ヨセミテヴァレーのやや健脚向けのデイ・ハイキングコース
1.ミストトレイル
2.パノラマトレイル
3.アッパーヨセミテフォールトレイル
が紹介されます。
「ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ」に久しぶりに入会(登頂報告)がありました。
許可制になって以来、許可を得ること自体がなかなかの難関になっているようです。
詳しいレポートもいただいております。
HIDE & ERIさん、ありがとうございました。
ハーフドーム登頂開始は6月22日からです。
今シーズンの登頂は事前予約が必要です。
Yosemite National Park Announces Half Dome Cables in Place on Wednesday, June 22
http://www.nps.gov/yose/parknews/hdcablesup.htm
ハーフドーム登山の事前許可制は今シーズンは平日にまで拡大されました。1日400名限定。
http://www.nps.gov/yose/planyourvisit/hdpermits.htm
Valley西側、スーノーハイキング。
P1はBadger Pass Ski Areaの駐車場。ここから歩き始めます。
1マイルほどGlacier Point Rdを進んだあたりで(P2)左折し、雪原に入ります。新雪の直後で無い限り、まずトレイルが出来上がっています。3マイルほど歩けばDewey Pointに到着(ルートはかなり大まかです)。
Dewey Pointへは#14と#18の二つのルートがあります。上記は#18で、Up-Downが少なく初心者向き。
#14への分岐はP1からの緩やかな坂を上りきったところにあります。
P4はCrocker Point。Dewey Pt.の直前で分岐、10分ほど下れば到着(トレイルが出来ていれば)。
P5: Inspiration Point。Tunnel Viewの山側の駐車場にTHがありそこから1.5マイル弱。
周りは木々に囲まれ、大展望はありません。期待していくとがっかりしますのでご注意。
P6: おそらく誰もが一度は車で行くTunnel View (Discovery View)。一番有名な観光スポットの一つ。
Crocker Pt.から見るValley。Dewey Pt.に比べヨセミテ南東方面の遠望にかけますが、真下にBridalveil Fallを見下ろせ、水量の多いときには展望を楽しめそうな感じ。
NPSは今シーズン(5月〜10月)のハーフドーム登頂は、金曜日、土曜日、日祝日については各400名に制限するようです。(内訳:300名の日帰り、100名のウィルダネス宿泊許可)
3月1日からrecreation.gov もしくはTEL.1-877-444-6777で受付、1予約につき最大4名。手数料$1.5のようです。
今シーズン、ハーフドーム登頂をプランされている方は日程に注意し、必ず事前許可をとってください。
Yosemite National Park Announces Interim Program for Half Dome Day Use Permits to Address Visitor Safety
Half Dome Permits
Frequently Asked Questions about Half Dome Permits
http://www.yosemite.jp/halfdome/
ハーフドームはヨセミテヴァレーのシンボル。一度はこの頂上に立ってみたいものです。
このページでは標高差1462m、往復行程約24kmの難関をクリアしてハーフドームの頂上に立った方々の栄誉をたたえ、「ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ」の一員としてお名前を刻ませていただきます。
入会資格は、ハーフドームの頂上に立つことだけ。入会金、会費などはいりません。
みなさんもどうぞ人生のすばらしい一ページを刻みに、ハーフドームに登ってみませんか。
栄誉あるメンバー達のメッセージはここです。
http://www.yosemite.jp/halfdome/
takashiさんが、ハイキング中に出会ったクマの親子の写真を送ってくださいました。かわいいですね。
日時 2008年6月23日月曜日 午後1時20分過ぎ。
場所 パノラマトレールをグレーシャーポイントからネバタ滝に向かい、イリルエット滝の手前10分ほど手前の下り斜面。
*こういう状況で出会ったときは必ず距離を保って、静かに見守るようにしましょう。母クマを嚇かすような行為は危険です。にしむら注
ヴァレーとグレイシャーポイントを結ぶハイキングトレイル「4マイルトレイル」が開通しています。
まだ凍結部分があるため、通行には注意してください。
The Four Mile Trail is now open between Glacier Point and the Valley. Snow and ice may still persist on the trail.
