図書・ビデオ アーカイブ

2013年10月01日

Hiking Halfdome

ハーフドームへのハイキングコースを紹介します。

投稿者 nishimura : 01:54

2013年09月27日

Strenuous Yosemite Valley Day Hikes

ヨセミテヴァレーのやや健脚向けのデイ・ハイキングコース
1.ミストトレイル
2.パノラマトレイル
3.アッパーヨセミテフォールトレイル
が紹介されます。

投稿者 nishimura : 15:51

2013年09月24日

Easy Yosemite Valley Day Hikes

Youtube動画で、レンジャーのシェルトン・ジョンソンが案内するヨセミテヴァレーのデイハイキングです。

投稿者 nishimura : 00:22

2013年07月10日

Youth in Yosemite

ヨセミテ国立公園で行われている青少年対象の体験活動・ボランティア活動の紹介ビデオです。またこうしたプログラムをサポートするNPO"Yosemite Conservancy"への寄付の呼びかけでもあります。

投稿者 nishimura : 09:51

2013年06月26日

Yosemite Nature Note No.21「Snow Plants」

Yosemite Nature NoteのNo.21「Snow Plants」です。

私もこれをMariposa Groveで初めて観たときはその鮮やかな赤にびっくりしました。日本でみる「ギンリョウソウ(銀竜草)」と同じく、葉緑素をもたない腐生植物です。

http://youtu.be/kSBqmAdR1tg

投稿者 nishimura : 23:05

2013年02月01日

ANA機内誌『翼の王国』2013年2月号

ANA機内誌『翼の王国』2月号で「YOSEMITE ヨセミテの短い秋」という24ページの特集が掲載されています。2月、ANAに搭乗される方は要チェックです。

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投稿者 nishimura : 10:28

2011年11月11日

Yosemite Nature Notes - Episode 17 - Black Oaks

ヨセミテヴァレーでよく見られるカリフォルニアブラックオークの木。動物たちや先住民アワニチ族の生活とも大きく関わってきました。秋の黄葉も美しいです。

投稿者 nishimura : 10:13

2011年07月13日

『メインの森を目指してーアパラチアン・トレイル3500キロを歩く』出版ご案内

ジョン・ミューアトレイル、アパラチアントレイル踏破で知られる、作家の加藤則芳さんから、新刊本『メインの森をめざしてーアパラチアントレイル3500キロを歩く』発刊のお知らせをいただきました。


(以下一部引用)
---------
いよいよ、新刊本『メインの森をめざしてーアパラチアントレイル3500キロを歩く』が
平凡社より発売になりました!
なんと、あしかけ7年を経ての出版です。
原稿用紙に換算して1000枚。640ページになってしまいました。版元はもちろん、読者もきっ
と腰を引く厚さ。そのぶん申し訳ないほどの値になり、税込で2940円。

3500キロ達成をめざすドキュメンタリーに、アメリカの歴史、文化、文学、政治経済、宗教
など、ぼくなりのアメリカ論を織り込み、さらにぼくの自然観が総覧できる仕組みになっています。
タイトルは、アパラチアントレイル到達点があるメイン州をめざす、という意味だけではなく、
ぼくを、大学生のときにはじめてアメリカの自然へと導いてくれたヘンリー・ディヴィット・ソロ
ーの作品「The Maine Woods」(メインの森)に還る、という想いを表したものです。したがって、
英名は "Heading toThe Maine Woods"。
ぼくの本格的なドキュメンタリー最後の作品ですので、思いも熱く、本も厚いですが、ぜひ手
にとってみてください。
そしてじつは、最後の、と書きましたが、今月28日にもう一冊新刊本が出ます!
『ロングトレイルという冒険ー「「歩く旅」こそぼくの人生』(技術評論社)
自然を歩きたい、自然に浸かりたいと思っている人たちを、これまでのぼくの経験と自然観を
通じていざなうエッセイ集です。

以上の案内文は、ぼくのブログ文をアレンジしました。
http://www.j-trek.jp/kato/

(引用ここまで)

投稿者 nishimura : 12:07

2011年02月05日

Yosemite Nature Notes - Episode 9 - Frazil Ice

投稿者 nishimura : 20:14

2010年01月10日

Badger Pass Ski Area Video Tour

Yosemite News and Lodging Informationに、BadgerPassスキー場のゲレンデ紹介「Badger Pass Ski Area Video Tour」が掲載されています。


Badger Pass Ski Area Video Tour from Yosemite TV on Vimeo.

投稿者 nishimura : 01:15

2009年12月23日

People in Yosemite: A TimeLapse Study

Steven M. Bumgardner氏「People in Yosemite: A TimeLapse Study」というビデオがヨセミテ関係者の間でけっこう話題になっています。

People in Yosemite: A TimeLapse Study from Steven M. Bumgardner on Vimeo.

投稿者 nishimura : 01:08

2009年12月09日

Yosemite Nature Notes 5: Snow

NPSのサイトに「ヨセミテ・ネイチャーノート」という映像コンテンツがあります。
積雪期のヨセミテについてのエピソードがありましたので、ご紹介します。
冬期のヨセミテ行き(およそ11月〜3月)をお考えの方は、見ておかれるとよいでしょう。
(8分35秒)

「Yosemite Nature Notes 5: Snow」

投稿者 nishimura : 16:19

2009年11月25日

PBS PREVIEWS: NATIONAL PARKS | Extended Preview | PBS

「THE NATIONAL PARKS ーAmerica's Best Idea」のプレビュービデオ(26分48秒)がYoutubeで公開されています。


投稿者 nishimura : 16:05

2009年11月18日

THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA | Chiura Obata | PBS

YouTubeに米PBSテレビ「THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA」での日本人画家 小圃千浦のパートのビデオが掲載されています。

投稿者 nishimura : 16:21

2009年11月17日

THE NATIONAL PARKS | Yosemite's Buffalo Soldiers | PBS

YouTubeに米PBSテレビ「THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA」の未放映エピソード「Yosemite's Buffalo Soldiers」が掲載されています。
1903年にヨセミテ国立公園の警備と道路整備にあたったアフリカ系アメリカ人部隊の歴史をヨセミテの名物レンジャー、シェルトン・ジョンソンが掘り起こして紹介しています。

投稿者 nishimura : 20:49

2009年10月09日

The National Parks: America's Best Idea

映像作家Ken Burnsによるテレビ・ドキュメンタリー「THE NATIONAL PARKS: AMERICA'S BEST IDEA」が、米PBS系のチャンネルで放映されています。
WEBサイトでは関連する映像コンテンツをみることができます。
http://www.pbs.org/nationalparks/
DVDソフトも発売中です。(このDVDは日本とリージョンコードが異なるので、日本用のDVDプレイヤーやPCでは再生できません。米国用もしくは「リージョンフリー」のDVDプレイヤーが必要です。)

投稿者 nishimura : 01:02

2008年11月27日

Callendar 2009

2009年のカレンダーを揃えてみました。

    

投稿者 nishimura : 12:52

2007年09月02日

ナショナルジオグラフィック日本版(2007.9)の掲載広告

ナショナルジオグラフィック日本版(2007.9月号)の掲載広告で、
キヤノン社の「EOS×PIXUS サイエンスを撮る⑦」〜「太陽光×雪解水」と題して、ホーステイルフォールズの夕陽に輝く現象の写真と解説文が掲載されています。(この広告制作にあたり、内容のご相談、アドバイスをさせていただきました。)

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投稿者 nishimura : 11:55

2007年08月21日

Yosemite's Tioga Country

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今日のYAニュースに、”Yosemite's Tioga Country”の著者Gene Roseのサイン会がサンフランシスコで開かれるとあるとありました。以下は本の簡単なご紹介。
この本は2006年に出版されました。内容はTioga Countryと言うよりはハイシエラに纏わる歴史をまとめたもので、Walkerのヨセミテ横断から始まり、マリポサ大隊のBolingらによるインディアン捕捉、California Geological Surveyの測量、Muirの氷河に関する研究や、Matthesのヨセミテ渓谷形成に関する調査、Great Sierra Mineにまつわる話、Great Sierra Wagon Road(旧Tioga Road)の建設工事、騎兵隊のヨセミテ国立公園内でのパトロール、Sierra Clubとヨセミテ、Stephen Mather、現在のTioga Roadの建設工事と、興味が尽きないトピックが盛りだくさんです。古地図も含め、かなりの数の貴重な写真が収められており、それを見るだけでも楽しいです。また出展資料もしっかり明記されています。
ハイシエラファンの方にはお勧めの一冊です。

YAによるサイン会のお知らせ:

Yosemite's Tioga Country
Book talk and signing at
the California Historical Society
Wednesday, August 22, 2007
6 p.m. to 8 p.m.

