最近G社の熊缶に関するNEWSがKings Canyon NP方面から入ってきました。
開け方を学んだ熊がいるようです。私も9月に、Yosemite(Big Oak Flat Wilderness Station)で
同様な注意をされました(この製品私も使っていますが…)。 そういえば熊技の話でも盛り上がったことを覚えています。
”On my September JMT hike, I was cautioned by the Kings Canyon rangers that a bear in the Rae Lakes/Vidette Meadow area had learned how to break into the 「製品名」 canister and had actually done so a number of times. I find it difficult to believe since I have some trouble getting it open myself! However, we dutifully put our canisters in the bear boxes at Arrowhead Lake and upper Vidette as we passed through.” from DC
”I talked to a Kings County Ranger and friend at the FS Centennial. Their feeling is it is one bear that has learned the trick of opening the 「製品名」. They theorize that the bear grips the vault and gives it a hard twist. Smart bear. If you apply the 100 monkey theory to the bears, there goes the usefulness of the vault. All the more reason to keep a constant vigual in keeping our food away from all wild critters.” from BD.
”I recently talked to a Kings Canyon ranger who mentioned this problem. To open the cannister, the top must be depressed and unscrewed, like certain childproof medicine containers. Some bears have figured out they can bounce up and down on the cannister and thereby loosen the top. After a while, the top will unscrew from this action and come off. ” from BM
Yosemiteウイルダネスに入るための許可証は、公園内にあるいくつかのオフィスで発行してくれます。コンピュータ内に名前、住所などが登録されるので、2度目以降は、名前・TH・日数・人数を言うだけで、すぐ作成・プリントしてくれます。そのとき食料の保管方法(熊対策)などルールについて突然質問される(ことがある)ので、事前に調べておきましょう[*]。写真はBig Oak Flat EntranceのWilderness Permit Station。
[*]初めてWilderness許可証を所得したとき、重いし見た目も悪いので、熊缶(Bear Canister)を持たずに行こうとしました。しかしRangerの質問でばれてしまい、荷物検査を含み、いろいろと教育的指導を受けてしまいました。もちろん熊缶は持たされました(以降必ず持ち歩いています)。
バックパッキングなどでWildernessにキャンプをする場合、Wilderness Use PermitやVisitor's Permit等と呼ばれる許可証の携行が義務づけられています。ヨセミテの場合、許可証は、公園内のWilderness Permit Stationで予約(60%)もしくは当日申請(40%)によって所得できます。許可証さえあれば、どこに行ってもよいというわけではなく、入出日、入るトレイルヘッド(TH)、出るTH、メンバー数などが厳しく制限されています。特にヨセミテの場合、各トレイルから一日に入れる人数が制限されており(Quota制度)、人気コースのTHは、予約分がすぐ、なくなってしまうことがあります。許可証にはグループの最大人数、水場からキャンプ地までの距離、Valley, Tuolumne Meadowsなどの混雑したところからの最低距離、焚き火は既にかまどのできているところでのみする、などのWildernessで守らなければならないルールが記載されています(続きに原文を抽出)。許可証(2003年版[註])下部には太文字で、「規則違反者は召喚・罰金の対象となる」と書かれており、その下には「上記の法やルールを守り、メンバーもそれに従わせることを約束します」と続き、その下に同意のサインをすることになります。
Yosemite Wilderness利用の手続き、予約状況に関しては、ヨセミテ国立公園WebのYosemite Wildernessページに書いてあります。また許可証は年度によって形式が異なっています。
[註]2005年版Permitの内容も、まったく同じです (2005-Sep-18)。
Wildernessでのルール
1. A Wilderness Use Permit is required for all overnight wilderness use and MUST be in your posession while in the Wilderness
2. This permit is valid only for the trip leader, trailheads, dates and number of people specified on the permit.
3. You must be four trail miles from Tuolumne Meadopws, Yosemite Valley, Glacier Point, Hetch Hetchy or Wawona, or one mile from any road. Camping is prohibited in the Dana Fork of the Tuolumne River.
4. Group size is limited to 15 people or less, 8 people maximum for any cross country hiking more than 1/4 mile off any trail. Stock use is limited to 25 head.
5. Choose a previously impacted campsite at least 100 feet(30 meters/40 paces from any water source or trail.
6. All human waste must be buried at least 6 inches deep and at least 100 feet from any water source or trails.
7. Do all washing at least 100 feet from water. Do not put any soap in water even biodegradable soap pollutes.
8. Carry out all trash. Do not burn or bury toilet paper or trash.
9. Fires are allowed in existing firerings only, and prohibited above 9,600 ft. in evelation. use dead and down wood only.