(Wilderness Staff - K. Watson/M. Fincher - 5/20/08)
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今シーズンのハーフドーム登頂は10月15日までと発表されました。
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The Half Dome cables are scheduled to be dismantled for the season the week of October 15th. A crew will move to
Little Yosemite Valley on Monday, October 15th and will dismantle the cables/poles on Tuesday October 16th. The trail
to the top of Half Dome will be closed at the base of the cables during the dismantling operation. For the safety of the
crew and public, if a major winter storm is forecasted prior to October 15th, the cables will be dismantled prior to the
arrival of the storm. (J. Lopez - 10/03/07)
トレイルへは、Merced川のHappy Isles橋をまず東に渡ります(重要)。そこからすぐ川の東側に沿って砂場を南下。
赤:MISTトレイル経由でのVernal・Nevada Fallルート。Nevada Fallの横のスイッチバックを上り終わると、トイレがあり、JMTと合流。左に行けばLittle Yosemite・Half Dome方面、右に行けばNevada Fallの落ち口に向かいます。
青:JMT経由でNevada Fallへ。最初の橋を渡って数分ほどMerced川沿いに進むと、MISTトレイルから右に分岐(ゲートのあるところ)。MISTトレイルより1マイルくらい長くなります。冬の間は、Clark Pointから先は閉鎖します。
緑:Clark Point、JMTとVernal Fallをつなぐトレイルがある。
滝名の横についている数字は大まかな標高(フィート)。地図はIEで、倍率をあげると見やすくなります。
「The trail comes down three thousand feet in less than four miles, over rocks and loose stones, in narrow canyons and along by precipices. It was a bold man who first took a horse up there. The horses were so cut by sharp rocks that they named it "Bloody Canyon," and it has held the name—and it is appropriate—part of the way the rocks in the trail are literally sprinkled with blood from the animals.」 William H. Brewer, July 7th 1863
Tioga Passの公園入り口から南に1.5マイルほど行ったところに、Mono PassへのTHがあります。ここから高度差1,000ft.強、長さ4マイルほどのトレイルを進むと、峠(Mono Pass: 標高約10,600ft.)に達します。昔、インディアンたちはこの峠を使い、シエラ越えをしていました。すぐ南にあるMt. Lewisの方に登ると、Bloody CanyonとMono Lakeがよく見えます(写真)。California Geological SurveyのBrewerは、まさに名前のとおり、馬などが足を傷つけ、流れ出た血が、岩についていたと書いています。
左の赤丸がTH。Mono Passは南東方面(右の赤丸)。
Puppy DomeはTuolumne MeadowsにあるClimbing/Boulderingで有名な小さめのDome岩です。
なぜPuppy Domeと呼ばれているのか知らないのですが(Place name of High Sierra等にもないし)、
Yosemiteの他の動物名オブジェ(ValleyのElephant Rockとか)と同様、きっと形だと息子の意見。
親も同意しました。(ホントかな?)
↓こんな感じで。
PuppyというよりもDogと言うべきな気もしますが。
(写真はLembert Dome中腹より撮影。背中辺りにいるのはRock Climbers)
Tuolumne MeadowsのシンボルともいえるLembert Domeです。このドームの上からは、Tuolumne Meadowsとその一帯の山々の景観を楽しむことができます。半日ほど時間がとれるならば、ぜひ行きたいハイキングスポットです。ドームの麓(左赤○)、もしくはTuolumne Meadows Lodgeそばの駐車場(右赤○)に車を止めて、トレイルを登っていきます。岩場登りに自信のある方ならば、駐車場から見て右の斜面を、頂上を目指しジグザグに登っていくルートも考えられます(かなり危険ですのでご注意)。
Hiking Information: 片道1.4マイル(左側からのトレイル使用の場合)、高度差約300m
写真:西南西から見たLembert Dome
Lembert Domeの由来:
John Baptist Lembertが1882年頃Tuolumne Meadowsに入植し、Tuolumne Meadows(Soda Springs付近)に小屋を建てた。1895年には、付近160エーカーの土地を所有することが認められた。Lembertは1896年冬、ヨセミテ渓谷の下流の小屋で殺害された。1901年に作成されたMt. Lyell一帯の地図で、Lembert Domeと初めて表記された(1878年ごろのWheeler測量隊は、Soda Springs Domeと呼んでいた)。
Place Names of the Sierra Nevada ( Peter Browning著)より
