 Sentinel Bridge/Yosemite Chapel Parking
センティネル橋はハーフドームを眺める絶好のポイントのひとつ。夕方にはベストショットを狙って三脚が立ち並ぶ。橋を渡ればチャペルがある。
■ハウスキーピングキャンプHouse Keeping Camp/ル・コンテ記念館LeConte Memorial Lodge
ハウスキーピングキャンプはチープな宿泊施設。コンビニストアは小さい割に食料関係が充実している。また渓谷内唯一のコインランドリーはここにある。(夕方は結構混んでいるかも)
ル・コンテ記念館はシエラクラブの所有する由緒ある建物。夏期にはボランティアスタッフが常駐し、また講演会などのプログラムも行われる。(スケジュールはル・コンテ記念館またはビジターセンターで確認のこと。)
■バイク&ラフトレンタル Bike & Raft Rental
カリービレッジの自転車とゴムボートのレンタル。緑色の巨大テント倉庫。冬期はアイススケートリンク。
■カリービレッジ Curry Village
カリービレッジは比較的安い宿泊施設。レストラン、ピザ&ハンバーガースタンド、登山学校/ショップもある。日帰りのクルマはここにパーキングがある。
■アッパーパインキャンプ場 Upper Pines Campground
アッパーパインキャンプ場への最寄り。
■ハッピーアイル Happy Isles
ヴァーナル滝、ネバダ滝、ハーフドームへのトレイルはここから出発。朝一番のシャトルはここでおりるハイカーでいっぱい。子ども向けのネイチャーセンターもある。
■ミラーレイク Millor Lake
ミラーレイクへのトレイル入口。
■ステーブルズ(厩舎)Stables
乗馬ツアーに参加する人はここで下車。あらかじめツアーデスクで予約必要。
■パインズキャンプ場 Pines Campground
ノースパイン、ロワーパインキャンプ場への最寄り。

こどもと行くヨセミテ


ル・コンテ記念館で遊ぶ 1997.9
夏休みシーズンは小さな子どもたちを連れたひとたちも多い。ホテル・ロッジ泊の家族、キャンビングの家族、お金のかけ方や過ごし方はそれぞれだ。ヨセミテは子どもたちから、年輩の方まであらゆる世代の人が楽しめる、そして大自然に触れることができるすばらしいところだ。ぜひあなたのこどもたちも連れていってあげてほしい。
ハイキング、サイクリング、ローラースケート、水あそび…、ハーフドームに登る強者のこどもたちもいる。うちのこどもたち(当時7歳と4歳)もヴァーナル滝までのハイキングトレイルを楽しんだ。
国立公園局では、夏休みシーズンは”YOSEMITE GUIDE”でも1ページをこども向けガイドにあて、子どもや家族対象のレンジャープログラムを行っている。
公園内のバスツアーなども子どもが参加しても問題ないし、楽しめると思う。ただし乗馬ツアーについては体格や経験等の問題があるのでツアーデスクで尋ねて欲しい。
ハッピーアイルネイチャーセンターは、子どもむけにヨセミテの自然について、楽しく学べる工夫のされたミュージアムだ。「展示物にさわっちゃいけない」ではなく「Hands On〜実際に手をふれ、子ども自身がアクションしながら学んでいく」考え方でつくられている。またここには小さなブックストアがあり、とくにこども向けの絵本や塗り絵などのワークブック類が充実している。
ル・コンテ記念館はシエラクラブのビジターセンターだが、ここにも小さなこども文庫があって、絵本類のほか、パズルやパペット類などがあって楽しく遊べる。(写真)
Kids Shop〜こども向けのギフトショップはヨセミテビレッジのDegnan’s Deliの1階にある。おもちゃ、動物ぬいぐるみ、絵本、パズル、衣類などもある。ここも訪ねてみよう。こどもにお土産を買って帰る必要のある方もどうぞ。(うちの子はここで巨大な「蚊」のぬいぐるみを買った。何という奴!)

National Park Store in San Francisco


 ヨセミテに出かける前、あるいは帰ってきた後、サンフランシスコで時間があったら、ぜひこのお店に立ち寄ってみよう。場所はフィッシャーマンズワーフにあるショッピングモール「Pier39」の中、2F西側にある。
 ヨセミテはもちろんのこと、ベイエリア周辺の国立公園局管理下にある国立公園、記念物や全米の国立公園などに関する図書、ガイド、地図、写真集、自然図鑑、ピクチャーカードや玩具、Tシャツ、カレンダー、CDなどが充実している。
 ヨセミテに行く前なら、ガイドや地図などを仕入れて予習。帰ってきた後なら、買い忘れたヨセミテ土産、また他のナショナルパーク情報を仕入れに行くなど活用法はいろいろだ。(写真はNational Park Store店内風景)

ヨセミテ国立公園の魅力

 息をのむ雄大な渓谷、視界からはみ出す巨岩、年輪を重ねた巨樹、青空と草原のコントラスト、いきいきと過ごす野生動物、落差700mもの大きな滝、心のなかに直接何かが響いてくる…。
ここは先人達が地球の不思議さ、大切さを学ばせるために私たちに残してくれたインターナショナル・パークです。

 ヨセミテ国立公園は、アメリカ・カリフォルニア州シェラネバダ山脈内にある、アメリカのなかでも最も人気の高い国立公園の1つです。広さは東京都の1.5倍。世界一の一枚岩エルキャピタン、ハーフドームなどの壮大な風景のヨセミテ渓谷、世界一の大きさと寿命をもつジャイアントセコイアの樹があるワワナ、そして高原地帯、山岳地帯などその広大なエリアには多様な環境があり、その自然を保護するためのさまざまなシステムがあります。また国立公園の自然史についてあらゆる角度から説明する「レンジャー」と呼ばれる人たちがいます。

 大自然の中といっても、ホテル並みのサービスもあります。徒歩はもちろん、自転車や乗馬によって遊歩道を訪れることもできます。絵や写真などに没頭してみるのはいかがでしょう。あまり体力に自信のない方でも、さまざまな楽しみ方、ご自分のペースに合わせた行動ができるように配慮されています。

 自然のなかにたっぷりと浸りたい方。地球の力、時間の力、生命の力を感じたい方。人間の英知や技術を超えた地球の創造主の力を感じたい方。一度たっぷりと時間をかけてヨセミテを訪れてみられることをおすすめします。

写真撮影:西村仁志