Author Gene Rose In Conversation with Mike Roberts of the Yosemite Association
The Tioga Road, the famed Sierra route that transects the high country of Yosemite National Park, is a remarkable scenic byway through one of the most spectacular sections of California. Travelers on the Tioga Road experience deep forests, sparkling alpine lakes, dazzling domes, ephemeral waterfalls, towering peaks, and mountain meadows. Join us for a discussion with Gene Rose and Mike Roberts about one of the true wonders of the world - Yosemite.
In the Gallery
CALIFORNIA HISTORICAL SOCIETY
678 Mission Street
San Francisco, California 94105

投稿者 toshi : 12:16

2007年06月14日

BE-PAL 2007.7月号

小学館「BE-PAL」 2007.7月号に蜂須賀公之氏によるヨセミテ国立公園についての記事「アメリカの発明した最高のもの「国立公園」の神髄に迫る」が掲載されています。

投稿者 nishimura : 23:07

2007年01月07日

The Battle Over a California Dam ストリーミング

一年ほど前に書いた記事のなかで、PBSの記事『The Battle Over a California Dam』にリンクをしていました。よく見るとビデオストリーミングがあるのに気付きました。主題はダム撤去ですが、一般ではいけない渓谷・貯水湖の動画があり、一見の価値があります。最後でHetch Hetchyドリンキングウォーターが出てきますが、これはもう売っていません。

投稿者 toshi : 00:56 | コメント (1)

2006年04月16日

The Last Season

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The Last Season、Eric Blehm著、HarperCollins Publisher(2006)

On good days they were "heroes" called upon to find a lost backpacker, warm a hypothermic hiker, chase away a bear, or save a life. On bad days they picked up trash, tore down illegal campfires, wrote citations, and were called "f#@*^* a**&^%$#" simply for doing their job. On the worst days they recovered bodies - Eric Blehm

1996年7月20日11時30分、セコイア・キングス国立公園のベテランバックカントリーレンジャーのRandy Morgenson(当時54歳)は、JMT上のMather Passから無線管制室に定期の連絡を入れました。その後Morgensonからの定期交信は途絶えてしまい、24日にはBench LakeにあるMorgensonのレンジャーステーションをベースにSearch and Rescue(SAR)が開始されます。一時は3台のヘリコプターも含み50人以上が動員されましたが、消息はつかめず、SARは三週間後に打ち切りとなりました。5年後の2001年7月14日、電源スイッチが入ったままの無線機、靴、そして遺体の一部が発見されます。これは事故だったのか、それとも自殺だったのか…。本の1/3はSARの話、残りはMorgensonの28年にわたるNPSのレンジャーとしての活躍の記録でもあり、この二つのストーリーが折り合わされて書かれています。Morgensonの両親はヨセミテ渓谷で働き、本人もヨセミテで育ちました。短い間ですがヨセミテでのレンジャーも勤め、妻とTuolumne Meadowsで冬のパトロールをしていました。進路決定に当たっては、Ansel Adamsと話をしています。Backpacker誌5月号と来月号で、本の紹介記事(主に”missing”章のダイジェスト)が組まれています。Jon Krakauerの「Into the Wild」のようなベストセラーになるでしょうか?

投稿者 toshi : 03:57

2006年04月12日

東良三の著書

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toshiさんによって、東良三とミューアについての情報収集がされていますが、本日D大学の蔵書から東の著書を借りてきました。いずれも昭和20年代前半の出版物で、紙質、印刷の質も良くないですが、興味深いものです。

「アメリカ国立公園考」、「四十八州アメリカ風土誌」、「アメリカ大陸の探検時代(上・下)」の4冊です。
「四十八州アメリカ風土誌」「アメリカ大陸の探検時代(上・下)」ではミューアについての記述は見つかりませんでした。
「アメリカ国立公園考」にはミューアについての記述がたくさん出てきました。とりあえず列挙しておきます。詳しくはtoshiさんが本書入手のあと、書いてくださるのではと思います。

「アメリカ開拓史と国立公園」p.39- ジョン・ミューアの功績についての記述
「野外教室としての国立公園」p.49- 自然案内人としてのジョン・ミューア
「国家記念物の話」p.113- 「ミューア・ウッズ」命名にまつわる経緯の話
「マウント・レーニア」p.143- レーニア山「キャンプ・ミューア」命名の由来
「ヨセミテ」p.165- ミューアのヨセミテ渓谷氷河形成説、マリポサ巨木について、ミューアとルーズベルト大統領
「キングス・キャニョン」p.188 老樹林の救主ジョン・ミューア、国立公園編入(拡大)キャンペーン、ミューア・トレイル
「セコイア」p.197
「グランド・チートン」p.250 エノス・ミルスとジョン・ミューアの偶然の出会い

2006年03月24日

DVD「世界遺産アメリカ編2」

TBSより、3/29発売予定です。ご購入はこちら

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★イエローストーン
ワイオミング州をはじめ三つの州にまたがるイエローストーン国立公園。熱水現象や滝などの壮大な景観で、1872年に世界初の国立公園として指定された。周囲をオレンジ色に染めるレイボープールのこの鮮やかな色は、熱水中に生きるバクテリアなどの微生物が作り出しており、実に幻想的である。

★ヨセミテ国立公園
シエラ・ネバダ山脈標高4000mに位置する公園の中心にあるヨセミテバレーは、1000mにもなる深い谷が連続する大景観を創り、世界でも有数の高さを誇るエル・キャピタンの崖はロッククライマー憧れの場所である。夏場ともなると多くのクライマーがこの崖に挑戦し、約二日かけて登りきるという。

製作著作・発売:TBS
販売元:株式会社アニプレックス
協 力:SONY

投稿者 nishimura : 23:57

2006年01月17日

DAM!

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DAM!
Water, Power, Politics, and Preservation in Hetch Hetchy and Yosemite National Park
John Warfield Simpson(2005)

まずは三分の一近くの紙面を費やして、1900年ごろまでのヨセミテの歴史についてまとめた後、Raker法案ができるまでの大論争、そして現在の"Restore Hetch Hetchy"の話と続いていきます。大まかな本の構成は、同年にRighterの書いた”The Battle Over Hetch Hetchy”(2005)とほぼ同じになっています。最終章では、Tuolumne渓谷を含むヨセミテでのバックパッキングやダムの訪問記のエッセイとなっており、”Tear it down! Tear down this damn dam-damnation and restore the Hetchy-Hetchy Valley…”と筆者のスタンスを明らかにし、結んでいます。そのせいなのか、書き方・資料の取り上げ方に中立性が欠けているように思われます(また資料の引用の仕方に若干の不備がみられます)。著者がダム撤去主張をする背景や動機を知る、と言う意味では楽しめますが。公平に両者(ダム建設推進・反対派)の当時の主張や、目指そうとしたものを知ろうとするには、物足りなさが感じられます。

参考リンク:PBSより

投稿者 toshi : 01:23 | コメント (1)

2006年01月12日

Yosemite in Time

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Yosemite in Time
Mark Klett, Rebecca Solnit, Byron Wolfe
Trinity University Press(2005)

Eadweard James Muybridge、Carleton E. Watkins、Andel Adamsらが撮ったヨセミテの写真と、同じ場所で撮った現在の写真を並べ比べた写真集です(Rephotographyと呼ぶそうです)。写真の比較に終始することなく、昔の白黒写真をはめ込んだカラーの大パノラマ写真、ヨセミテで拾った小物の写真なども混ぜ、内容にアクセントをつけています。著者らによる三つのエッセイも含まれていて、主役である写真家Muybridgeのことや、Muir、Carr、LeConte、Asa Gray、Agassiz、Whitney、Clark、King、Darwin、Ansel Adams、マリポサ大隊、オバタに関連したことなどが、著者らのヨセミテでの体験と混ぜて書かれています。使われているWatkinsの写真はWhitney隊が測量をしていたころ、Muybridgeの写真はMuirがヨセミテの山々を歩き回っていたころに撮られたものです。Adamsの写真はセンチネルドームのJeffrey Pineを含め、5枚ほど使われています。同じようなRephotographyの本として、Tuolumne Meadowsを題材にした、Valeらの”Time and the Tuolumne Landscape”があります。


関連記事リンク:[1][2]

投稿者 toshi : 14:46 | コメント (1)

2005年12月21日

Yosemite Association Holiday Sale

ビジターセンターに併設されているYAのブックストア12月20日から元旦までセールを行います。(最高50%
OFF)またヨセミテ・ミュージアムの併設ショップでは15%OFF(会員は20%OFF)になります。
年末に行かれる方は要チェックですね。

The YA Bookstore in the visitor’s center will feature selected books for sale up to 50% off from 12/20/05 until 1/1/06.
The YA Museum Store will feature a 15% discount for all merchandise, and YA members will receive a 20% discount from 12/20/05 until 1/1/06. The museum store is closed on Tuesdays and Wednesdays until the end of 2005, and will be open weekends only beginning January 2006. (M. Hansen - 12/20/05)