Olmsted Point、Tenaya Lakeを越え、ドーム群が聳えるTioga Roadを東に進んでいくと、突然樹林帯をぬけTuolumne Meadowsが目の前に広がります(最初の赤○)。赤い三角形のMt. DanaやMt. Gibbs、白いMammoth Peakが真正面に聳えて見えます。道路沿いの北側には駐車場があり、すぐそばのPothole Domeへの散策に便利です。そこから0.5マイルほど進むと、道路際にたくさん車が止まっているところ(二番目○)が出てきます。ここはヨセミテ渓谷から始まるJohn Muir Trail(JMT)がTioga Roadに交差するところです。JMTを南下し、Cathedral Lakes(△:下左側)やBudd lake(△:下左から二番目)をハイキングする時のトレイルヘッドがこのあたりです。メドウ沿いの道路を1.5マイルほど走ると、Tuolumne MeadowsのCampground付近(三番目○)に着きます。ここには簡単な食事をするところや、店があります(シーズン中の駐車場は、かなり混みます)。この道はスピード違反の取締りが頻繁に行われているので、注意が必要です。Lembert Dome(すぐそばの△)付近の散策には、その麓の駐車場(四番目○)に車を止めることになります。ここでは一日いっぱい時間をとって、Glen Aulin(左上△)やCathedral Lakes-Budd Lake付近をはじめ、周辺のハイキングをお勧めします。道路付近からでは見ることのできない、すばらしい景色が楽しめます。
写真:南から見たTuolumne Meadows(写真中央部の茶色い草地)方面。左下はElizabeth Lake、左端はGlen Aulin付近(Tuolumen渓谷への入り口)。右側の岩の塊はLembert Dome、その上にある最高峰はMt. Conness。
Tuolumneの語源:
名前はTuolumne川の下流Knights Ferry(Oakdaleの東10マイル)付近に住んでいたインディアンの部族名に由来する。彼らはPadre Munozから“Taulamne”と呼ばれていた(1806年)。インディアン語では、Tu-ah-lum-neと発音する。メドウ自体はWhitney隊が命名.、HoffmannとGardinerの測量地図に明記された。
Place Names of the Sierra Nevada ( Peter Browning著)より
落ち口で飛沫をかぶりつつ感じるヨセミテフォールの水のエネルギーには
圧倒されるものがあります。しかしながら自らのエネルギーを使って1,000メートル
(3,000ft.)近く登った後に見下ろす滝と渓谷もまたすばらしいものです(往復8マイル強)。
トレイルヘッドはCamp 4の横にあります。樹林帯の中のスイッチバックを
700ft.ほど登ったあとトレイルは崖沿いに東に向きを変え、Columbia Rockに到達します
(ここまで1000ft.強の登り)。Half DomeとNorth Domeが並んだ写真を撮れるポイントです。
緩い上り下りのあるトレイルを斜面に沿って北東に進んでいくと、突然Upper Yosemite Fallsが
視界に入ってきます。滝のすぐそばの樹林帯まで来ると霧状の飛沫をかぶり始めます。
このあたりでHalf Domeと滝を一緒にビューファインダーに収めることが可能となります。
いよいよ後半の急登が始まります。すぐに滝は見えなくなり、石を積んで作られた
トレイルをのぼっていきます。石はトレイルのポピュラーさゆえ、
かなり磨かれて滑りやすくなっているので、足運び(特に下り)には十分注意が必要です。
リムの樹林帯が近づいてくると1,500ft.の辛い登りもおしまいです。
トレイルサインのある分岐点が出てきますのでそこで右折、小さな尾根と
Yosemite Creekを越え、Yosemite Pointを目指します(300ft.強ほどの高度差があります)。
まさに崖縁に手摺があり、そこからすばらしい高度感、景色、そして達成感を味わえます。
ヨセミテバレーからグレイシャーポイント(GP)へ一気に上がる
標高差約1,000メートル(3,200ft.)、距離4.6マイルのトレイルです。
バレーからの往復、GPへ車で行った帰りに下る、パノラマトレイルへと連結した
ループハイク等と色々な歩き方が考えられます。いずれにしても
グレイシャーポイントでの一日を更に印象深いものとしてくれるでしょう。
トレイルヘッドは、センチネルビーチ・ピクニックエリアの向かい側
付近にあります。かなり開けた広場状のところです。
最初は緩やかなトレイルですが、やがて斜面は急になりスイッチバックが
はじまり、ぐんぐん高度を上げていきます。
このあたりで既に2,000ft.ほど上りました。El CapitanやYosemite Fallsが
よく見えます。ひとつ尾根を回り込み、ひたすら登っていきます。
再び西向きの斜面に戻ると傾斜が緩くなりはじめますが、
スイッチバックは依然続きます。突然急な斜面を横断するところが出てきます。
ここまでくればもう上りは99%終わりです。林の中の平らなトレイルを進んでいくと、
グレイシャーポイントの展望台近くに着きます。
ここで、まだ余裕のある方は更に1,000ft.ほど登り、センチネルドーム[赤]に
行かれることをお勧めします。
地図の掲載にあたっては投稿者がTopo!社からの許可を得ました。
ハーフドームを地図上で登ってみます。Happy Islesのトレイルヘッド(左端)から
12のスポット(下線に対応)を赤丸でプロットしました。
標高はトレイルヘッドが約4,000ft..ハーフドームは約8500ft.です。ルート(黄線)はMistトレイルを経由します。
1トレイルヘッドには大きなトレイルサインがあり、HDまで8.2マイルと書かれています。
2. 舗装されたトレイルを進んでいき、Merced川にかかる大きな橋を渡ります。
奥にはVernal Fallが見えています。
3. Mistトレイルを登っていくと、水の多い時期はこのあたりからしぶきをかぶりはじめます。
4. 滝の右横の岩壁に穿たれた階段状の道を登ると、Vernal Fallの落ち口に出ます。
5. 川沿いに進むと、やがて二つめの橋が出てきます。これを渡り対岸へ。
しばらく平らな林の中を進むとやがてNevada Fallが見えてきます。
6. その左横の急なつづら折れを上るとトイレのある休憩所に尽きます。ここまでで時間にすると
約1/3弱を歩きました。
7. 平らなLittle Yosemite Valleyに入ると最初の分岐が出てきます。ここは左に進みます。
HDの南東壁が左手にそびえています。
8. いよいよここから後半の上りが始まります。
9. ここでHDトレイルはJohn Muirトレイルから分岐します。行程の2/3ほど終了。
Clouds Restへ登る場合はJMTを使います。
10. 樹林帯はここで終わり、急な岩場のトレイルの上りが始まります。少し気を引き締めて上りましょう。
11.最後のケーブル。手袋を着用。落としそうなものはちゃんとパックにしまいこみます。
12.ついに頂上。Valleyの覗き込みは注意して!
