Yosemite渓谷の形成

US Geologic Survey(USGS)のWeb Siteで、
Huber氏(”The Geologic Story of Yosemite National Park”の著者)による、
Yosemite Valleyの形成に関する一般向け文献が読めます。豊富な写真と図を使い、わかりやすく書かれています。
”Glaciers of California” (Guyton著) の四章でも、
同じトピックを取り扱っています。 こちらには、Whitney、King、Muir、LeConte、Matthesらの文が多数引用されており、楽しみながら読めます。

Four-Mile Trail

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ヨセミテバレーからグレイシャーポイント(GP)へ一気に上がる
標高差約1,000メートル(3,200ft.)、距離4.6マイルのトレイルです。
バレーからの往復、GPへ車で行った帰りに下る、パノラマトレイルへと連結した
ループハイク等と色々な歩き方が考えられます。いずれにしても
グレイシャーポイントでの一日を更に印象深いものとしてくれるでしょう。
トレイルヘッドは、センチネルビーチ・ピクニックエリアの向かい側
付近にあります。かなり開けた広場状のところです。
最初は緩やかなトレイルですが、やがて斜面は急になりスイッチバックが
はじまり、ぐんぐん高度を上げていきます。
このあたりで既に2,000ft.ほど上りました。El CapitanやYosemite Fallsが
よく見えます。ひとつ尾根を回り込み、ひたすら登っていきます。
再び西向きの斜面に戻ると傾斜が緩くなりはじめますが、
スイッチバックは依然続きます。突然急な斜面を横断するところが出てきます。
ここまでくればもう上りは99%終わりです。林の中の平らなトレイルを進んでいくと、
グレイシャーポイントの展望台近くに着きます。
ここで、まだ余裕のある方は更に1,000ft.ほど登り、センチネルドーム[赤]に
行かれることをお勧めします。
地図の掲載にあたっては投稿者がTopo!社からの許可を得ました。

パリセード氷河

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シエラ最大の氷河。シエラネバダ山脈14000フィート峰の12峰のうち、半分がこのパリセードに位置するという、最も険しい山域です。ビショップ南へ車で20分程のBig Pineという町からのアプローチで、氷河まではグレーシャーロッジのトレイルヘッドから片道約10マイル、標高差6000フィート弱。最後の1マイルは簡単なスラブのクロスカントリーです。

Tuolumne渓谷

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撮れたて(9/25)のTuolumne Fallsです。6月に比べ水量(と音量)は極端に
減っています。 (Field Report 6/6/2004と比べてみてください)
Tioga Road沿いのトレイルヘッドや、
Tuolumne Meadowsはかなり閑散としているように感じました。

ハーフドーム・バーチャルハイキング

MAP_HD.jpg

ハーフドームを地図上で登ってみます。Happy Islesのトレイルヘッド(左端)から
12のスポット(下線に対応)を赤丸でプロットしました。
標高はトレイルヘッドが約4,000ft..ハーフドームは約8500ft.です。ルート(黄線)はMistトレイルを経由します。
1トレイルヘッドには大きなトレイルサインがあり、HDまで8.2マイルと書かれています。
2. 舗装されたトレイルを進んでいき、Merced川にかかる大きな橋を渡ります。
奥にはVernal Fallが見えています。
3. Mistトレイルを登っていくと、水の多い時期はこのあたりからしぶきをかぶりはじめます。
4. 滝の右横の岩壁に穿たれた階段状の道を登ると、Vernal Fallの落ち口に出ます。 
5. 川沿いに進むと、やがて二つめの橋が出てきます。これを渡り対岸へ。
しばらく平らな林の中を進むとやがてNevada Fallが見えてきます。
6. その左横の急なつづら折れを上るとトイレのある休憩所に尽きます。ここまでで時間にすると
 約1/3弱を歩きました。
7. 平らなLittle Yosemite Valleyに入ると最初の分岐が出てきます。ここは左に進みます。
 HDの南東壁が左手にそびえています。
8. いよいよここから後半の上りが始まります。
9. ここでHDトレイルはJohn Muirトレイルから分岐します。行程の2/3ほど終了。
 Clouds Restへ登る場合はJMTを使います。
10. 樹林帯はここで終わり、急な岩場のトレイルの上りが始まります。少し気を引き締めて上りましょう。
11.最後のケーブル。手袋を着用。落としそうなものはちゃんとパックにしまいこみます。
12.ついに頂上。Valleyの覗き込みは注意して!
地図の掲載にあたっては投稿者がTopo!社からの許可を得ました。