10. Proper food storage is mandatory. Bear resistant food canisters are required in some areas of the park and above 9,600 feet. Canisters are highly recommended in all other areas. Cleanup of food and debris if a bear gets your food is your responsibility. Report any bear incidents to the nearrest ranger. Report all bear sightings by calling the SAVE-A-BEAR HOTLINE: 209-372-0322
許可証の表側:名前・住所の下にEntry Data, Entry Trailheadなどが記載されている。Wildernessの使用状況はコンピュータで管理されている。
別に渡される、Wildernessルールを書いた紙(表側)。左側に、熊に対する食料保管のしかたが詳しく書かれている(これは昔から使われている)。
裏側:Wildernessでのルールが書かれている。
Wilderness(ウィルダネス)という、ごく一般的に使われている単語があります。簡単には、人の手の入っていない、ありのままの自然が残された領域をさします。アメリカの殆どを占めていたWildernessですが、開拓や近代文明の発達とともに、次々と失われていきました。ヨセミテもしかりで、1890年に国立公園として制定されたものの、トレイル網の拡大、Hetch-Hetchyダム(1923年完成)や現在のTioga Road(1961年開通)の建設等に見られるように、Wildernessが次々と失われてきました。1964年、Lyndon B. Johnson大統領によりWilderness Actと呼ばれる法案が署名され、Wildernessを将来に残していくための制度ができ、その保護・管理は四つの政府機関:Deptartment of Interior(内務省)のNational Park Service(NPS)、Bureau of Land Management(BLM)、U.S. Fish and Wild Service及びDepeartment of Agriculture(農務省)のForest Service(FS)にまかせられています。Wilderness地区指定をしてしまえばそれでよいというものではなく、野生動物・魚、過去とのしがらみをも含む商用目的の放牧、森林火災、(条件付の)伐採、既存の歴史・考古学的遺産、レクリエーション(既存のトレイル、バックパッキング等)などと多方面にわたる管理が必要となっています(詳しくはwww.wilderness.netを参考)。
ヨセミテ国立公園内のWildernessは1984年に制定され、道路沿いや観光・キャンプ施設のある地域を除く95%近くを占めています。参考としてUSGSの地図からヨセミテ渓谷とTuolumne Meadowsの一部を取り出してみました。Wildernessの境界線が示されているのがわかります(黄色で着色しました)。ハイシエラキャンプなどもWildernessの境界からはずされています。
地図:ヨセミテ渓谷
地図:Tuolumne Meadows
Bear Canister(熊缶)による食料の保存は、ヨセミテでのBackpackingでは、ほぼ義務化しています。写真は幾つかの製品を並べて撮影したものです。黒いのは、ヨセミテで貸してもらえる、Garcia社製のものです。このサイズは、2人で一泊の場合、かなりスペースが余ってしまいます。そこでストーブその他のものを一緒に詰めることになります。しかし二つほど問題点があります。一つはその重量(2lb. 12oz.)、そして大きさです。特に小ぶりのパックにはうまく入らず、外にぶら下げる事になります(あまりクールではないですね)。ところが、最近待ちに待った一泊用のモデルがBearValut社からでました(写真左、透明の缶)。これはG社製より1ポンドほど軽量で、かつパックに簡単に入る注目の一品です(注意:ヨセミテでは条件付で許可となっています)。
ヨセミテ・ウィルダネスセンターでは、ウィルダネスエリアを歩いて旅をするバックパッカーのための情報提供、バックパッキング許可証(Wilderness Permission)の発行を行っています。ヨセミテ・ヴィレッジ、アンセルアダムスギャラリーの隣にあります。
バックパッキングのために必要な装備、地図などは実物を置いていますし、レンジャーはいろいろ相談にも乗ってくれます。またクマへの対策についての注意を呼びかけています。
また国立公園内ではここの他、WawonaとTuolumne Meadows(夏期のみ)でバックパッキング許可証(Wilderness Permission)の発行を行っています。
WEBサイトはこちらです。
http://www.nps.gov/yose/wilderness/
ヨセミテ内のウィルダネスパーミット情報は下記で
http://www.nps.gov/yose/wilderness/permits.htm
発行状況や予約用電話番号、オンライン予約用のフォームがあります。2週間前までの予約が可能です。周知の情報だったら失礼!