地図の掲載にあたっては投稿者がTopo!社からの許可を得ました。
Cathedral PeakやUnicorn Peakといった尖峰に目を奪われてしまいついつい
見逃してしまう山です。しかしながらTuolume Meadows付近での最高峰であり、
その頂上からの360度の景色は必見です。アプローチもかなり短く、
余裕の日帰り登山ができます。
【標高】11,168ft
【ルート】西稜ルート:2級。
Budd LakeからEcho Peak群とEcho Ridgeの間の鞍部に登り、西稜を辿って上る。
(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】Tioga Road沿いのCathedral Pass トレイルヘッドからJMTを南に0.5Kmも進むと
Budd Lakeトレイルの分岐点につきます(非公式トレイルなのでサインはありません)。
このトレイルを辿りBudd Lakeへ向かいます。Budd Lakeからはクロスカントリーで
Echo RidgeとEcho Peak群の間の鞍部を目指します。この上りはオレンジ色のザレ場で、
かなり踏み跡が残っています。鞍部からは稜線伝いに頂上を目指します。
最後の20〜30メートルほどがやや切り立っており少し緊張するかもしれませんが、
Mt. Hoffmannの岩場よりは傾斜も緩く簡単です。
【写真】Budd Lakeの北西300メートル付近から見た
Echo Ridge(左)とEcho Peak群(右)。鞍部はEcho Peak群のすぐ左横。
8月7日に、Yosemite Monthlyのすやまさんがご両親とご子息2人とともにハーフドームに登頂されたそうです。親子三代同時登頂です。(三浦雄一郎一家みたい。)
おめでとうございます。
姉妹峰ともいえるMt. Hoffmannがあまりにも有名なため、その存在すら
知られていないのではと思われるほどに無名な山です。しかしながら
その頂から望む(特にYosemite北部、Glen Aulin、Tuolumne Meadows方面)
景色はHoffmannをはるかに凌ぐものがあります。
【標高】10,845ft
【ルート】May Lakeからの南ルートは2級。Ten Lakes Trailからの北東斜面
ルートも2級。(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】南ルート:May LakeまではMt. Hoffmannと同じ トレイルを
使います。湖の東岸沿いのトレイルを北に0.6マイルほど進むと、
やがて細い木の鬱蒼とした谷(「★ヨセミテ・ハイキング」の
"マウント・ホフマンに登る”の記事で使われている2番目の写真の
ほぼ中央にこが写っています)が北東に見えてくるので、
トレイルをはずれてこの谷をつめていきます(途中に廃道あり)。
やがてTuolumne Peakが大きく見え出してくる(写真)ので、ひたすら
高みを目指し登っていきます。頂上は二つあり簡単な岩場、
北側にレジスターボックスがあります。
【雑学】この山はTuolumne水系に所属しています。
ちなみにMt. Hoffmannから流れる出す水はYosemite Creekを始めとして
すべてMerced川(Yosemite Valley)に注ぎ込んでいます。
Merced-Tuolumneの分水嶺はこの二つの山の間を通っています。
【写真】南ルート標高10,000付近から見たTuolumne peak。
North Peakの頂からは湖のちりばめられた20 Lakes Basinが箱庭
のように一望でき、すぐ南側には小さいながらも氷河を抱えたMt. Conness
の斜面が広がっています、遠くにはDana、Lyell、Tenaya Lake、Half Dome、
Mt. Hoffmann等が望めます。なんといってもこの登山の楽しみはMt. Conness
とNorth Peakの間の谷の通過です。 “Tioga Tramps”のO'Neill夫妻は
“secret entry into a magic alpine world” と表現しています。
【標高】12,242ft.
【ルート】Southwest slope、2級: "...The slope rises above the highest
of the Conness Lakes and leads to the long, flat southwestern slope of
the peak. The right side of this slope is easier to climb because it has
more solid footing. The left side is sandy, and it makes a good decent
route.”(The High Sierra、R.J. Secor著)
【コメント】南西斜面へはNorth PeakとMt. Connessの間の谷を使って
アプローチします。Tioga Passの北にあるSaddlebag湖の有料ボート
(夏期のみ運行)を使うとかなり楽ができます。ボートから下りて真西に
見えるのがNorth Peakです。
0.5マイルほど20 Lakes Basinを通る林道を行ったあたりで道をはずれ、
Wasco Lakeの南のメドウをぬけ、簡単な岩場(ほぼ1級)を歩き谷に入り込みます。
Greenstone Lakeに注ぐ沢沿いにもトレイルがあり、それを使い滝のすぐ横を
通ってもいけます(上述“Tioga Tramps”にルートの詳細あり)。
