ヨセミテ国立公園の魅力

 息をのむ雄大な渓谷、視界からはみ出す巨岩、年輪を重ねた巨樹、青空と草原のコントラスト、いきいきと過ごす野生動物、落差700mもの大きな滝、心のなかに直接何かが響いてくる…。
ここは先人達が地球の不思議さ、大切さを学ばせるために私たちに残してくれたインターナショナル・パークです。

 ヨセミテ国立公園は、アメリカ・カリフォルニア州シェラネバダ山脈内にある、アメリカのなかでも最も人気の高い国立公園の1つです。広さは東京都の1.5倍。世界一の一枚岩エルキャピタン、ハーフドームなどの壮大な風景のヨセミテ渓谷、世界一の大きさと寿命をもつジャイアントセコイアの樹があるワワナ、そして高原地帯、山岳地帯などその広大なエリアには多様な環境があり、その自然を保護するためのさまざまなシステムがあります。また国立公園の自然史についてあらゆる角度から説明する「レンジャー」と呼ばれる人たちがいます。

 大自然の中といっても、ホテル並みのサービスもあります。徒歩はもちろん、自転車や乗馬によって遊歩道を訪れることもできます。絵や写真などに没頭してみるのはいかがでしょう。あまり体力に自信のない方でも、さまざまな楽しみ方、ご自分のペースに合わせた行動ができるように配慮されています。

 自然のなかにたっぷりと浸りたい方。地球の力、時間の力、生命の力を感じたい方。人間の英知や技術を超えた地球の創造主の力を感じたい方。一度たっぷりと時間をかけてヨセミテを訪れてみられることをおすすめします。

写真撮影:西村仁志

ヨセミテ国立公園内での宿泊

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ヨセミテ国立公園近隣の町での宿泊



ヨセミテに行くなら、ぜひとも国立公園の中で宿泊したいものである。公園内に泊まるメリットは、部屋から一歩出ればそこがヨセミテだということ。例えばヨセミテロッジからは朝食前のお散歩でヨセミテ滝やマーセド川まで歩けるし、アワニーホテルの前の草原からはハーフドームが目の前にそびえている。これは時間やお金に代えがたい大きな魅力だ。
ヨセミテ国立公園内のホテルはその人気のわりにベッド数が少なく、宿泊の予約をとるのがたいへん難しい。しかし不可能なことではないので、がんばってトライして欲しい。
ヨセミテロッジ、アワニーホテル、カリービレッジなどヨセミテ国立公園内での宿泊サービスはYosemite Concession Service(YCS) (http://www.yosemitepark.com)によって運営されており、予約業務も統一されている。予約は366日前、午前8時(西海岸時間)からの受付。電話(559)252-4848。WEB上からも予約できる。(要クレジットカード)
しかし実際に予約を試みてみると、たいていの場合「全く空室無し」か「カリービレッジのテントキャビン」もしくは「ワワナホテル」しか出てこない可能性が高い。アワニーホテル、ヨセミテロッジ、カリービレッジのバス付きキャビン等を押さえるのは「至難の業」であることがわかる。
■予約を成功させるヒントは
・1年前から計画し、予約を入れる。(予約は366日前からの受付)
・週末を避け、ウィークディに日程を合わせる。
・週末を日程に入れる場合には、到着日を月〜木にする。
・代案をつねに用意しておく。(施設、日程)
・直接でだめなら日本の旅行代理店を通じて予約を入れてみる。
・宿泊のみの予約を諦め、カリフォルニア・パーラーカーツアーズの1泊もしくは2泊のツアーに参加する。
公園内がイッパイでもう予約が取れないという状況で「テントキャビンはイヤ」「やっぱりバス付きタイプの部屋でないと」という方は公園ゲート近隣の町(El Portal、Mariposa、Fish Camp)などに宿をとってはいかがだろうか。ただしその場合にはレンタカーが必須であると考えた方がいい。
公園外なら、宿の種類は小さなB&B、コンドミニアム、リゾートホテルまでさまざまだ。ヨセミテ国立公園近隣の町の宿泊についてはこちらのページで。
キャンプ場の予約は国立公園局の直轄システムになっている。キャンプ場についての情報はこちらのページで。
以下「ホテル名」をクリックすると、詳細ページ(英語)にジャンプします。
●ヨセミテロッジ
公園内で一番大きく、フロントオフィス棟を中心に森の中にロッジが点在している。バス付き・なしの部屋がある。レストランやカフェテリア、ギフトショップ、コンビニストア、プールもある。
●アワニーホテル
アワニーホテル
格式の高いリゾートホテルで、上高地帝国ホテルのよう。メインダイニングでのディナー(要予約)は男性はジャケットにタイ着用、女性もワンピースやスーツなどが必須。ギフトショップにはアメリカ先住民民芸品が充実。宿泊しなくても一度は訪れたいところ。
●カリービレッジ
カリービレッジのテントキャビン
簡素な木造キャビン(バス付き、バス無しあり)やキャンバス地のテントキャビンが中心の宿泊施設。レストラン、ピザスタンド(お勧め)、コンビニストア等がある。テントキャビンは比較的空いていることが多いので狙い目。安いため若い人たちの利用が多く、夜でも賑やか(うるさい)で「浜茶屋」や「野戦病院」との形容もある。
作者注*
カリービレッジは渓谷の南側にあるので日照時間が短く、とりわけ秋〜冬〜春は冷え込みます。テントキャビンにはヒーターも付いていますが、夏以外の宿泊には防寒にお気をつけください。
それから「テントキャビンは大丈夫でしょうか」という質問がときどき寄せられるのですが、その質問は「サンフランシスコは安全な街でしょうか」というのと同じレベルの質問だと思います。つまりそういう質問をされること自体が私は心配なので、おやめになったほうがいいと思います。
●ハウスキーピングキャンプ
夏のみオープンのキャンバステントにベッドが4つ置いてある質素な(みすぼらしい)宿泊施設。共同シャワー、トイレ、コインランドリー、コンビニストア有り。家族利用者が多く、「下町の長屋」のようになんともいえない風情の漂う施設。
以上の4つが渓谷内の宿泊施設。
●ワワナホテル
ワワナホテル
公園南部のワワナにあり、ビクトリア調デザインの美しい外観の小さなホテル。前にはゴルフコースが広がる。ヨセミテ渓谷からはクルマで1時間ほどかかるが、ジャイアントセコイアの森マリポサグローブに近い。ヨセミテ2回目以降の方や渓谷内に泊まったあとここでもう1〜2泊なんていうのもお勧め。通年オープン。
●ホワイトウルフロッジ
公園北部、タイオガロード沿いにある。テントキャビンだけの簡素な宿泊施設だが、共同の温水シャワー、レストランもある。夏期のみオープン。
●ツォロミーロッジ
公園北部、タイオガロード沿いにある。テントキャビンだけの簡素な宿泊施設だが、共同の温水シャワー、レストランもある。夏期のみオープン。
●ハイシェラ・キャンプスシステム
ハイカントリーのGlen Aulin,May Lake,Sunrise Camp,Merced Lake,Vogelsangの5ヶ所にある小規模な山小屋(テントキャビン)システム。この5ヶ所はループ状になっており順に宿泊して回ることができ、その間は荷馬隊の背に荷物を預けていくこともできる。バックパックを背負うことなく軽装でバックカントリーに入れるため「通」の人間には非常に人気が高く、予約は抽選になっている。
●テナヤロッジ
このホテルは国立公園の外、南ゲートすぐのFishCampにある。ワワナ、マリポサグローブへは近い。2001年にYCSの親会社によって買収され、経営が統合された。
屋外屋内両方のプール、フィットネスジムなどもある高級リゾートホテル。通年オープン。