2005年11月19日

第五章 ミューアを調べる資料について

[5] Muirを調べる資料


John Muirの研究資料は、Univ. of the Pacificが作成したJohn Muir Paper(JMP)と呼ばれるマイクロフィルム(リール)が基本となりますが、限られた図書館でしか閲覧できず、我々一般にはアクセスしにくいものです。以下では、比較的購入・閲覧が可能な書籍についてまとめました。[5.1]はMuirもしくは関連する人の手紙、日記、本などをです。[5.2]はMuirに関して書かれた研究・解説書です。一冊でMuirのすべてをカバーする本はありません。[5.3]はMuirの生涯についてまとめた入門書です。これらの本は、資料の引用先がはっきりしておらず、読む際には注意が必要です。[5.4]は、Muir本人がメインではありませんが、有用な解説を含んだ研究書です。意外にも役立つのは、インターネット上で読めるMuir本人の著作です。本、手紙、主要な雑誌投稿記事のかなりのものが閲覧できます。[5.5][5.6]を参考にしてください。



[5.1]Muirの日記、手紙、本、新聞投稿記事

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ヨセミテ、シエラネバダに関するMuirの代表的著書といえば、”The Mountains of California”(1894年)、”Our National Parks"(1901年)、”My First Summer in The Sierra”(1911年)、”Yosemite”(1912年)です。これらの本は、他人に読ませるためにかかれたもので、今ひとつMuirの個性が伝わってきません。一方Muirの没後編纂された日記(Wolfe編纂)、手紙(Bade編纂)はMuirの実生活を深く知ることのできる、興味深い資料です。

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「South of Yosemite - Selected Writing of John Muir」
Frederic R. Gunsky編集(初版1968,再版 1988年)
Muirの文献を集めた本で、それらにわずかですが解説が加えられています。収められている資料のほとんどは、現在ネット上で読めます。それ以外のいくつかの貴重な収められています(たとえば「God's First Temple」)。

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「John Muir Summering in the Sierra」
Robert Engberg編(1984年)
1874年と1975年の間に、Muirが投稿した新聞記事を集めている。北カリフォルニア、南シエラ方面旅行時のことを知る貴重な資料集。


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「John Muir - To Yosemite and Beyond: Writings from the Years 1863 to 1875」
Robert Engberg and Donald Wesling編集(1980年)
タイトルの示すように、1863から1875年の間の、Muirの文献を集めた本です。BadeやWolfe、Overland Monthlyの資料とオーバーラップするものがかなりありますが、それらに無い貴重な資料が入っています(たとえば1868年6月6日、7月11日の日記。「My First Summer in the Sierra」と比べるとその書き方の違いがわかります)。

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「Dear Papa」
Shirley Sargent編
Flying Spur Press(1985年)
Muirと娘Wanda、Helenたちとの間でやり取りされた手紙集。


その他:
Muirの著作はほとんどオンラインで読めますが、本の便利さを求めるならば、以下の二冊がお買い得です。

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「John Muir; The Eight Wilderness-Discovery Books」
Muirの主要作品8本の合本で、総1000ページ:The Sroty of My Boyhood and Youth, A Thousand Mile Walk to the Gulf, My First Summer in the Sierra, The Mountains of California, Our National Park, The Yosemite, Travels in Alaska, Steep Trails

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「John Muir: His Life and Letters and Other Writings」
Badeの編纂したThe Life and Letters of John Muirをはじめ、The Cruse of the Corwin, Studies in the Sierra, Stickeen,The Discovery of Glacier Bay, Essays from Picturesque Californiaなどが収められています。約900ページ。


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「Remembered Yesterdays」
Robert Underwood Johnson著(1923年)
出版社:Kessinger Publishing

ヨセミテ国立公園の設立運動や、Hetch Hetchy渓谷のダム化反対運動などに関わった、Century誌の編集者Robert Underwood Johnsonは、1923年に回顧録”Remembered Yesterdays”を出版しました。それには、1889年にSan Franciscoのホテルで初めてMuirに会ったとき、共にYosemiteに出向き、Tuolumne MeadowsのSoda Springsで、国立公園設立の運動をする提案をしたこと、1890年に連邦議会での公園設立運動に関わった政治家たちのこと、その後アメリカに広まった森林保護の流れやHetch Hetchy問題に絡む、Roosevelt大統領やPinchot(Forest Service初代長官)との書簡のやり取り、Roosevelt本人から聞いたMuirとのヨセミテ旅行のことなどが書かれています。600ページとかなり厚い本ですが、上記に関連した部分は50ページ程度しかなく、あまりお買い得感はありませんが、Muirの個性や当時のワシントンの内情がうかがえる、貴重なMuir関連資料。

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「Breaking New Ground」
Gifford Pinchot著(1947年)

森林局長官Gifford Pinchotの書いた自伝。Forest Commissionのメンバーとして、Muirと旅行したときのことがわずかだが触れられている。Hetchy-Hetchyに関しては全く書かれていない。


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「The Conservation Diaries of Gifford Pinchot」
Gifford Pinchot著(Harold K. Steen編)
出版社:Forest History Society


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「Theodore Roosevelt: An Autobiography」
Theodore Roosevelt(1913年著)
ルーズベルト大統領の自伝オンライン版。




[5.2]Muirに関する研究・解説書

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「John Muir - Rediscovering America」
Frederick Turner著(1985年)
★★★
Muir像はすでにBadeやWolfeの本によって描かれているので、その二番煎じではなく、当時の時代背景などとあわせ、Muirの新しい解釈をしたと書いています。Wolfe、Badeを読んだ後に読むと、かなり味わえます。最初の一冊としてはあまりお勧めできません。参考資料への解説が詳しく、それを読むだけでも楽しめます。

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「The American Conservation Movement: John Muir and His Lagacy」
Stephen Fox著(1981年)
★★★
全400ページ強の本です。そのうち150ページほど(1−4章)が、Muir本人について書かれています(特に、Muirがヨセミテを去って、自然保護運動を徐々に始めて行くところ)。本の後半は、Muir没後の自然保護の流れについて書かれています。すべての引用文にはその出展が書かれています。Steven J. Holemsはこの本について"fo Muir's influence and legacy within the conservation movement, to Stephen Fox"と書いています(2003年版、Wolfeの本の序文の中で)。面白いことに、MuirとHutchings婦人との関係で、プラトニックを越える何かがあっただろうと書いています(MuirとElvira H.の関係については、いろいろ本で触れられています)。

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「The Pathless Way」
Michael P. Cohen(1984年)
★★★

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「Kindred & Related Spirits」
Bonnie Johanna Gisel(2001年)
★★★
MuirがJ. Carrに宛てて書いた手紙の多くはBade編の本にほとんど掲載されています。この本は、逆にCarrがMuirに書いた手紙を、Muirの手紙とあわせて掲載したものです。そして各章ごとに、考証がされています。

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「The Young John Muir; An Environmental Biography」
Steven J. Holmes著(1999年)
★★★

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「John Muir in Historical Perspective」
Sally M. Miller編集
1996年のJohn Muir Conferenceで発表された研究を集めたもの。各発表者が投稿しMillerが編纂。
★★★

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「John Muir: Family, Friends, and Adventures」
Sally M. Miller、Daryl Morrison編集
2001年のJohn Muir Conferenceで発表された研究を集めたもの。
★★★

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「John Muir's "Stickeen" and the Lessons of Nature」
Ronald H. Limbaugh
Muirの”Stickeen”、それを書いたアラスカ旅行、及び関連事項についての研究。本のドラフトも付加。
★★★

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「John Muir's Last Journey: SOuth to the Amazon and East to Africa」
Michael P. Branch編
1911年と1912年のMuir最後の南米、アフリカ旅行記の研究解説。
★★★


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「John Muir:Life and Lagacy」Pacific Historyan Summer/Fall 1985 Vol 29, Numbers 2&3
Sally M. Miller編
Muirに関する論文集。12タイトル、170ページほど。
★★★

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「John Muir: Life and Work」(1990年)
Sally M. Miller編
Muirに関する論文集。13タイトル、300ページほど。
★★★


[5.3] Muir入門書

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「John Muir in Yosemite」
Shirley Sargent著(1971年出版)
★★★
Muirがヨセミテに初めて訪れた1868年から、ヨセミテと関ったさまざまな旅行、探検、出会いなどのハイライトを、短いながらもわかりやすく、かなり正確にまとめています。

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「Son of The Wilderness: The Life of John Muir」
Linnie Marsh Wolfe(1945年初版、2003年再版)
★★☆
Muirの一生を300ページ強にまとめています。1945年に初版が発行されたこの本は、ピューリッツアー賞を受賞しており、かなり引き込まれるように読んでしまう本です。しかしその反面、Steven J. Holmesによる寄せ書きでも指摘されているように、資料引用の不備、不正確もしくは想像に拠る描写などが所々に見られ、読む際にはかなり注意が必要です。ともあれ、Muirの一生をとりあえず知るという意味では、ポピュラーな一冊。

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「John Muir; Apostle of Nature」
Thurman Wilkins著(1995年)
★★
「Son of the Wilderness」(Wolfe)形式のMuir伝記。その後の研究や、資料も参考にして書かれているので、Wolfe本よりは客観的で広範囲な内容。特に探検・地学関連に詳しい。使った資料の説明は最後にあるものの、各引用文のソースが書かれていないのは残念。ところどころWolfeの本を不用意に引用しているのに注意。

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「John Muir Nature's Visionary」
Gretel Ehrlich著(2000年)