かなり大きめの淡いトルコ石色をした湖がまず目に入ってきます。
その脇を通り、ボルダー越えなどをして谷筋を進み、2つ目の湖の
出水口に達します(所々2級の歩きが要求されます)。 そこから北側のザレた
斜面に取り付き、西の鞍部を目指し横断するように登っていきます(いたるところに
踏みあとが出ています)。鞍部からは北東に見える頂上まで
1級の斜面を登っていきます。
【写真】夏、Saddlebag Lake北端にあるボートの艀から見たNorth Peak。
左側はMt.Conness。
Cathedral Peak & Lakes
Tuolumne Meadowsからの一日ハイキングコースです。
Tioga Road沿いの「Cathedral」トレイルヘッドまでは夏の間はシャトルバスが出ていますし、ジョン・ミューア・トレイルをヴァレーに向かって歩いてもいいです。トレイルヘッドからCathedral Lakesもよく整備されたトレイルでたくさんのバックパッカー・ハイカーと出会います。
Cathedral LakesからCathedral Peakにははっきりとしたトレイルはありません。(どこでも歩けます。)Peakに登るのはクライミング装備+技術がいりますので、眺めるのみ。
反対側にはBudd Lakeがあります。写真には写っていませんがここからはUnicorn Peakも近くに見えます。でもやはりあの尖ったPeakに登るのはクライミングの領域。眺めるのみです。
この湖からの小川に沿って下山ですが、時々トレイルを見失ったりするのですが、そのうちジョン・ミューア・トレイルと合流してTioga Roadに出ます。
今シーズンも続々と「Halfdome Hikers Club」への登録希望のメールをいただいています。今シーズンに入ってすでに9名(組)の方を登録しました。今日も3名の方を登録させていただきましたのでご確認ください。
これからハーフドーム登山を予定されておられる方は気をつけて登ってくださいね。登録の方もお待ちしております。
【写真】Tioga 料金所から見たLying Head(左)とDana(右)。実際に見るDanaはかなり聳え立っています(晩秋に撮影)。
【解説】
公園の東端に位置するMt. Danaは標高3,900メートル(標高13,057ft.)ほど、Mt. Lyellに次ぐYosemite公園で二番目に高い山です。アプローチの良さもあり、Mt. Hoffmannに並んで人気があります。夏には頂上直下でSky Pilotの花が見れます。
【トレイル】Tioga 料金所(9,900+ft.)の真横から歩き始めます。メドウを東側に越え少し進むと、やがて登りが始まります。1,700ft.ほど上るとケルンのある台地状(六合目くらい)のところ[写真下]に出ます。
ここは既に樹林帯をはるかに超えており、荒涼としたところです。此処からはトレイルがやや判然としなくなりますが、頂上との間には視界をさえぎるものは何もないので、天気さえ良ければ迷う事はまずありません。 最後の500ft.ほどは傾斜がやや急ながれ場なので、少し注意が必要です(特に下り)。 片道2.5マイル(プロットはGPSによる測定結果)。登山の際は高度障害に注意してください。
【雑学】 "Every tourist who wishes to make himself acquainted with
the high mountain scenery of California should climb Monunt
Dana; those who ascend no higher than the Yosemite and
never penetrate into the heart of the mountains, should never
undertake to talk of having seen the Sierra Nevada..."
J. D. Whitney著「The Yosemite Book」より。
マウント・ディナ頂上からの眺めです。Mt.Florence(3829m),Mt.Clark(3512m)などの方面を望んでいます。これは1998年の8月上旬の写真ですが、この時期残雪がまだたっぷりありました。
ヨセミテ公園のほぼ中央に位置し、頂上からは360度の大パノラマを楽しむことができます。
【標高】10,850ft
【ルート】南斜面ルート:2級、斜面へはTioga RoadもしくはMay Lakeよりアプローチ
(「The High Sierra」 R.J. Secor著より)。
【コメント】最も一般的なルートはMay Lake トレイルヘッド(8,800ft.付近)から始まります。
May Lakeまでは普通のトレイル歩き。湖の西から、かなりはっきりした踏み跡が
(南斜面を通り)頂上付近までついています。 頂上直下30メートルほどが2級の岩場歩きとなります。
片道3マイル強ほど。詳しい登山記が 「★ヨセミテ・ハイキング」にあります。
【雑学】山名は、初登頂したWhitney測量隊のメンバーの名前をとって付けられました。
Brewerは手記「Up and Down California in 1860-1864: The Journal of William H. Brewer」の中で、
こう綴っています。
"June 24 we climbed a peak over eleven thousand feet high, about five miles from camp,
which we named Mount Hoffmann,after our topographer. It commands a sublim view.
