ノースドームとワシントンコラム

North Dome and Washington column Vista



 先住民の伝説によると、昔この渓谷に一組の男女が住んでいました。それがある時、ここに住む精霊を怒らし、2人は岩に変えられ、谷の両側に引き裂かれてしまいました。女性テイサックは、ハ−フド−ムになり、彼女の夫ナンガスはノ−スド−ムになりました。そして彼の杖がワシントンコラムになったということです。

リボン・フォール

Ribbon Fall
ribbon.jpg
 リボン滝はエルキャピタンの西にあり、その落差は491mで、落ち口はヨセミテ滝よりも60m高い所にあります。しかしこの滝の寿命は短く、たいてい6月上旬までには干上がってしまいます。

ブライダルベール・フォール

Bridalveil Fall



「花嫁のヴェール」の優雅な名前をもつ滝です。落差は189m。この滝は、干上がってしまうことがありません。午後には、花崗岩の丸い石が噴出するしぶきの中に虹を見ることができます。

トンネル・ビュー

Tunnel View


tunnel0308.jpg

 左にエルキャピタン、正面にハーフドーム、右にブライダルヴェール滝を望むすばらしい眺望ポイントです。
 このポイントはヴァレーからワワナ、グレイシャーポイント方面に向かう途中の「ワワナ・トンネル」の手前にあります。「トラム・ツアー」もここまでやってきます。グレイシャーポイントへの道が雪で閉ざされている期間は、このポイントがクルマでアクセスできるヨセミテヴァレー最高の眺望点になります。

ヴァレー・ビュー

Valley View


vv0308.jpg

 ここは左にエル・キャピタン、右にカシドラル・ロックをのぞむ素晴らしい展望ポイントです。 このポイントはヴァレーの北側を走る道路「ノースドライブ」のマーセド川沿いにあります。ノースドライブは西行き一方通行ですので、ヴァレーを「出る」際に立ち寄ることになります。朝は逆光になりますので午後がお勧めです。

カシドラル スパイアー

Cathedral Spires Vista


「カシドラル」はキリスト教の大聖堂です。隣にある「カシドラル・ロック」とこの「カシドラル・スパイアー(尖塔)」の姿があたかもそのように見えることから名付けられました。この2つの塔は、谷底から590mと654mの高さにそびえ立っている花崗岩です。

ヨセミテ・フォール

Yosemite Falls



 ヨセミテ・フォールは北米で最も高い落差があり、世界でも5番目の落差を誇る滝です。一つの滝ですが上・中・下の三段になっていることから”Yosemite Falls”と複数形で呼ばれるのが正確です。
上部ヨセミテ滝は739mの高さから435mの落差。そこから中腹の小滝は205m落ちます。そして最後に下部ヨセミテ滝は渓谷の底の滝壺まで97.5mの落差があります。
 滝は、例年5月末に雪解け水で満水になります。夏に向かって滝の水はしだいに細くなり、8月末にもなるとかつての満水の姿を想像して見るしかありませんが、秋に長い雨が続くと滝の流れが復活します。
 ヨセミテ・フォールにはシャトルバスストップから徒歩10分ほどのハイキングで行くことができ、初夏には多くの観光客で賑わいます。また滝の落ち口まではCamp4の裏からハイキングトレイルが付いており、この雄大な滝を見下ろすこともできます。

「ヨセミテ紀行」は…

「ヨセミテ紀行」は以前のサイトデザインのままになっていましたが、「Travel Note」のカテゴリー名をつけてBlog内に移動させました。
(2003,2004年のヨセミテ行きが書けていないままになっていますが…)

「ヨセミテ」の語源

1851年、マリポサ大隊のBunnellによって命名[1]された「ヨセミテ渓谷」ですが、Daniel E. Anserson氏が「ヨセミテ」の語源について、簡潔な紹介記事を書いています[2]。 それによると 「ヨセミテ」はミウォーク(Miwok)族により、ヨセミテ渓谷に住むインディアンを指して使われていた言葉とのことです。その意味は”those who kill”(註:日本語では「殺し屋たち」という意味でしょうか)。「ヨセミテ」の”yos”は「to kill」、”e”は「one who」、そして複数形をさす”meti”の三つの部分に分解されるようです(註:細かい事ですが、”Yosemite”ではなく”Yosemeti”を使い、それを3つに分解しています)。ヨセミテ渓谷を取り囲むインデアンの部族は、彼らを恐れ、そう呼んでいたようです。テナヤを酋長とするヨセミテ族はシエラの東側のモノ・パイユート族を含むいくつかの部族から成り立っていました。パイユートは伝統的に平和的なミウォーク族の敵でした。 さて、ヨセミテ族はヨセミテ渓谷を”Awooni”(アワ二ー)と呼んでおり、それは gaping mouth (註:gapping は「裂ける」、「ぎざぎざになる」)を意味しています。また、そこに住む自分たちを”Ah-wah-ne-chee”(アワニーの住人)と呼んでいました。もともとは渓谷内の最大の村(ヨセミテ滝の南東にあった)を指していましたが、後に渓谷全体を指すようになりました。マリポサ大隊の指揮官Savageは、酋長テナヤが説明しようとしたアワニーの意味を取り違えたとBunnellは述べています[3]。Bunnell自身はヨセミテを”Grizzly Bear”の意味だと書いてていますが、これもまたSavageによる間違いだったようで、”isimati”というMiwokの「熊」を”yosemite”と聞き違えたようです[4,5]。

続きを読む →