National Geographicから出版された、Muirの伝記本。貴重なMuirのスケッチや日記の写真が、数々のすばらしい風景写真と共に掲載されています(写真は、Galen Rowellを含めいろいろな写真家のものを使用しています)。文量は意外と少ない。間違いが多いので注意(例えば「Range of Light」の章で、Mr.Delaneyがまったく登場せず、Billyと混同している。,第二キャンプをヨセミテ渓谷と勘違いしているような記述がされている)。コーヒーテーブルブックといった感じの本です。




[5.4] Muirに関する研究・考察がある本

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「John Muir and the Sierra Club」
★★★
[4.8]参照


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「History of the Sierra Nevada」
Francis P. Farquhar(1965年)
★★★
Sierra Nevada全般の登山、探検の歴史を書いた本です。”John Muir and the Range of Light”という章で、Muirの登山記録が簡単にまとめています。絵がいくつか入って18ページと短いですが、山登りに(1869−1875)関しては、おそらく一番信頼できる文献です。FarquharはSierra Clubの会長でもありました。

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「Sunset Limited
The Southern Pacific Railroad and the Development of the American West, 1850-1930」
Richard J. Orsi 著(2005年)

California State University HaywardのRichard Orsi教授著の”Sunset Limited”が先日発刊されました。この本は当時、政治経済に多大な影響力を誇ったSouthern Pacific鉄道会社に関する研究をまとめた本です。資料も含め600ページとかなりボリュームのある本です。特に、ヨセミテがらみで興味を惹かれるのはその最終章”Conservation”です。Orsi氏の研究によると、1890年のヨセミテ国立公園設立の最大の貢献者は、通説になっているJohn MuirやRobert Underwood Johnsonの運動ではなく、並行して独立に行われていたSouthern Pacificと関わりのあったVandever議員やロビィストのZumwaltによる運動にあるとしています。そこには鉄道会社の自然保護(Wilderness Preservation、Conservationではない)への強い関心がありました。最近の専門書はこの説を、おおむね支持しているようです。


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"Yosemite, The Embattled Wilderness"
Alfred Runte著
University of Nebraska Press, ISBN 0-8032-3894-0

ヨセミテ国立公園ができてから終わることなく続く、保護と利用に関する論議についてまとめた本。
NPSのWebsiteからダウンロードできます。


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"The Battle Over Hetch Hetchy"
Robert W. Righter著(2005年),
Oxford University Press,ISBN 0-19-514947-5

Hetch-Hetchyダム問題に関する専門書です。ダムに没する前のHetch-Hetchy Valleyの話(当然Muirがでてきます)、サンフランシスコの水問題、賛成派と反対派の論争、そして連邦議会での論議、建設の話などが、中立の立場で非常に詳しく書かれています。意外なことに、当時のダム化反対主派(Sierra Club)は、Hetch-Hetchy Valleyにホテルやレストラン等を作り、さらにはTuolumne Meadowsへと続く道路建設(Colby Brief)を考えていたそうです。貴重な数々の写真とともに、1世紀近く前の興味深い環境論争が伺えます。

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Wilderness and The American Mind
Roderick Frazier Nash著(初版1967年・4版2001年)
Wildernessを話す上ではバイブル的存在の本。Muirに関しては2章が割かれています。16章構成:Old World Roots of Opinion, A Wilderness Condition, The American Wilderness, Henry David Thoreau: Philosopher, Preseve the Wilderness!, Wilderness Preserved, John Muir: Publicizer, The Wilderness Cult, Hetch Hetchy, Aldo Leopold: Prophet, Decision for Permanence, Toward a Philosophy of Wilderness, Alaska, The Irony of Victory, The International Perspective.


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「ZANITA: A Tale of the Yo-semite」
Theresa Yelverton(1872年、1991年再版)
1870年のヨセミテ生活時代のMuirを題材にしたロマンス本。この年、著者のYelverton女史もヨセミテに長期滞在していた。フィクションではあるが、Muirの一面を書いているとされている。オンライン版あり。Yelvertonは、ヨセミテを去るときに遭難騒ぎを起こす。そのときの話はOverland Monthly誌にある。




[5.5]On-Lineで読めるJohn Muirの著作など

現在、Muirの著作の多くは、インターネットで閲覧する事ができます。以下は、閲覧・ダウンロード可能なものを年代順に並べました。

[5.4.1] 本、雑誌・新聞投稿記事(年代順)

Scribner's monthly、The Century、Harper's、The Atlantic monthly、The North American reviewはコーネル大のライブラリー、Overland monthlyはミシガン州立大のライブラリーより閲覧できます。


"Yosemite Glaciers,"
New York Tribune, Dec. 5, 1871

"Yosemite in Winter,"
New York Tribune, Jan 1, 1872

"Yosemite Valley in Flood,"
Overland monthly / Volume 8, Issue 4, pp.347-350, Apr. 1872

"Yosemite in Spring,"
New York Tribune, May. 7, 1872

"Twenty Hill Hollow,"
Overland monthly / Volume 9, Issue 1, pp.80-86, Jul. 1872

"Living Glaciers of California,"
Overland monthly / Volume 9, Issue 6, pp.547-549, Dec. 1872

"The Hetch Hetchy Valley,"
Boston Weekly Transcript, Mar. 25, 1873

"A Geologist's Winter Walk,"
Overland monthly / Volume 10, Issue 4, pp.355-358, Apr. 1873

"Hetch-Hetchy Valley, The Lower Tuolumne Yosemite,"
Overland monthly / Volume 11, Issue 1, pp.42-50, Jul. 1873

"Exploration in the Great Tuolumne Canon,"
Overland monthly / Volume 11, Issue 2, pp.139-147, Aug. 1873

"The Wild Sheep of California,"
Overland monthly / Volume 12, Issue 4, pp.358-363, Apr. 1874

"Studies in the Sierra, No. I,"
Overland monthly / Volume 12, Issue 5, pp.393-403, May 1874

"Studies in the Sierra, No. II,"
Overland monthly / Volume 12, Issue 6, pp.489-500, Jun. 1874

"Studies in the Sierra, No. III,"
Overland monthly / Volume 13, Issue 1, pp.67-79, Jul. 1874

"Studies in the Sierra, No. IV,"
Overland monthly / Volume 13, Issue 2, pp.174-184, Aug. 1874

"By-Ways of Yosemite Travel,"
Overland monthly / Volume 13, Issue 3, pp.267-273, Sep. 1874

"Salmon Breeding," Daily Evening Bulletin, Oct. 29. 1874

"Studies in the Sierra, No. V,"
Overland monthly / Volume 13, Issue 5, pp.393-402, Nov. 1874

"Studies in the Sierra, No. VI,"
Overland monthly / Volume 13, Issue 6, pp.530-540, Dec. 1874

"Shasta Game," Daily Evening Bulletin, Dec. 12 1874

"Shasta in Winter," Daily Evening Bulletin, Dec. 21 1874

"Modoc Memories," Daily Evening Bulletin, Dec. 28 1874

"Shasta Bees," Daily Evening Bulletin, Jan. 5 1875

"Studies in the Sierra, No. VII,"
Overland monthly / Volume 14, Issue 1, pp.64-73, Jan. 1875

"Wild Wool,"
Overland monthly / Volume 14, Issue 4, pp.361-366, Apr. 1875

"Flood-Storm in the Sierra,"
Overland monthly / Volume 14, Issue 6, pp.489-496, Jun 1875

"Living Glaciers of California,"
Harper's / Volume 51, Issue 306, pp. 769-776 , Nov. 1875

"Snow Banners of the California Alps,"
Harper's / Volume 55, Issue 326, pp. 162-164, Jul. 1877

"Snow-Storm on Mount Shasta,"
Harper's / Volume 55, Issue 328, pp. 521-530, Sep. 1877

"Notes from Shasta," Daily Evening Bulletin, Sep. 13 1877

"The Hummingbird of the California Water-falls,"
Scribner's monthly / Volume 15, Issue 4, pp. 545-554, Feb. 1878

"Studies in the Sierra: A Wind Storm in the Forests of the Yuba,"
Scribner's monthly / Volume 17, Issue 1, pp. 55-59, Nov. 1878

"The New Sequoia Forests of California,"
Harper's / Volume 57, Issue 342, pp. 813-828 , Nov. 1878

"Studies in the Sierra: The Douglass Squirrel of California,"
Scribner's monthly / Volume 17, Issue 2, pp. 260-266, Dec. 1878

"Studies in the Sierra: The Mountain Lakes of California,"
Scribner's monthly / Volume 17, Issue 3, pp. 411-421, Jan. 1879

"Studies in the Sierra: The Glacier Meadows of the Sierra,"
Scribner's monthly / Volume 17, Issue 4, pp. 478-483, Feb. 1879

"Studies in the Sierra: The Passes of the Sierra,"
Scribner's monthly / Volume 17, Issue 5, pp. 644-652, Mar. 1879

"The Wild Sheep of the Sierra,"
Scribner's monthly / Volume 22, Issue 1, pp. 1-11, May 1880

"In the Heart of the California Alps,"
Scribner's monthly / Volume 20, Issue 3, pp. 345-353, Jul. 1880