Perhaps over fifty peaks are in sight which are over twelvethousand feet, the highest rising
over thirteen thousand feet.(中略) The scene is one to be remembered for a lifetime"
【写真】May Lake東岸からみたMt. Hoffmannの前衛峰。左側を回り込んで登っていきます。
Tioga Road沿いにはMt. Hoffmannをはじめとした、3,000メートルを越える山々が
聳えています。夏(7月)にもなると雪もほとんど消え去り、山頂までのデイハイクが
可能となります。 日本と異なり、ヨセミテのには、山頂に至るためのトレイル・鎖場・
ペンキ跡などがありません(例外:Half Dome、Clouds Rest)。
その登山スタイルは[1]道路沿いに駐車、[2]トレイルを使って山のそばまでアプローチ、
[3]トレイルを外れ樹林帯、メドウ、沢、氷河によって磨かれた岩場、ガレ場、ザレ場、
大岩の堆積地帯などを越えて山頂に至るというもので、自分だけのルート取りが楽しめます。
というものの、HoffmannやDanaのようにポピュラーな山にはかなりの踏み跡がついており、
初めてのハイキングの場合でも、殆ど迷わずに登れます。
登山の難易度は、ガイドブックによってやや表現が異なりますが、次のような感じで
分類されています。
1級 : トレイルも含む簡単なクロスカントリールートで、手を使わずに登頂可能。
2級 : ラフな地形(岩場越えを含む)でのハイキング、たまにバランスをとるのに手が必要となる。
3級 : しっかりした手足のホールドを使い、体を持ち上げながら岩場を登る必要がある。
かなりの高度感があるが、慣れていれば、ロープはまず必要なし。
4および5級 : ロッククライミング。
以下は比較的アプローチが楽で、1もしくは2級のルートを持つ山々です。
May Lake付近
Mt. Hoffmann 10,850 ft. (class 2)
Tuolumne Peak 10845 ft. (class 2)
Tuolumne Meadows周辺
Echo Ridge 11,168 ft. (class 2)
Johnson Peak 11,064 ft. (class 2)
Ragged Peak 10,912 ft. (class 2)
Mono Pass トレイル付近
Mammoth Peak 12,016 ft. (class 2)
Mt. Gibbs 12,773ft. (class 1)
Tioga料金所付近
Gaylor Peak 11,004 ft. (class 1)
Tioga Peak 11,526 ft. (class 2)
Mt. Dana 13,057 ft. (class 1)
Saddlebag Lake付近
North Peak 12,242 ft. (class 2)
Mt. Conness 12,590 ft. (class 2)
White Mountain 12,067 ft. (class 2)
参考文献:
「The HIGH SIERRA peaks, passes, and trails」 R. J. Secor著
「High Sierra Hiking Guide Tuolumne Meadows」 Jeffrey P. Schaffer著
Gaylor & Granite Lakes
ゲイラーレイクとグラニットレイクはヨセミテ国立公園の東端にあります。トレイル入口はタイオガパスの国立公園ゲートのパーキングで、ヴァレーからはクルマで1時間30分のドライブが必要です。(夏期シーズンはTuolumne Lodgeからタイオガパスまで無料のシャトルバスが30分おきに運行されています。)
所要時間約4時間のお手軽なハイキングコースですが、登山口がすでに標高約3000mです。普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。
最初の30分間は険しいスイッチバックが続きますが、峠を越すと眼下にゲイラーレイクが見えます。そのまま道を下り、湖まで降ります。空が青々と湖面に映っています。
湖の北側を歩き、西端まで来ると小さなせせらぎが流れ込んでいますので、今度はそれに沿って上がっていきます。途中リスやマーモットなどを沢山見ることができるでしょう。
15分ほどで、アッパーゲイラーレイクに到着します。夏でも残雪が見られます。
この湖の上にはかつての「グレートシエラ銀鉱山会社」の鉱山跡があり、20分ほどで石組みの小屋跡や採掘跡までたどり着けます。
クロスカントリーして丘を越えていくとグラニットレイクにいけます。このへんは石と草だけですので、どこでも好きなところを歩くことができます。
帰りはゲイラーレイクに戻り、来た道を帰ります。あるいは西南にツォロミーメドウズ方面に向かう道もあります。
■注意!!
必須の持ち物は水1〜2リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず他のハイカーに助けを求めましょう。
Mt.Hoffmann
マウント・ホフマン(Mt.Hoffmann 3307m)はヨセミテ国立公園のほぼ中心部に位置します。そのためヴァレー周辺の山々からは眺望することのできない国立公園エリアの北側を望むことが出来ます。またクルマがあれば比較的楽にアプローチできます。
(往復9.8km)ただし頂上は3307mですので、普通より70%近く空気が薄いことを忘れてはいけません。クルマで登山口まで上がれてしまうため無神経になりがちですが、できれば数日前にハイシエラに入り、高地順応しておくのが良いでしょう。ヴァレーに宿泊しての登山は注意が必要です。
マウント・ホフマンへのアプローチは、クルマでメイレイクのパーキングロットまで入り、ここにクルマを置いて入山します。テナヤ湖から西へ3.7マイルのところにあるメイレイクジャンクション(ロードサイドマーカーT21)から旧タイオガロードに入り、進むこと1.7マイルでメイレイクのパーキングロットに達します。
旧タイオガロードはグレートシエラ銀鉱山会社が1883年に開通させた馬車道です。現在は舗装されていますが、細い曲がりくねった道ですので運転は気をつけてください。
パーキングにクルマを停め、まずは1.2マイル奥にあるメイレイクを目指します。メイレイクには「ハイシエラキャンプ」があり、またバックパッカーズキャンプ、水場、トイレもあります。トイレはここにしかありませんので、必ずすませておきましょう。メイレイクの景色も十分楽しみましょう。
湖の西端のトレイルを歩き、すこしずつ高度をあげ、さらにスイッチバックを登ると頂上付近の奇岩群が見えてきます。最後は岩のゴロゴロしたところを登り、頂上に達します。
頂上付近はすこし場所を変えるとさまざまな景色が楽しめるので、ぜひウロウロしたいものです。マーモット、ファルコン(ハヤブサ)やレイブン(ワタリガラス)の姿をみることもあります。
下山時に一ヶ所道を間違えやすい箇所があります。下に見える湿原を目印にそのまま道なりに降りていってしまうと間違いです。その湿原は来たときに通っていない湿原なのです。正しいコースはその湿原を下に見ながら左へ左へ行くのです。
登山時にときどき後ろや下を振り返って、下山時の景色も頭に入れておきましょう。
■注意!!