ヨセミテ切手

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www.stamps.comでは自分のデジタルphotoを使った切手を作成してもらえます。
ヨセミテ観光の記念に1シート(切手20枚)作ってみては如何でしょう。
総費用は37セント切手(US国内)シートが17ドル、
83セント切手(日本へのクリスマスカードなど)シートならば28ドルです。

Echo Ridge

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Cathedral PeakやUnicorn Peakといった尖峰に目を奪われてしまいついつい
見逃してしまう山です。しかしながらTuolume Meadows付近での最高峰であり、
その頂上からの360度の景色は必見です。アプローチもかなり短く、
余裕の日帰り登山ができます。
【標高】11,168ft
【ルート】西稜ルート:2級。
Budd LakeからEcho Peak群とEcho Ridgeの間の鞍部に登り、西稜を辿って上る。
(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】Tioga Road沿いのCathedral Pass トレイルヘッドからJMTを南に0.5Kmも進むと
Budd Lakeトレイルの分岐点につきます(非公式トレイルなのでサインはありません)。
このトレイルを辿りBudd Lakeへ向かいます。Budd Lakeからはクロスカントリーで
Echo RidgeとEcho Peak群の間の鞍部を目指します。この上りはオレンジ色のザレ場で、
かなり踏み跡が残っています。鞍部からは稜線伝いに頂上を目指します。
最後の20〜30メートルほどがやや切り立っており少し緊張するかもしれませんが、
Mt. Hoffmannの岩場よりは傾斜も緩く簡単です。
【写真】Budd Lakeの北西300メートル付近から見た
Echo Ridge(左)とEcho Peak群(右)。鞍部はEcho Peak群のすぐ左横。

Mountain Heather

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こちらもよくお目にかかる花で、Red Heatherとも呼ばれます。同じHeath FamilyのAlpine Laurelと似ていますが、松の葉のような茎を持ち、30センチくらいまでの高さに成長します。花の大きさは1.5センチ程度で3000メートル前後のアルパイン環境の水辺や岩場で育ちます。写真は20 Lakes Basinで撮影。

Tuolumne Peak

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姉妹峰ともいえるMt. Hoffmannがあまりにも有名なため、その存在すら
知られていないのではと思われるほどに無名な山です。しかしながら
その頂から望む(特にYosemite北部、Glen Aulin、Tuolumne Meadows方面)
景色はHoffmannをはるかに凌ぐものがあります。
【標高】10,845ft
【ルート】May Lakeからの南ルートは2級。Ten Lakes Trailからの北東斜面
ルートも2級。(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】南ルート:May LakeまではMt. Hoffmannと同じ トレイルを
使います。湖の東岸沿いのトレイルを北に0.6マイルほど進むと、
やがて細い木の鬱蒼とした谷(「★ヨセミテ・ハイキング」の
“マウント・ホフマンに登る”の記事で使われている2番目の写真の
ほぼ中央にこが写っています)が北東に見えてくるので、
トレイルをはずれてこの谷をつめていきます(途中に廃道あり)。
やがてTuolumne Peakが大きく見え出してくる(写真)ので、ひたすら
高みを目指し登っていきます。頂上は二つあり簡単な岩場、
北側にレジスターボックスがあります。
【雑学】この山はTuolumne水系に所属しています。
ちなみにMt. Hoffmannから流れる出す水はYosemite Creekを始めとして
すべてMerced川(Yosemite Valley)に注ぎ込んでいます。
Merced-Tuolumneの分水嶺はこの二つの山の間を通っています。
【写真】南ルート標高10,000付近から見たTuolumne peak。