"The Coniferous Forests of the Sierra Nevada,"
Scribner's monthly / Volume 22, Issue 5, pp. 710-723, Sep. 1881

"The Coniferous Forests of the Sierra Nevada,"
Scribner's monthly / Volume 22, Issue 6, pp. 921-931, Oct. 1881

"The Bee Pastures of California,"
The Century / Volume 24, Issue 2, pp. 222-230. Jun. 1882

"The Bee Pastures of California,"
The Century / Volume 24, Issue 3, pp. 388-396. Jul. 1882

"Love's Night-Watch,"
Harper's / Volume 74, Issue 441, pp. 437-438, Feb. 1887

"Picturesque California" (1888-1890)

"The Belfry Chimes,"
Harper's new monthly magazine. / Volume 77, Issue 460,pp. 568-569, Sep. 1888

"The Treasures of the Yosemite,"
The Century / Volume 40, Issue 4, pp. 483-500, Aug. 1890

"Features of the Proposed Yosemite National Park,"
The Century / Volume 40, Issue 5, pp. 656-667, Sep. 1890

"A Rival of the Yosemite, King's River Canon,"
The Century / Volume 43, Issue 1, pp. 77-97, Nov. 1891

"The Mountains of California" (1894)

"A Plan to Save The Forests,"(共著)
The Century / Volume 49, Issue 4, pp. 630-631, Feb. 1895

"Alaska. The Discovery of Glacier Bay,"
The Century / Volume 50, Issue 2, pp. 234-247, Jun. 1895

"The National Parks and Forest Reservations,"
from Proceesings of the Meeting of the Sierra Club, Nov. 23. 1895

"The American Forests,"
The Atlantic monthly. / Volume 80, Issue 478,pp. 145-157, Aug. 1897

"Alaska,"
The Century /Volume 54, Issue 4, pp. 513-526 , Aug. 1897

"The Wild Parks and Forest Reservations of the West,"
The Atlantic monthly. / Volume 81, Issue 483, pp. 15-28, Jan. 1898

"The Yellowstone National Park,"
The Atlantic monthly. / Volume 81, Issue 486, pp. 509-523, Apr. 1898

"Among the Animals of the Yosemite,"
The North American review. / Volume 82, Issue 493, pp. 617-632, Nov. 1898

"Among the Birds of the Yosemite,"
The North American review. / Volume 82, Issue 494, pp. 751-761, Dec. 1898

"The Yosemite National Park,"
The Atlantic monthly. / Volume 84, Issue 502, pp. 145-153, Aug. 1899

"The Forests of Yosemite Park,"
The Atlantic monthly. / Volume 85, Issue 510, pp. 493-507, Apr. 1900

"The Wild Gardens of the Yosemite Park,"
The Atlantic monthly. / Volume 86, Issue 514, pp. 167-179, Aug. 1900

"The Fountains and Streams of the Yosemite National Park,"
The Atlantic monthly. / Volume 87, Issue 522, pp. 556-566, Apr. 1901

"Hunting Big Redwoods,"
The Atlantic monthly. / Volume 88, Issue 527, pp. 304-320, Sept. 1901

"Reminiscences of Joseph LeConte,"
The University of California Magazine, Sep. 1901

"Our National Parks" (1901)

"The Hetch-Hetchy Valley,"
Sierra Club Bulletin Jan. 1908

"Hetch Hetchy Damming Schme,"(page 32,33)
"The Endangered Valley - The Hetch Hetchy Valley in the Yosemite National Park,"(page 38,39,40)
"letter to Chaiman of Public Land Committe,"(page 42)
以上三件は連邦議会公聴会記録より:"San Francisco and the Hetch Hetchy Reservoir: Hearing held before the Committee on the Public Lands of the House Representives," Dec. 16 1908

"Stickeen: The Story of a Dog"(1909)

"Let everyone help to save the famous Hetch-Hetchy Valley and stop the commercial destruction which threatens our national parks." 
連邦議会資料:ダム建設反対のパンフレット(Nov. 1909)

"Edward Henry Harriman" (1911)

"My First Summer in the Sierra" (1911)
連邦議会図書館ではオリジナルが読める。

"The Yosemite" (1912)

"The Story of My Boyhood and Youth" (1913)

"Edward Taylor Parsons,"
Sierra Club Bulletin, Vol. IX, No. 4, Jan, 1915

"Travels in Alaska" (1915)

"A Thousand-Mile Walk to the Gulf" (1916)

"Steep Trails" (1919)

"The Cruise of the Corwin" (1917) William Frederic Bade`編集

[5.4.2]手紙

"Letters to a Friend; written to Mrs. Ezra S. Carr" (1915)

"The Life and Letters of John Muir" (1924) William Frederic Bade`編集


註:
"Overland monthly and Out West magazine"は"Overland monthly"、"Harper's new monthly magazine"は"Harper's"、"Scribner's monthly, an illustrated magazine for the people"は"Scribner's"、"The Century Magazine"は"The Century"と省略しました。


[5.6] Muir関連資料のあるWeb Site

University of the Pacific ライブラリー
シエラクラブJohn Muir Exhibit
Dan AndersonのヨセミテWeb

2005年10月04日

「Do Something!」ヨセミテ取材へ協力

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NTTドコモグループ発行の「ドゥ サムシング!」という冊子の2005年秋号の特集「Do Camp! いろんなキャンプのかたち」のなかでのヨセミテ現地取材をお手伝いしました。7月上旬に行われた現地取材にはこのサイトの執筆者のひとり小林真奈美さんが同行。私にしむらが取材全体のアドバイスを行いました。(私も同行できたら6,7,8月と毎月行けたのになあ)
大判のカメラで撮った満水のヨセミテ滝とマーセド川の写真が表紙に使われ、中にはパインズキャンプ場でのキャンパーやJMTバックパッカーの話などが出てきます。
この冊子は「DoCoMoプレミアクラブ」の「プレミアステージ」(ケータイ代をたっぷり払っている方)会員にのみ送付されるもので、残念ながら一般への市販はありません。

投稿者 nishimura : 22:29

2005年09月25日

Remembered Yesterdays

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"One conversation that we had beside the campfire at Soda Springs had an important sequel, for it was here that I proposed to Muir that we should set on foot the project of the Yosemite National Park." Robert Underwood Johnson「Rembered Yesterdays」

ヨセミテ国立公園の設立運動や、Hetch Hetchy渓谷のダム化反対運動などに関わった、Century誌の編集員Robert Underwood Johnsonは、1923年に回顧録”Remembered Yesterdays”を出版しました。それには、1889年にSan Franciscoのホテルで初めてMuirに会ったとき、共にYosemiteに出向き、Tuolumne MeadowsのSoda Springsで、国立公園設立の運動をする提案をしたこと、1890年に連邦議会での公園設立運動に関わった政治家たちのこと、その後アメリカに広まった森林保護の流れやHetch Hetchy問題に絡む、Roosevelt大統領やPinchot(Forest Service初代長官)との書簡のやり取り、Roosevelt本人から聞いたMuirとのヨセミテ旅行のことなどが書かれています。600ページとかなり厚い本ですが、上記に関連した部分は50ページ程度しかなく、あまりお買い得感はありませんが、Muirの個性や当時のワシントンの内情がうかがえ、貴重なヨセミテ・Muir関連資料といえるでしょう。

タイトル:Remembered Yesterdays
著者:Robert Underwood Johnson
出版社:Kessinger Publishing

投稿者 toshi : 13:28

2005年09月23日

Time and the Tuolumne Landscape

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Tuolumne MedowsおよびHigh Sierra付近で1900年代初頭に撮られた写真(主にG. K. Gilbertが撮影)と、同じ撮影場所から80〜90年後に撮った写真の二つを並べ、地勢・植生・人為の影響(車道・ダム・建造物)を比べた写真集です。岩山等に変化は見られませんが、積雪量、植生、そしてメドウなどでの川の流れの違いにはかなり驚かされます。過去の写真と合わせるため、すべてモノクロが使われています。各写真の解説も読んでいて興味深いものがあります。

Time and the Tuolumne Landscape: Continuity and Change in the Yosemite High Country
Thomas R. Vale and Geraldine R. Vale著
総200ページ強
出版社: Univ of Utah Press
ISBN: 0874804299

投稿者 toshi : 13:16

2005年09月10日

Online History Books

NPSのHistory Webサイトからは、NPS関連のかなりの書籍がDownloadできます。特にヨセミテに関連したものはこちらにあります。

また、Dan Anderson氏のOnline Historical Yosemite Books サイトも必見です。氏には、Yosemite.jpからのリンクを快諾していただきました。

投稿者 toshi : 21:49

2005年09月03日

DVD: The Greatest Good

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“…where conflicting interests must be reconciled, the question will always be decided from the standpoint of the greatest good of the greatest number in the long run.” Gifford Pinchot, Chief Forester, 1905