必須の持ち物は水2〜3リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、とくに雲行きに注意しましょう。
決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。困ったときには遠慮せず助けを求めましょう。
■ルートの写真
メイ・レイク。鏡のように空の色を写して美しい。
メイレイクを下に見ながら登り始めます。
まず、南側の眺望が開けます。初夏にはここに雪渓があります。
頂上が見えました。手強そうですが、見た目ほどのことはないです。北側が切り立っているのがわかりますね。
登頂おめでとう。記念写真です。頂上には太陽電池パネルのある無線中継施設があります。
北側の眺望です。はるか真下に湖も見えます
Half Dome
【重要】
国立公園局は2010年シーズン(5月〜10月)のハーフドーム登頂は、金曜日、土曜日、日祝日については各400名に制限します。(内訳:300名の日帰り、100名のウィルダネス宿泊許可)
今シーズン、ハーフドーム登頂をプランされている方は日程に注意し、必ず事前許可をとってください。
http://www.nps.gov/yose/planyourvisit/halfdome.htm
ハーフドームはヨセミテのシンボル。「ヨセミテ国立公園大好き!」人間なら、この頂上に一度は立ってみたいと思うことでしょう。しかし往復16.4マイル(26.4km)、高度差1443mの道のり。そして最後はそそり立つ一枚岩をワイヤーケーブルを頼って上がる難関を突破しなけれればなりません。覚悟を決めて、しっかり準備をして出かけてください。これまで私のほか、多くの同行者が頂上に立ちました。(60代の女性もいます。)
頂上のワイヤーケーブルは5月中旬〜下旬に張られ、10月上旬位に外されますので、この間にのみ登ることができます。
所要時間はもちろん体力により異なりますが、早い人で約9時間。体力のない女性や子どもは12時間近く(あるいはそれ以上)みておく必要があるでしょう。つまり朝6時、おそくとも7時すぎまでには出発しなければいけません。
登山口はヨセミテヴァレーの東端「ハッピーアイル」からです。ここからは途中のヴァーナル、ネヴァダ滝への「ミストトレイル」そして途中で分かれる「ジョンミューアトレイル(このトレイルは340km、セコイア・キングスキャニオン国立公園まで続いている)」またクラウズレストなどハイカントリーへのアプローチするためのすべてのルートの出発点です。
ヨセミテヴァレーの夏はたいへん暑いので、出来るだけ早朝に出発し、気温の上がらない涼しいうちにできるだけ距離と高度をかせぎ、11時〜13時台には頂上に立っておくことが大切です。このことは後に述べる雷対策にもなりますし、また土曜・日曜など登山者が多い日には頂上のワイヤーケーブルで渋滞が発生しますから、やはり早い目に出発するにこしたことはないでしょう。
カリービレッジやパインズキャンプ場からは10〜15分位でハッピーアイルまで歩いていけますので、5時台〜6時台に出発することが可能です。ですからハーフドーム登頂目的の人はカリービレッジかパインズキャンプ場での宿泊をすすめます。(とくに体力のない方は早めに出発したほうが良い)
またクルマの方はハッピーアイル手前の「トレイルヘッド・パーキング」にクルマを置いて入山することになります。(トレイルヘッド・パーキング〜ハッピーアイル間は一般車両乗り入れ禁止なので徒歩。)ここにはベア・ボックス(クマ除けの鋼鉄製食料庫)もありますので、くれぐれも食糧は車中に置いておかないように。
アワニーやヨセミテロッジに宿泊している方(もしくはヴァレー外の宿泊者)で、クルマのない方はシャトルバスの始発の時間が問題です。ヴァレー内シャトルは午前7時からの運行ですから、アワニーやヨセミテロッジに宿泊している方は、このバスより早くに出発しようとすると歩いてハッピーアイルまでこなければいけません。ここまで歩く間(ヨセミテロッジからだと30分以上はかかる)にも時間と体力が消耗してしまいます。つまりアワニーやヨセミテロッジに宿泊している方は必ず始発バスに乗ることが鉄則です。もしくはクルマの同行者がいれば、ハッピーアイル手前の「トレイルヘッド・パーキング」までクルマで送ってもらいましょう。
■注意!!
