10回目のヨセミテの旅
2002.5/28〜6/7

6/1
 えいこさん、けいこさん、たつろうさん、橋本さん親子(くにさんとひとみちゃん)がハーフドームをめざして朝6時に出発。ハッピーアイルのトレイルヘッドまで見送る。「いってらっしゃい。」
 午前中はミラーレイクへバークレーの友人親子とお散歩。さすがにこの時期は水が多く美しい。お昼はひとりキャンプサイトで自炊して食べる。
 その後ハウスキーピングキャンプでシャワーとお洗濯。帰ってきて昼間からビールを飲んだら猛烈な眠気に襲われて、テントで夕方までお昼寝してしまった。
 午後6時に次々とみなキャンプサイトに帰着。この日はすやまさんファミリーと帰国日がせまったせーちゃんがキャンプサイトを訪ねてくれた。一緒にキャンプディナー。


すやま家+せーちゃんとキャンプディナー


 このときすやまさんにHot Creekのハナシを聞き、「それは明日行かねば」と決心した。遠いけど。

6/2
 この日は全員フリータイム。キャンプサイトで読書&ビールで過ごす人や、レンタル自転車で走り回る人、ショッピングの人など様々。
 私は朝早くから一人クルマでハイカントリー・Tioga Pass方面へ向かう。途中Clane Flatで給油して、120号線をさらに東へ向かう。途中Olmsted Point、Tenaya Lakeで休憩。道路際にはところどころ残雪もみかける。
 Tuolume Meadowsではビジターセンターに立ち寄る。ここも残雪があり、建物の中は薪ストーブが焚かれていた。
 Lambert Domeではクルマを置いて真ん中あたりまで登ってTuolume Meadows全体にご挨拶。さすがに空気が薄く(ここは2600mを越える)息がすぐに切れる。
 さらにクルマを走らせてTioga Pass(3000m)までくるとさすがに気温も低く、残雪もたっぷりで6月とは思えない。


Tioga Passにて


 峠を越えると、こんどは荒涼とした風景のなかを高度がぐんぐん下げていく。Mono Lake湖畔の町Lee Viningに下り、そこから395号線でMammoth Mountainに向かう。Mono Lakeより南下するのは初めてだ。
 395号線は砂漠の中、右手にそびえ立つシエラネバダ山脈を見ながら走る。


ハイウェイ395


 Mammoth Mountainにはお昼に到着。ここは夏はハイキングや釣りやゴルフ、冬はスキーが楽しめるリゾートの街だ。
 ランチを食べて、ビジターセンターでHot Creek(温泉川)の場所を聞き、そこへ行ってみることにした。
 395号線に戻ってさらに南下し、聞いていた分岐点を無事左折して細い道に入っていく。さらに進むと舗装もなくなり、砂埃を上げながらさらに進むとようやくパーキングに到着。


Hot Creek


 川の方に下っていくと湯煙が立ち上っている。ちょいと上流の方を見てみると10数名の人たちが川の中で身を寄せ合っている。とりあえず川岸で水着に着替え、川に入ってみると冷たい普通の川。「あれれ」と思いつつもその人達の方に近づいていくとだんだんと水温が上がり、その付近は丁度適温になっているではないか。これで「身を寄せ合っている」意味がわかった。ちょうどそのポイント付近で川底から暖かい湯が吹き上がっていて適温なのだ。またこの人の群の中心には麦藁帽をかぶったインタープリターが温泉や火山活動についてのハナシや質疑応答をしているではないか。(裸のインタープリターだ。)かれこれ1時間ほどそのグループの中にいたのだがまさに老若男女さまざまで、おまけに犬も2匹いた。
 さてもう2時。ヴァレーまでは約2時間すこしかかるので、そろそろ帰らないと遅くなってしまう。
 この日は最後の夜。焚き火を囲んでみなでおはなし。

6/3
 この朝でキャンプを閉営し、出発。毎度の事ながら朝露に濡れたテントは十分には乾かないので、そのままクルマにつっこんで走る。お昼ごろにはだいたいEscalonあたりでランチにするのだが、このあたりはいつも晴天で暑いので、駐車場にテントを拡げれば5分ほどで乾いてしまう。
 3時にはサンフランシスコに到着。ジャパンタウンのミヤコホテルにチェックインした。この日は寿司屋で乾杯。

6/4
 朝、ゲストたちを空港まで送る。みなヨセミテを楽しんで、いい表情で帰国の途につかれた。
 さて私の楽しみはこれでは終わらない。バークレーの友人宅に戻り、またヨセミテで一緒だった別の友人のところに一緒にランチに行くと、「今夜オークランド・アスレチックスVSシアトル・マリナーズ見に行くけど、一緒に行く?」という話がでて、そりゃ二つ返事で「行く行く!」。隣町のオークランドにマリナーズがきているのだ。
 夕方BART(ベイエリア各都市を結ぶ電車)にのってコロシアム(地元の人はこの球場をこう呼ぶ。)へ。シートはイチローの守備位置のライト近くにとり、ビール飲んでプレイボールを待つ。
 メジャーリーグは初体験だがこれがなかなか面白いものだ。DJのノリと観客のノリ、がバッチリ一体化してスバラシイ。球場内のバーやショップも面白いし、時間があれば早くから球場入りして、練習風景からみるのも良さそうだ。


地元A's選手の活躍に前の席の姉さん大喜び!


 イチローのヒットも見られたが、結果は地元A's(地元の人はアスレチックスとは呼ばずエイズと呼ぶ。)のサヨナラ勝ち。リリーフの長谷川が打たれたので心境は複雑だが、地元のひとたちと一緒に騒げたので、とにかく面白かった。

 イチローを見たい方はここをクリック。

6/5
 朝は、Anthonyが行ってる小学校を見せてもらいに一緒にくっついていく。この学校は「Malcolm X School」という名前の公立の小学校。マルコムXなんて名前のついた公立の小学校は全米どこを探しても珍しいだろう。バークレーならではだ。
ここはとりわけアート教育に力を入れた学校で、校舎のあちこちに生徒達の作品が飾られているがなかなかレベルの高いユニークなものだった。


Malcolm X School


 お昼はヨシエさんと一緒にとった。「ヨセミテ大好き!」BBSによく書き込んでくれる方。ベイエリア在住の「シエラネバダ大好き!」な元気な女性だ。お互いの積もる話をいっぱいしても時間が足りないくらい。また再会を約束してお別れ。
 午後は前から行きたかったPoint Reyes National Seashoreへ。(サンフランシスコの北にある国立海岸公園)これがなかなか美しい海岸線。もう夕方近くになってしまって長居ができなかったので、また次回はまる一日使って楽しみにいきたいものだ。


Point Reyes National Seashoreにて


6/6
 いよいよ旅の終わり。レンタカーを返却して帰国の途に。

6/7
 成田経由で伊丹に帰着。空港はヨーロッパからの団体客がいっぱいと思ったら、日本ではワールドカップが始まっていた。


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