馬場田真一さん「実際に現場に出て体験することで初めて<学び>となる」

111月 - による webmaster - 0 - インタビュー記事

馬場田真一

馬場田真一さんプロフィール
生年月日:1984年8月19日生まれ 31歳
高校:広島国際学院高等学校 総合システム科
大学:広島修道大学 人間環境学部 2003~2007
職場:広島県環境保健協会 パート 2007~2008
正社員 2008~現在に至る
趣味:射撃、バイクいじり(レストア)、カーレース(ラリー・ダート)、アウトドア全般(山・海)、酒、料理
一言で表すと:遊び人

 

■出身はどちらですか?

広島です。小さい頃は父親の転勤で愛媛や山口に行っていました。

■高校はどちらに行かれましたか?

広島国際学院高等学校に行きました。高校では山岳部に所属し、クラブ活動を通じて山や自然に興味を持ちました。ある日、図書館で読んだ本で天然資源の枯渇が問題視されていることを知り、未来の環境が気になるようになり、進路を修道大学の人間環境学部に決めました。

■大学ではどんな学生生活でしたか?

大学生協の学生理事や、学友会の執行部(会計局長)など務めました。多くの学生がより学内生活を楽しめるようにと考えていました。また、人間環境学部の仲間と実際の現場で活動する「がんぼ」というサークル(任意団体)を作って活動をしていました。その中で、授業で習うだけではなく、実際の現場で体験することで初めて「学び」として自身の経験値となることを学びました。こうした活動のおかげで大学生活はとても充実していました。

■ではなぜ今の職に就いたのですか?

当時、財団法人広島環境保健協会が修道大学で授業を持っていました。講義を受講した際、講師の方がかっこいいと思いました。その後、学外でボランティア活 動をしている時に環境保健協会の方々と一緒に活動をする機会があり、その時にバイトをしてみないか、と声をかけて頂いたのがきっかけです。就職を決めた理由は、上司の技術に惚れたからが一番の理由で、企画力やスピーチ力など、この方々について、学んでいきたいと思ったからです。

■一般財団法人広島県環境保健協会ではどんな仕事をしているのですか?

12410514_1547084445616912_5794465751382063498_n当協会には様々な部署がありますが、私は地域支援活動センターに所属しています。
地域支援活動センターは県内の住民による環境と健康を守るコミュニティ活動を支援することがミッションになります。一例を挙げると、地域清掃美化活動や 環境家計簿や出前講座など、地球温暖化の防止の啓発ライフスタイルづくり、ウォーキングや摂取食品数の記録などの健康づくり活動など、様々な住民活動の事 例の収集や共有、メニュー立案、人材育成などを行っています。 他の部署では、大気や水、食品、建材の分析や、集団検診、人間ドックなど様々な検査分析を 行っています。修道大学では春に講堂で行っている集団検診でお世話になっています。機会があれば、レントゲン車のサイドボディをご確認ください

■この仕事を通しての目標はありますか?

組織の基本理念は『みんなの生命(いのち)を守りたい~私たちは健康づくりと住みやすい環境づくりに取り組み、地域社会の発展に貢献します~』を掲げています。
所属する地域支援活動センターでは「コミュニティ活動の活性化=地域力の向上=当協会のミッション遂行」を実現するため、「ヒト」「モノ」「カネ」「シクミ」の視点で事業展開をしています。
個人の目標としては、将来を見据え、資格の取得や現場の経験値を積んでいくことです。私は自然環境を保全し、楽しく遊ぶことができる環境を残したいとい う大きな夢があります。現在は、里山・里海を保全するという目標を持ち、住民力で獣害を防ぐ町づくりができないかと思考しているところです。趣味の射撃は、現場経験値を積むうちに地域で求められている資格だと感じたために取得し、経験値を積んでいるところです。

■馬場田さんをインターネットで検索した時に、みやじま未来ミーティングという団体がヒットしました。この団体ではどのような活動をしているのですか?

宮島の自然を守ること、伝えることをベースに海岸などの清掃活動を通してごみの発生理由を考えたり、生き物採集や観察会を通してきれいな環境を楽しむ活動をしています。

冬には牡蠣を自分で開いて食べたり、牡蠣が生きていくための海の環境について考る「カキの学習会」、春・夏には干潟の観察や蛍の観察会をし て、この豊かな環境を守っていこうと啓発や体験活動をしています。

事業報告を通じて、企業からの協働実施の提案も多数いただき、4年前からはトヨタ自動車と「AQUA SOCIAL FES!!」を展開しています。以前は、業務の一環として事務局で担っていましたが、現在は個人的に事務局を担っています。

■今の広島についてどう思いますか?

若者に元気がないかなと思います。もう少し前に出てきてくれたらいいですね。若者が自然に興味を持ち、自然を体験・体感してくれたら環境を守らないといけないという思いも芽生えてくると思います。実際に体験して初めて環境を守る活動が出来ると思います。
学生のうちに社会に出て、様々なことに挑戦してほしいと思います。

■最後に人間環境学部の学生にメッセージをお願いします。

やっぱり自分達で広島の環境を守っていくアグレッシブな気持ちを持ってほしいですね。文系の環境学部の良さは知識を浅く広く持つことだと思います。先ず は、科学者や政治家と住民を繋ぐ通訳者として多くを学び、伝える訓練を繰り返しましょう。 また、人を動かすには、教えられたことを喋るだけではダメで す。自分が実際の現場に赴いて体感したことが、説得力や感動を伝えるタネとなります。経験値を積み、広島の環境を、いえ、世界の環境を守る人材となって下さい。

10378277_1547084645616892_6043246196869693532_n

ききて:川地亮汰