2018.9-2019.8の一年間のカリフォルニア大学サンタクルーズ校への派遣研究での研究論文「アラン・チャドウィックの菜園プロジェクトとカリフォルニアのオーガニック運動への影響」ですが、「広島修道大学学術リポジトリ」にて本文PDFを含めて電子公開となりました。(ダウンロード可能です)
お時間のあるときに、読んでいただけたら幸いです。
アラン・チャドウィックのことを取り上げる初めての日本語論文のはずです。すでにお読みいただいた方々からは、さっそくフィードバックもいただき、大変感謝をしております。カリフォルニアにおけるオーガニックの動きを知る上で、またそこから禅やマインドフルネスなどにもつながっていく、たいへん重要な人物であることがあらためてわかりましたし、今後UCサンタクルーズで研究をされる日本人研究者にとっても有用な資料になると思います。
サンタクルーズ行きの3ヶ月前に、京都で入院ご療養中だった小田まゆみさん(ハワイ島在住の画家)から和代ともども呼び出しがあり、「サンタクルーズ行くんだったら、西村さんにはサンタクルーズに大学が出来た当時に関係した人々のことを調べて書いてほしい」という話を聞かされたのでした。
その時は「はいはい」ていうくらいの感じだったのですが、着任していろいろ調べ始めてみると、芋蔓のように人々が関係しついることがわかり、とくにチャドウィックのユニークな人柄や来歴に引き込まれました。
また現在カリフォルニアで定着しているオーガニック農業への影響など、目の当たりにすることになり、さらにはアランから指導をうけ、いまだご健在でご活躍の関係者の方々からは直接話を聞ける機会にも恵まれました。まゆみさんもその一人です。その後すっかり回復されてハワイ島に戻られ、在米中2度にわたって訪問することができました。
一年間、まさに「遊学」でしたが、かけがえのない機会となりました。
今回のUCサンタクルーズでの派遣研究にあたっては多くの方々にお世話になりました。たいへん感謝しております。あらためて御礼申し上げます。引き続きどうぞよろしくおねがいします。
時節柄くれぐれもご用心くださり、元気に再会できますことを楽しみにしております。