Kleiber(クライバー)

Kleiber(クライバー)
親父はクライマーだったので、育ちは日本の山の中。アメリカで言ったら、ロッキー近郊のような所。親父とキャッチボールをした記憶はなく、山で遊んでもらった記憶しかありません。
若い頃はクライマーでした。そして、医者の強い勧めがあり、2年前からヨセミテをジム代わりに歩き回っています。したがって、今はクライミングはやらないというのが原則ですが、もちろん森林地帯よりも岩が大好きです。
痩せたいと思っている方、ヨセミテを歩く事です。徹底して歩けば、5Kg10Kg簡単に落とせます。ただし、冬のリバウンドに要注意。
にしむらさんが『ヨセミテ国立公園大好き!』人間とすれば、私は『グランド・サークル大好き!』人間。こちらのペンネームはGould。アメリカを離れる時が来たら、『ヨセミテ国立公園大好き!』をコピーして、『グランド・サークル大好き!』を立ち上げようかと思ってます。今の最大の関心は、万難を排して、12月に『TheWave』に行く事。
アメリカで最も行きたいところは、もちろんマッキンレーの頂上。そして、夢はエベレスト最年長記録を塗り替える事。全盛期を超えるべく、少しずつ体調を回復させつつありますが、まだまだ長い道のり。日本の山しか知らなかった私には、世界は物凄く高いというのが、正直な実感。
すやまさん・吉野屋さんは、北カルフォルニアのサンノゼ地区にお住まいのようですが、私は南カルフォルニアのロサンゼルスに住んでおり、いくらドライブ好きでも、ヨセミテはとても遠い。したがって、ヨセミテ天然ジム通いは基本的に2週間に一度が限界です。
三人とも、データを管理するのが得意のようですが、直感だけで生きている私はデータ管理が苦手。したがって、皆様のお役にたてる機会も少なく、とても申し訳なく思っております。
さて、私にはもう一つ全く違った趣味があります。車も好きですが、車ではありません。ここまで読んでピンときた、南カルフォルニア在住の同好の方、連絡お待ちしております。