今年設立100年を迎えたUSDA Forest Service(FS)が作成した、3枚組のドキュメンタリーDVDセット(120分の本編ディスク+2枚のボーナスディスク付き)。1800年代半ば、開拓と共にアメリカから森林が失われていくときから始まり、1905年、Gifford Pinchotを初代長官とするForest Serviceが設立されるまでの経緯、その後100年にわたる、さまざまな森林管理に関する問題:森林火災、車の普及に伴うレクリエーションの増加、伐採、Wilderness Actに始まる自然保護、そしてエコシステムの理解が進むことにより変わりつつある管理方針など、を時代を追ってわかりやすくまとめている。勿論Hetch Hetchy問題に絡むMuirとPinchotの確執、National Park Service(NPS)とFSのライバル関係などにも触れられている。自画自賛に陥ることなく、批判も含めて冷静に歴史を書いた作品となっている。リージョンコードなし、英文サブタイトル付き。

本編ディスクは4部構成、以下のトピックを繋いで作られている。

Part I − The Fight for Conservation: 1864−1910
1. A Wooden Nation
2. The Pinchot Family
3. Land Grants and Frauds
4. The Division of Forestry
5. President Theodore Roosevelt
6. The Birth of the Forest Service
7. Elers Koch and Early Rangers
8. Grazing
9. Midnight Forests
10. Denver Lands Convention
11. Hetch Hetchy
12. Pinchot, You’re Fired

Part II − Building the System : 1911−1940
1. The Big Blowup
2. Early firefighters and Lookouts
3. The Weeks Act
4. Motor Tourism and Trappers Lake
5. Aldo Leopold
6. The Dust Bowl and FDR
7. Civilian Conservation Corps
8. The Shack
9. Bob Marshall
10. 10:00 AM Policy and Smokechasers

Part III − Boom! : 1941−1970
1. World War II
2. America Needs Homes
3. The Forest Service Family
4. A Woman’s Role
5. Hot Shots and Tragedy Fires
6. Smokey Bear
7. The “Can Do” Agency
8. America’s Playground
9. Multiple Use
10. Timber is King
11. The Wilderness Act
12. Protest and Transformation

Part IV − The Greatest Good? : 1971−2005
1. Monongahela and Bitterroot
2. Environmental Laws
3. New Voices and Values
4. Roadless Area Review
5. Mount St. Helens
6. Old Growth, New Forestry
7. Fire versus Fire
8. People Pressures
9. Finding the Greatest Good

追記:個人的にはかなりお勧めのDVD。11年後にはNPSが設立百周年(1916-)を迎えます、どんな記念DVDが作られるのか今から楽しみです。

投稿者 toshi : 00:01

2005年08月13日

Hiking Yosemite NP

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2000年(4月)に出版されたHiking Yosemite National Parkですが、
今年6月出版の2ndエディションで内容がかなりグレードアップしました。
ヨセミテハイキング入門には初版でも十分な参考書になりましたが、
今回の版ではトレイルマップ、TOPOデータ、写真が一層充実しました。
定価は$15.00くらいしますが、なぜかamazon.comで$10.47とお手頃価格で売られています。
オススメの一冊です。

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こちらは初版です。現在は手に入りにくくなっています。
私がYosemiteにのめり込んだのはこの本のせいと言っても過言ではありません。

投稿者 suyama : 05:47 | コメント (5)

2005年08月09日

The Yosemite Book

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1869年に、California Geological Survey(カリフォルニア地質調査隊、Whitney隊)のJosiah Dwight Whitneyにより書かれた「The Yosemite Book」は、当時最も権威のあるヨセミテに関する案内書でした(これは豪華版で、後に写真なしの普及版「The Yosemite Guide Book」が幾度か改定、再販されます)。副題”A Description of the Yosemite Valley and the Adjacent Region of the Sierra Nevada, and of the Big Trees of California”に示されるように、ヨセミテ渓谷とその周辺、そしてマリポサのセコイアについて紹介されています。序章では、ヨセミテ渓谷が州立公園となり、調査隊が測量をするに到った経緯、マリポサ大隊のヨセミテの発見以降の話、インディアンによる地名の呼び方等についてまとめられています。2章でアメリカ全土から始まりカリフォルニア・シエラネバダに到る地勢・植生が述べられたあと、ヨセミテ渓谷(3章)、ハイシエラ(4章)、そしてBig Tree(5章)についてかなり詳しく書かれています。学者の書いた本で、かなり堅苦しいところもありますが、まだ地図の空白部が残る頃のヨセミテを知る貴重な一冊です。250冊しか刷られなかったこの本は、出版時の価格が10ドルという高価本で、現在では1万ドルを軽く越えるオークション価格が付いています。OctavoのCD本(写真)はJim Snyder(ヨセミテ国立公園の史家)のかなり興味深い前書きや、Carleton WatkinsとW. Harrisの写真や地図を含む原本の全ページの超高解像度写真が付いており、古地図・モノクロ写真に興味のある方にとってはお勧めしたいアイテムです。
Whitney隊の関連本として、メンバーのWilliam H. BrewerとClarence Kingが書いた二冊が挙げられます。「Up and Down California in 1860-1864」を書いたBrewerはWhitney隊の初期メンバーで、彼の本は1860年から1864年にわたる調査行の日記集です。ヨセミテに関しては、1863年の6−7月に、HoffmannとともにBig Oak Flatからヨセミテ渓谷に測量に入り、その後Mt. Hoffmann、Mt. Danaなどの登頂やSoda Springsを拠点として行ったTuolumne Medows一帯での調査、そしてBloody Canyonを下りMono Lakeへとぬけた時のことが書かれています。
一方Kingは、その著書「Mountaineering in the Sierra Nevada」の"Around Yosemite Walls"及び"A Sierra Storm"の章で1864年秋のヨセミテにおける体験を書き綴っています。エール大を卒業してから1年ほど経ったClarence KingとJames Gardnerは、1863年8月末にSacramentoでBrewerに合流します。そして翌年彼らは南シエラでの測量(Mt. Brewer、Mt. Tyndallの登山を含む)を終えた後、Gardner、Cotterらを伴いヨセミテ渓谷を訪れます。目的はヨセミテ渓谷がカリフォル二アに譲与された事を受け、その境界の測量を行うためでした。この二章は、Mt. HoffmannやYosemite Creek、ノースリム一帯での登山、ヨセミテの最初の冬の嵐からの脱出について書かれています。この本は、現在ではMuirのRitter登山記とともにシエラ登山記の古典となっています。

投稿者 toshi : 14:50

2005年08月02日

Historic Resource Study: Yosemite

20050802.jpg1987年に、Linda Wedel Greeneによってまとめられた1,200ページを越えるこの本は、内務省から発行されたヨセミテに関する百科事典とも言えるでしょう。有史以前のネイティブアメリカンの生活の調査に始まり、ヨセミテの発見、マリポサ大隊による探査、州立公園の設立、国立公園の設立、道路・トレイル網の設備、渓谷の国への返還、公園内の私有地、騎兵隊による管理、NPSの設立、開発・観光化等と、1970年代にいたるまでのありとあらゆる情報がまとめられています。添付されている地図、写真を見るだけでも価値があります。NPSより3本のPDFファイルとしてダウンロードができます。

投稿者 toshi : 13:40 | コメント (1)

2005年08月01日

Yosemite環境問題の本

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環境問題関係の本を二冊ほどご紹介します。まずはAlfred Runteの”Yosemite”。ヨセミテ国立公園ができてから終わることなく続く、保護と利用に関する論議についてまとめた本です。最近話題になった”Needle-Miner”によるLodgepole Pineへの被害の対策すら、するかしないかで過去に論議があったようです。NPSのWebsiteからダウンロードできます。
もう一冊はHetch-Hetchyダム問題に関する専門書です。ダムに没する前のHetch-Hetchy Valleyの話(当然Muirがでてきます)、サンフランシスコの水問題、賛成派と反対派の論争、そして連邦議会での論議、建設の話などが、中立の立場で非常に詳しく書かれています。意外なことに、当時のダム化反対主派(Sierra Club)は、Hetch-Hetchy Valleyにホテルやレストラン等を作り、さらにはTuolumne Meadowsへと続く道路建設(Colby Brief)を考えていたそうです。貴重な数々の写真とともに、1世紀近く前の興味深い環境論争が伺えます。

[1]Alfred Runte, "Yosemite, The Embattled Wilderness",University of Nebraska Press, ISBN 0-8032-3894-0
[2]Robert W. Righter,"The Battle Over Hetch Hetchy",Oxford University Press,ISBN 0-19-514947-5

投稿者 toshi : 06:33

2005年07月21日

The Yosemite: Galen Rowellの写真集

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Galen Rowellの写真集「The Yosemite」は、John Muirのオリジナル「The Yosemite」の文章と、Rowellの撮影した写真とを組み合わせて作られた写真集(本)です。元ヨセミテクライマー・登山家ならではの、意外な視点、時間、季節、場所で撮影された、素晴らしい写真が使われています。また写真だけでなく、(かなり長いですが)イントロダクションや各写真に書き足された解説もなかなか味があります。ヨセミテ土産お勧めの一冊です。
ISBN 0-87156-653-2

投稿者 toshi : 13:57 | コメント (6)

