現在のヨセミテ国立公園は二つの水系で成り立っています。北はTuolumne、南はMercedです。この二つの川は西方に流れ、セントラルバレーでSan Joaquin川に合流します。この二つを分ける分水嶺は、地図上中央を東西にはしる太い緑線で示されています(赤線はTioga Road)。左側の黄色い○はHetch-Hetchy湖です。川を東に辿っていくと、Tuolumne大渓谷を抜け、Tuolumne Meadows(右側黄色○)にいたります。キャンプ場そばを流れる川のー水源は、公園最高峰のMt. Lyell(白△)にあります。一方、ヨセミテ渓谷(赤○)はMerced水系に属します。Mt. Hoffmann(赤△)も同水系に属し、その北側の水はYosemite Creekを伝い、Yosemite Fallsから渓谷に放出されます。Tenaya Lakeの水もヨセミテ渓谷へと流れ込んでいます。意外と気づきませんがCrane Flat(白○)のすぐ横を分水嶺が走っています。
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Roadside Geology of Yosemite Valley
Modesto Junior Collegeで、ヨセミテ渓谷の地学入門記事を掲示しています。Arch Rock Entranceからの距離が書かれているので、スポットを探すのに便利です。渓谷の地学に興味のある方は、ぜひプリントして持って行きましょう。
Yosemite渓谷の形成
ヨセミテ公園地理上の疑問
Yosemite National ParkにはYosemite ValleyとGrand Canyon of the Tuolumne Riverと呼ばれる二つの大渓谷があります。前者はMerced水系、後者はTuolumne水系に属します。Tioga Roadを東に進んでいくと、Olmsted Pointからの展望で有名なTenaya Lakeに至ります。この湖の水源の”ひとつ”は、意外にも北東数マイルのところにあるCathedral Lakesです。Tenaya Lakeから流れ出る水は、Clouds RestとHalf Domeの北西側、Yosemite渓谷に流れ込んでいます。 両側に聳えるドーム群を見つつ、Tenaya湖畔からさらに5-6マイルほど進むと、Tuolumne Meadowsに到着します。Meadowを流れる水は、すべてTuolumne渓谷に流れ込んでいきます。
さて前置きが長くなりましたが、そのTenaya Lake-Tuolumne Meadows区間で、Tioga Roadは二つの水系の分水嶺らしきところ(TuolumneとMariposa郡の境界線、地図を左右に走る点線)を越えています。水量が一番多いこの季節、二つの水系に同時に水を注ぎ込んでいる沢や湖ははたして存在するのでしょうか?気になるところです。
2005年2月12日更新