Yosemite Nature NoteのNo.21「Snow Plants」です。
私もこれをMariposa Groveで初めて観たときはその鮮やかな赤にびっくりしました。日本でみる「ギンリョウソウ(銀竜草)」と同じく、葉緑素をもたない腐生植物です。
「eureka」によると、以下のような記事がありました。
http://eureka-i.jp/news/2007/07/0707173594.html
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米国カリフォルニア州のヨセミテ国立公園だけに自生する、独特の匂いを放つランが新種であることが分かり、16日カリフォルニア州植物学会誌Madronoに発表された。
研究者らの発表によると、「ヨセミテ湿地ラン」(Yosemite bog-orchid)と呼ばれるランは、正式名がPlatanthera yosemitensisで、夏の間6mm程度の小さな黄色い花をつけるが、授粉のために昆虫をひきつけるのはむしろ“汗臭い足”のような強烈な匂いだという。この植物は、ヨセミテ国立公園内の9カ所で見つかっていて、高度1830mから2740m、水がわく湿地帯に自生している。このランが初めて採取された記録は1923年だったが、最近になって押し花収集が植物学者の手に渡り、カリフォルニア州内のどのランにも似ていなかったことから調査が始まり、今月になって新種と認められた。希少な植物であることから、自生する詳しい場所は公表されていない。
ランは自然界で最も多くの種類を持つ植物で、世界で3万種ほどが見つかっている。
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USA Todayの英文記事(写真あり)はこちら
http://www.usatoday.com/tech/science/discoveries/2007-07-17-new-smelly-orchid_N.htm
春先にヨセミテをはじめシエラ各地に咲く紫色の花です。
たいてい群生しているので紫色の絨毯の様になっていてきれいです。
(写真はForesta Rdの途中の道路脇で5月末に撮ったもの)
ルピナスの仲間です。
「Mariposa」とはスペイン語で「蝶」のこと。白い3枚の花びらと「がく」がある美しい花。
葉は細長く、しかも地面付近にしかないので、花だけが空中に浮き上がっているようです。それが蝶がとんでいるかのように見えるのでしょう。
(写真は2005.8.24 タイオガパス付近にて)
トレイルを歩いていると、湿地帯を横断する事があります。運がよければShooting Star(流れ星)を見かけることができるかもしれません。知りうる限り、Shooting Star=蚊の攻撃です。
White Wolf付近にて撮影。
こちらもよくお目にかかる花で、Red Heatherとも呼ばれます。同じHeath FamilyのAlpine Laurelと似ていますが、松の葉のような茎を持ち、30センチくらいまでの高さに成長します。花の大きさは1.5センチ程度で3000メートル前後のアルパイン環境の水辺や岩場で育ちます。写真は20 Lakes Basinで撮影。