2005年06月10日

Missing in the Minarets

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1933年7月末、サンフランシスコの若手弁護士Peter Starr(Walter A. Starr Jr.)は、単独で2週間のシエラネバダへ探査に出かけました。当時Peterは完成したばかりのJohn Muirトレイル、及びシエラの山々のガイドブックを作っていました。8月7日に、パリセード山群近くのGlacier Lodgeで待ち合わせをしていたPeterの父Walterは、予定日を数日経ってもやってこない息子に何かが起きたと確信し、捜索願いを出しました。やがて、Peterの車がMammoth Lakes近くのAgnew Meadowsで発見されます。目撃証言から、Peterが付近で遭難した可能性が高まります。そして、Ediza Lakeをベースキャンプにし、Ritter-Banner-Minaret山群で、当時の有名な登山家Norman ClydeやEichorn、Dawsonらも含む大規模な捜索が開始されました。PeterがMt. Ritterに残したメモや、アイゼン、ピッケル、カメラなどがベースキャンプそばで見つかったものの、Peterの行方は依然わからず、やがて捜索は打ち切られることになります。Norman Clydeは、あきらめずただ一人山に残り、単独でMinaret付近での捜索を続け、ついに8月25日にPeterの遭難現場を発見しました。そして、そのニュースはメモリアルサービスを準備中のStarr家に、当日夜遅く伝えられました。
当時の(綺麗な)モノクロ写真、関係者へのインタビュー、詳しい調査に基づいて書かれたドキュメンタリーです。山の遭難というと暗いイメージが思い浮かびますが、そのような感じを全く与えない、すばらしい本に仕上がっています。遭難から一年後、Peterの遺稿は父Walterの手により仕上げられ、”Starr's Guide to the John Muir Trail and the High Sierra Region”として発行され、その後多くの人々に愛用されるようになりました。

Missing in the Minarets
The Search for Walter A. Starr, Jr.
William Alsup著
Yosemite Association出版
ISBN: 1-930238-18-5 (softbound)
ISBN: 1-930238-08-8 (hardbound)

投稿者 toshi : 14:28

2005年04月13日

Sunset Limited

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California State University HaywardのRichard Orsi教授著の”Sunset Limited”が先日発刊されました。この本は当時、政治経済に多大な影響力を誇ったSouthern Pacific鉄道会社に関する研究をまとめた本です。資料も含め600ページとかなりボリュームのある本です。特に、ヨセミテがらみで興味を惹かれるのはその最終章”Conservation”です。Orsi氏の研究によると、1890年のヨセミテ国立公園設立の最大の貢献者は、通説になっているJohn MuirやRobert Underwood Johnsonの運動ではなく、並行して独立に行われていたSouthern Pacificと関わりのあったVandever議員やロビィストのZumwaltによる運動にあるとしています。そこには鉄道会社の自然保護(Wilderness Preservation、Conservationではない)への強い関心がありました。最近の専門書はこの説を、おおむね支持しているようです。近いうちに要約を載せたいと思います

Sunset Limited
The Southern Pacific Railroad and the Development of the American West
1850-1930
Richard J. Orsi
University of California Press

[註1] ”Sunset Limited”は、Southern Pacific鉄道の豪華客車の名前。New Orleans-San Francisco間を走る(序文より)。
[註2] 1906年に、Muirらがヨセミテ渓谷を州から国立公園に返還させる運動を展開した時に、E. H. Harriman(1901年よりSouther Pacificの経営権をも握っていた)はMuirに助力を求められた。Harrimannは、州及び連邦議会の議員にその影響を与え、返還法案が成立したのは有名な話。
[参考]Historyアーカイブの”ヨセミテ国立公園の設立:1890年”

投稿者 toshi : 14:20

2004年11月25日

The Ansel Adams Galleryのセール

Ansel Adams Galleryサンクスギビングデイ後のセールを行います。
11/26の9:00am-5:00pm。大幅な割引があります。

The Ansel Adams Gallery will have it's annual Day After Thanksgiving sale on Friday, Nov 26 from 9:00am-5:00pm. Most merchandise will be 25% off, excluding fine art and services, for that day only. Additional discounts 40%-70% on end of season merchandise and discontinued items. Here is your chance to get a jump on holiday shopping!  The Ansel Adams Gallery would like to wish you and your families a very Happy Thanksgiving Holiday. (A. Adams Gallery - 11/24/04)

投稿者 nishimura : 09:29

2004年11月07日

Online Historical Yosemite Books

ヨセミテ関連古典本のかなりのものが、オンラインで読めます(勿論無料です)。
ぜひブックマーキングをしておきましょう。

http://www.yosemite.ca.us/history/

投稿者 toshi : 22:11

2004年09月30日

おじいちゃんと森へ

"GRANDAD'S PRAYERS OF THE EARTH"

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原作:ダグラス・ウッド 絵:P.J.リンチ 訳:加藤則芳 エッセイ:C.W.ニコル
平凡社 本体1,800円

「ジョン・ミューア・トレイルを行く」の加藤則芳さんの訳された絵本。「訳者より」にはこの本の原書"GRANDAD'S PRAYERS OF THE EARTH"との出会いが、ヨセミテヴァレーのアンセル・アダムス・ギャラリーであったと記されています。

★「おじいちゃんと森へ」のご購入はこちら

投稿者 nishimura : 14:32

2004年09月03日

PhotoSecret

2001年6月の記事(by suyama)より引用。
>ついでに、私が愛用しているもう一冊も紹介しておきましょう。
>PhotoSecretsというシリーズです。
>サンフランシスコ編(→ http://www.photosecrets.com/ssf.html )
>がお勧めですが、その中のヨセミテ国立公園だけを抜き出した、
>ヨセミテ版(→ http://www.photosecrets.com/sys.html )もあって、
>そっちは現地でも売ってますので簡単に手に入るでしょう。
>写真好きの人にはたぶん役立つと思います。

写真を撮らない人でも、お気に入りのビューポイントを探す参考になると思います。

投稿者 suyama : 09:44 | コメント (1)

2004年09月02日

SIERRA BIRDS

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Heyday Booksからの新刊。200種以上の野鳥がカラーイラストでわかりやすく紹介され、また薄くハンディなのでハイキングにも持っていけます。

Written and Illustrated by John Muir Laws
ペーパーバック: 64 p
出版社: Heyday Books ; ISBN: 1890771783
9.95ドル

投稿者 nishimura : 09:30

2004年06月13日

YAがオバタ・チウラの木版画販売

Yosemite Associationがオバタ・チウラのヨセミテの木版画の販売を始めました。

2004年05月21日

Amazon.co.jp

Amazon.co.jpで「Yosemite」キーワードで並ぶ図書です。

投稿者 nishimura : 22:20

2004年05月20日

アメリカの国立公園−自然保護運動と公園政策

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値段も内容も「学術書」レベルですが、アメリカの国立公園の成立と発展、開発と保護をめぐる自然保護団体や官僚、政治家を巻き込んださまざまな論争などなど非常に興味深いです。
ヨセミテにもゆかりの深いオルムステッド、ホイットニー、もちろんジョン・ミューア、デビッド・ブラウアーなどが登場します。

上岡克己著 築地書館 ; ISBN: 4806712558 ; (2002/12) \2.940(税込)

目次)
序章 国立公園との出会い
第1章 公園とは何か
第2章 アメリカの国立公園の誕生(1832-1889)
第3章 ジョン・ミューアと国立公園(1890-1914)
第4章 国立公園の発展(1915-1961)
第5章 国立公園を守る
第6章 環境の時代(1962-)

投稿者 nishimura : 15:36

2004年05月07日

Tioga Pass周辺ガイドブック

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Tioga Roadも来週には全線開通、あと2月もすれば雪も消え本格的な
ハイシエラハイキングのシーズンがやってきます。
ヨセミテ国立公園大好き!でTuolumne Meadowsとともに人気の高いタイオガパス周辺ですが、
前者にくらべ情報も少なく今ひとつ様子がわからないという方も多いのではないかと思われます。
ということで、2002年に出版された Tioga Tramps: Day Hikes in the Tioga Pass Region
という本をご紹介します。著者はリタイアのあとGrovelandに移り住んでおられるO'Neill夫妻です。
本は白黒刷り、140ページほどのソフトカバー製本です。30枚弱の写真と6つの手書き地図を使い
Tioga 料金所を中心に北はNorth Peakから南はKuna Peakまでの地域の50近い
ハイキングコースについて書かれています(勿論Danaも入っています)。
オントレイルのハイクだけでなく、クロスカントリーハイキングもかなりカバーしています。
数日をかけて一帯を探索したい方にはお勧めの一冊です。
アマゾンから$13.95で購入できます。

投稿者 nishimura : 13:09

2004年04月02日

Guidebook to Yosemite

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著者のSteven P. MedleyさんはYosemite Associationの会長。このガイドブックは改訂と版を重ねて、もっとも信頼できるものといってもいいでしょう。この改訂4版からはフルカラーになっています。