必須の持ち物は水2〜3リットル。昼食。キャンディ、パワーバーなど非常食。地図とコンパス。帽子にサングラス、日焼け止め。革手袋(ワイヤーケーブルを手でつかんで登るときに必要、軍手は滑るので×)。そして懐中電灯(日没までに下山できない場合に備えて)です。
靴は、ハイカットのトレッキングシューズ(軽登山靴)がおすすめです。なにしろ26.4kmも歩くのですから、スニーカーやふつうの運動靴では足・膝はボロボロになるでしょう。
地図は「Yosemite Valley - A 1:24,000-scale Topographic Map by the U.S. Geological Survey」がお勧めです。ヴァレーのビジターセンターのブックストアで入手しておきましょう(7ドル)。Y.A.のオンラインストアでも入手できます。
夏は気温が上がり、湿度が低いため体内の水分がどんどん蒸発します。汗をかかないため自分ではわからないのですが、補給をしないと脱水症状を起こし非常に危険です。のどの渇きにかかわらず、定期的に水分を補給しましょう。(1日のハイキングでは2〜3リットルの補給が必須だといわれています。また途中に飲料水の補給が出来る場所はありませんので、ペットボトル2〜3本を入れて持って上がりましょう。(トレイル上で飲料水が切れると危険です。)
落雷に注意してください。夏の午後は積乱雲が起こりやすく、不意の雷雨に見舞われることがあります。とくに頂上付近では避難する場所がありませんので、ワイヤーケーブルのアプローチを開始する前にはとくに雲行きに注意しましょう。
決して無理をせず、天候が怪しくなったり、ペースが遅すぎた場合には途中で引き返す余裕も持ちましょう。またこのコースは多くの登山者が通り、またレンジャーも巡回しています。困ったときには遠慮せず助けを求めましょう。
最後の1枚岩にアプローチするワイヤーケーブルでは、ワイヤーに手をかける前に必ず革手袋をはめて登ってください。(素手だと摩擦で手が真っ赤になります。)
トイレはヴァーナル滝下の橋、ヴァーナル滝上のエメラルドプール、ネヴァダ滝上の3ヶ所です。これを過ぎると上にはトイレはありません。
ヴァーナル滝の下の橋から、ミストトレイルとジョン・ミューアトレイルの2つのルートに分かれます。この2つのルートはネヴァダ滝で合流しますので、上りと下りで違うルートが楽しめます。ミストトレイルは川や滝に近く、ジョン・ミューアトレイル(JMT)はその遠景です。またミストトレイルは石のステップ(急登)で、JMTはスイッチバックが中心(長いが緩やか)のコースです。膝への負担を考えると、登りにミストトレイルを使い、下山時にJMTを使うのがお勧めです。
頂上からの眺めはすばらしいです。ヨセミテヴァレー、テナヤキャニオン、クラウズレスト、Mt.ホフマンやハイシエラの山々。時間の許す限りこの眺めを堪能してください。
■ルートの写真
ハッピーアイルからヴァーナル滝へ
ヴァーナル滝からトレイルを見下ろす。(ミストトレイル)
ネヴァダ滝です。 ネヴァダ滝上からリバティキャップを望む。
ネヴァダ滝上はビーチのようになっています。お早い下山の方はここで遊んで帰りましょう。ただし、足をすべらせて本流に飲み込まれると一気に滝まで落ちていきます。注意してね。
森の中のスイッチバックが連続します。このあたりは視界も開けず、気分的にしんどいですが、頑張りましょう。
ワイヤーケーブルです。足元にはステップも付いています。体感的には「垂直」に近いです。降りてくる人優先。いったん登り始めたら、あとは登るしかない。顔がゆがみ、お尻の穴もしぼむけど、国際協力してがんばりましょう。
ハーフドーム頂上。さあもう一歩、もう一歩端へ、端へ
■ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ
頂上を極めた方はぜひ「ハーフドーム・ハイカーズ・クラブ」へご登録ください。
Clouds Rest
執筆中です。とりあえず頂上の眺めだけご覧ください。
■頂上からの写真
ヨセミテヴァレーを望む。中央やや左はハーフドーム(裏側の眺めです)。
上の写真よりやや南側の眺め。右端にハーフドーム。
南側の眺めです。
東側の眺め。3000〜4000mの山々が続いています。
目的地 | 出発地 | 距離 | 難度 | 所要時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ブライダルヴェール滝 | ブライダルヴェール滝駐車場 | 往復0.8km | 易 | 往復20分 | 車椅子+介助者で可 |
ミラーレイク | シャトルバス#16 | 片道1.6km | 易 | 片道30分 | 車椅子可(看板に注意) |
下ヨセミテ滝 | シャトルバス#4 | 往復0.8km | 易 | 往復20分 | 車椅子+介助者で可 |
上ヨセミテ滝 コロンビアロック | サニーサイドキャンプ場 シャトルバス#5 | 往復3.2km | 健脚向 標高差300m | 往復1〜3時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |
上ヨセミテ滝頂上 | サニーサイドキャンプ場 シャトルバス#5 | 往復11.6km | 健脚向 標高差820m | 往復6〜8時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |
ヴァーナル滝下橋 | ハッピーアイル シャトルバス#15 | 往復2.0km | 並 標高差120m | 往復1〜2時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |
ヴァーナル滝頂上 | ハッピーアイル シャトルバス#15 | 往復4.8km | 健脚向 標高差305m | 往復2〜4時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |
ネヴァダ滝頂上 | ハッピーアイル シャトルバス#15 | 往復11.3km | 健脚向 標高差580m | 往復6〜8時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |
ハーフドーム頂上 | ハッピーアイル シャトルバス#15 | 往復27.4km | 超健脚向 標高差1463m | 往復10〜12時間 | 6月〜10月中旬のみ(オフは頂上のワイヤーが外される) |
グレイシャーポイント (4マイルトレイル) | 渓谷の南側車道 | 片道7.6km | 健脚向 標高差975m | 片道3〜4時間 | 冬期はビジターセンターで状況確認のこと |