インスタントライス!!

ツォロミーメドウズキャンプ場(1998.8 撮影・西村仁志)
1998年夏の話です。日本からサンフランシスコに着いて、ヨセミテへの出発前日にバークレー在住の知人Mia(女性、日系三世)にアウトドアショップR.E.I.に連れていってもらいました。このお店はおそらく5000平米以上の販売面積をもつ巨大なショップです。衣料、キャンプ用具、遊び道具など何でも揃います。飛行機にはキャンプ用の燃料を乗せられないので、アメリカに着いてから調達したのでした。
10月某日、こんどはMiaが京都観光へやってきました。2年ぶりの来日です。今回Miaからは頼みをひとつ聞きました。父親が「インスタントライス」をぜひ日本で買ってきて欲しいと言っているので、お店に連れていって欲しいと。
実は私が日本から持っていった食料のなかに「インスタントライス(アルファ米)」がありました。袋のなかにお湯を入れ20分でホカホカのご飯が出来上がるヤツです。山行には軽くてなかなかの優れモノ。キャンプで残った1袋をMiaの妹Kimiに進呈しておいたら、2週間後セコイア国立公園でのキャンプに持っていって、お父さんといっしょに食べたそうです。彼らは日系ファミリーなので父親(68歳、二世)の世代にはきっとごはんへの特別の思い入れがあるのでしょう。
というわけで「インスタントライス」を求めて、奇しくも今度はMiaを京都郊外の某アウトドアショップにお連れすることになったのです。R.E.I.とは比べるほどもないのですが、それでもここがオープンしたときにはその規模に驚いたものです。Miaも「R.E.I.と同じね。」と言っています。たしかに置いてあるものはアメリカとほとんど同じ。ブランドもコールマン、ノースフェイス、パタゴニア…。もちろん日本のブランドもあるけどもタグやマークを見なければ見分けがつきません。悲しいかな「日本独自のアウトドアって、これですよ。」というものは日本のアウトドアショップにはないのですね。
そんな話をしながら一応店内を見て回って、これはアメリカに売ってないだろうという唯一のモノがありました。それが「インスタントライス」でした。
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