オンラインストアからも購入可能できます。



投稿者 nishimura : 13:34

2004年03月16日

こどもと行くヨセミテ


ル・コンテ記念館で遊ぶ 1997.9

夏休みシーズンは小さな子どもたちを連れたひとたちも多い。ホテル・ロッジ泊の家族、キャンビングの家族、お金のかけ方や過ごし方はそれぞれだ。ヨセミテは子どもたちから、年輩の方まであらゆる世代の人が楽しめる、そして大自然に触れることができるすばらしいところだ。ぜひあなたのこどもたちも連れていってあげてほしい。

ハイキング、サイクリング、ローラースケート、水あそび…、ハーフドームに登る強者のこどもたちもいる。うちのこどもたち(当時7歳と4歳)もヴァーナル滝までのハイキングトレイルを楽しんだ。

国立公園局では、夏休みシーズンは"YOSEMITE GUIDE"でも1ページをこども向けガイドにあて、子どもや家族対象のレンジャープログラムを行っている。

公園内のバスツアーなども子どもが参加しても問題ないし、楽しめると思う。ただし乗馬ツアーについては体格や経験等の問題があるのでツアーデスクで尋ねて欲しい。

ハッピーアイルネイチャーセンターは、子どもむけにヨセミテの自然について、楽しく学べる工夫のされたミュージアムだ。「展示物にさわっちゃいけない」ではなく「Hands On〜実際に手をふれ、子ども自身がアクションしながら学んでいく」考え方でつくられている。またここには小さなブックストアがあり、とくにこども向けの絵本や塗り絵などのワークブック類が充実している。

ル・コンテ記念館はシエラクラブのビジターセンターだが、ここにも小さなこども文庫があって、絵本類のほか、パズルやパペット類などがあって楽しく遊べる。(写真)

Kids Shop〜こども向けのギフトショップはヨセミテビレッジのDegnan's Deliの1階にある。おもちゃ、動物ぬいぐるみ、絵本、パズル、衣類などもある。ここも訪ねてみよう。こどもにお土産を買って帰る必要のある方もどうぞ。(うちの子はここで巨大な「蚊」のぬいぐるみを買った。何という奴!)

投稿者 nishimura : 00:17

2004年03月15日

National Park Store in San Francisco

 ヨセミテに出かける前、あるいは帰ってきた後、サンフランシスコで時間があったら、ぜひこのお店に立ち寄ってみよう。場所はフィッシャーマンズワーフにあるショッピングモール「Pier39」の中、2F西側にある。
 ヨセミテはもちろんのこと、ベイエリア周辺の国立公園局管理下にある国立公園、記念物や全米の国立公園などに関する図書、ガイド、地図、写真集、自然図鑑、ピクチャーカードや玩具、Tシャツ、カレンダー、CDなどが充実している。
 ヨセミテに行く前なら、ガイドや地図などを仕入れて予習。帰ってきた後なら、買い忘れたヨセミテ土産、また他のナショナルパーク情報を仕入れに行くなど活用法はいろいろだ。(写真はNational Park Store店内風景)

投稿者 nishimura : 23:05

2004年03月02日

ヨセミテへ


 「昼食のあと、私は急いで近くの高い場所へ行ってみた。そしてインディアン・キャニオンの西側の尾根の上から雄大な山なみを楽しんだ。それはすばらしいものだった。眼下にはメルセッドの谷の上部が開けており、さらに崇高なドームと峡谷が続く。上に広がるうす暗い森、そして空に向かって鋭くそびえ立つ輝く山頂が見えた。すべての姿は光り輝き、そして周囲に放たれる美しさはまるで炎から出る熱線のように私の肉と骨に流れ込んだ。日の光がすべてを圧倒していた。垂れこめた静けさを破る風のそよぎはない。
 こんなにものすごい景色を、こんなにもはてしなく豊かで崇高な山々の美しい姿を、私はかつて見たことがなかった。」

「はじめてのシエラの夏 」ジョン・ミューア著・岡島成行訳/宝島社

 ヨセミテへの二度目の旅を終えて、あらためてこの本を読み返しています。ジョン・ミューアが1868年にはじめてこの地を訪れて、すでに130年もの歳月が過ぎているにもかかわらず、ヨセミテ渓谷はその間変わることなく光り輝いて、まるで神さまの手のひらのように訪れる私たちを包み込んでくれました。
 今年は思い切って丸一日かけてハーフドームに登り、その頂に立ちました。トレイルの途中知り合った世界のあちこちの仲間達とお互いに健闘を讃えあって、ここはただの「ナショナル・パーク」を超えた「インターナショナル・パーク」なんだと思いを強くしました。(西村仁志 1996.9)

投稿者 nishimura : 08:54

2004年03月01日

Spirit of Yosemite

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この作品(22分)はYosemite Fundの寄付によって制作され、毎日ヴァレー・ビジターセンターで無料上映されています。その内容、映像ともにすばらしいもので、ぜひご覧になられることをお勧めします。
「ジャクソンホール野生生物フィルムフェスティバル」では"Best Non-Broadcast Program"を受賞しました。ビデオ化につづいてDVD化もされています。($19.95)
30分以上の特典映像がつくほか、English, Spanish, French, German,日本語の各言語に対応しています。オンラインストアからも購入可能できます。

投稿者 nishimura : 13:08

2004年01月13日

"YOSEMITE ROAD GUIDE"とロードサイド・マーカー

"YOSEMITE ROAD GUIDE" & Roadside Markers



YOSEMITE ROAD GUIDE

公園内の道路を走っていると、「V5」とか「G5」というサインを見かける。これは「YOSEMITE ROAD GUIDE」というガイドブックに対応したロードサインである。

頭文字のアルファベットは

B ビッグオークフラットロード(120号線西)
G グレイシャーポイントロード
H ヘッチヘッチー・マザーロード
M エルポータル/マーセドロード(140号線)
O オールド・ビッグオークフラットロード
S マリポサグローブ
T タイオガロード(120号線東)
V ヨセミテ渓谷
W ワワナ・フレズノロード(41号線)

数字は各ポイント順につけられている。眺望ポイント、川、森、キャンプ場、草原、トレイル入口などさまざまである。
このガイドブック「YOSEMITE ROAD GUIDE」の入手はビジターセンターやギフトショップで。クルマでヨセミテに出かける人はこのガイドブックで楽しさが2倍になるはず。3ドル5セント。



投稿者 nishimura : 10:26

2004年01月02日

ヨセミテの4コマ漫画

Fur and Loafing in Yosemite




 ヨセミテ・アソシエーションからの新刊「Fur and Loafing in Yosemite」漫画家Phil Frankがサンフランシスコ・クロニコル紙に執筆しているユニークな風刺のきいた4コママンガ。ユニークなパークレンジャー、キャンプ場と共生し大自然の生活を楽しむクマたち。「チョー普通の」キャンパーなどが登場する。詳細はヨセミテ・アソシエーションのこのページで。

投稿者 nishimura : 14:09

2004年01月01日

加藤則芳「ジョン・ミューア・トレイルを行く」を読む

Noriyoshi Kato "John Muir Trail"
 
この本のもとになった作家−加藤則芳さんのジョン・ミューア・トレイルの旅についてはNHK-BSで「アメリカ自然保護の父ジョン・ミューアの道を行く」(1995年9月)として放映されたもの。ちょうどその夏に私は初めてのヨセミテへの旅へ出かけて帰ってきたばかりだったので、この映像は鮮烈なものだった。
 ジョン・ミューア・トレイルは、この本でも詳しく紹介されている通り、ヨセミテ渓谷から、セコイア国立公園まで延々340キロにわたって整備された原生自然トレイルである。
 加藤さんは実はこの前年にもこのトレイル全行程踏破を試みているが、両足首の疲労による捻挫によってあえなく「痛恨のリタイア」を喫している。このことも包み隠さず、この失敗で得た教訓を活かして、2年目のチャレンジを図って成功したのだ。
 よく誤解されるのだが、「バックパッキング」と「キャンピング」はイコールではない。「キャンピング」は巨大トレーラーのキャンピングカーでの生活までもが含まれるが、「バックパッキング」には妥協がない。自分の背中に背負える分だけの装備が全てで、まさに家を全部背負って歩くわけだ。私自身は重い荷物を持って歩く「バックパッキング」はあまり好きではない。キャンプ場に定住して毎日軽装デイパックで、あちこち歩き回るスタイルがいい。トレイルでも軽快で楽しい。しかしこの本を読むと、重い荷物を背負ってでも出かけてみようかとという誘惑にかられる。
 この本でも紹介されているが、ヨセミテのトレイルやキャンプ場で出会うのはアメリカ人ばかりではない、ドイツ、フランス、イギリス等からきた欧州人もいっぱいいる。日本人はどうしているかというと、日帰りツアーバスでヨセミテ滞在時間は3時間。自分の足で歩くのはレストランとギフトショップの中だけという悲しい旅だ。
 話が横道にそれたが、この本は実践資料類も充実しており、ヨセミテ国立公園はもちろん、シエラの山々をバックパッキングで歩きたい、キャンプしたい方の必読書としてお勧めする。この本をたよりにシエラの山々を歩きまわる楽しい人たちが増えてほしいものだ。もちろん"ヨセミテ国立公園大好き"もよろしく。(平凡社・2200円)