話題 アーカイブ

2012年07月14日

3D Photo Tour by USGS

USGSで、3D化した150年ほど前のヨセミテの写真を紹介しています。写真はCarleton E, Watkinsが撮影。今とかなり植生が違っていますね。

http://3dparks.wr.usgs.gov/yose/index.html

他の公園はこちら
http://3dparks.wr.usgs.gov/index.html

投稿者 toshi : 22:38

2012年07月11日

クライマーの隠しトレイル


よく見かけるTioga Road沿いに駐車した車です。写真右のドームはPywiack Dome、中央の高い山はTenaya Peak。Tenaya Lakeの北端から約1.5マイルほどの地点です。偶然見つけたのですが、奥に止まっている白い車のすぐそばには小さなケルンが積んであり、そこから下の地図に示した紫の線のような感じで、しっかりとした踏みあとが出来ていました(終端は確認していません)。その先南東側の岩壁の裾野には、かすかななトレイルが出来ています。どうも岩登りをする方たちの岩壁へのアプローチトレイルのようです。面白いのはTenaya LakeからTuolumne Medowsへとのびる公式トレイル(地図上の点線)よりしっかり使い込まれていることでした。


上写真は、Tioga RoadのBM8451地点で撮影。赤丸はLower Cathedral Lakeへ続くなだらかな岩場の始まるところ。ここへは、Pywiackドームの北側もしくは南麓からアプローチ可能(初心者向きのルートではありません)。

投稿者 toshi : 12:19

2012年06月11日

Cathedral Lakes付近の廃道


Lew & Ginny Glark著のYosemite Trailsと言う本(1976年初版、79、83、87、95年改版)がありますが、その70ページにTenaya Lake、Cathedral Lakes付近の概念図があります。よく見るとTioga RoadからLower Cathedral Lake へのトレイルが書き込まれています。昨日このトレイルらしきものが残存していることを確認しました。
トレイルの使用頻度はかなり低そう(一週間に数パーティーくらい)です。
[注意]この概念図では、Teneya Peakの位置が、かなり北にずれて表記されています。



おおよそのルートをUSGS 24K地図にプロット。


赤矢印の基点からの3Dプロット。


対岸Polly Domeから見たルート。写真下部左から35%付近のところから、右斜め上に向かい、岩壁の間の
短い樹林帯付近を上にぬけ、そこから右端へと向かい帯状の樹林帯をゆっくりと高度を上げて進んでいきます(写真は2012年1月撮影)。

[注意] 特に危険なところはありませんが、ルートが一部判然としないところがあります。
なれない方にお勧め出来ません。それでもと言う方は自己責任でお願いします。

投稿者 toshi : 00:03

2012年04月17日

Yosemite Grant 150周年記念

まだ二年ありますが、2014年は、ヨセミテ渓谷とマリポサグローブが州立公園に指定されてから150周年になります。何かお祝い事がありそうですね。

http://www.nps.gov/yose/parknews/logounveil12.htm

記念ロゴ:
YosGrantLogo.jpg

1864年6月30日、リンカーンによってサインされた法案:

州立公園の境界調査

投稿者 toshi : 12:15

2011年12月28日

Tioga Road

依然OPEN状態が続くTioga Roadです。
1933年からの記録によると、年末Xmas付近まで開いていたのは、1976年と1999年のみのようです。
今年も残り僅かですが、タイ記録が出るのでしょうか。

http://www.monobasinresearch.org/data/tiogapass.htm

投稿者 toshi : 23:03

2011年05月23日

Artist Point


どこかの雑誌に、「Artist Pointからも、Tunnel Viewと同様な景色が見れる。そのうえ混雑も無い」といったことが書いてありました。USGSの地図を見ると、確かに表記があります。 Tunnel View(Discovery View)からInspiration Pt.に向かうトレイルが、Wawonaへの旧道(廃道)とクロスするところがあります。そこから10分弱ほど東に歩いたところです。


こんな感じの処でした。参考のために、パック、トレッキングポールなどを写し込んでいます。かなり広角で撮ったので、El Capなどが遠くにあるように見えていますが、実際はTunnel Viewよりやや大きく見えます。



ちなみに35mm(APSなら24mmほど)で撮った景色。唯一の欠点は道路が見えているところでしょうか。

投稿者 toshi : 00:01

2011年01月20日

Firewall

Outdoor Photographer誌2月号に、Horsetail Fallに関する2ページの記事がありました。著者はPhil Hawkins氏。
『Firewall』の所以である、Glacier Pointから燃えた木を投げ落とすアトラクション(1968年に中止)とRowellによるHorsetail Fallの撮影について触れた後、撮影のためのアドバイスなどが書かれています。見頃は二月中旬、ベストの撮影場所は2箇所:「The picnic area near the east shoulder of El Capitan」 と「the banks of the Merced River near Southside Drive just west of Swinging Bridge」。2月中旬の日の入りは5:30~5:50分のあたりで、その30~45分前に太陽が射しはじめます。混むので早く行って場所をとること。カメラ設定の目安は、70~200mmのレンズとポラライザーを使い、ISO100、絞り2.8、シャッタースピード1/160から1/250。天気は晴れであることが必要とのことです。

http://www.outdoorphotographer.com/locations/north-america/horsetail-fall-in-february.html

投稿者 toshi : 12:27

2010年11月21日

SUNSET AFTER A STORM, YOSEMITE VALLEY, CALIFORNIA; 1970

1970年10月23日、Warren HardingとDean Coldwellは、El CapitanのEarly Morning Light壁の初登をめざし、数週間分もの食料を持ち、岩壁に取り付きました。
11月に入ると秋の嵐がヨセミテを通過し、NPSは11日に彼らの救助を決定します。友人でもありクライミングパートナーでもあるRowellにも、救助に参加を要請する電話がかかり、Jim Bridwellと共にベイエリアからヨセミテへと向かいます。Crane FlatからValleyへと下っていくと、雲間からEl CapitanとHalf Domeが見え出してきました。今までに無いベストなシーンと感じたRowellは、3分ほど立ち止まり、200mm望遠で2枚の写真を撮りました。「Mountain Light」には、その写真を撮るにあたってユニークだと感じた二つの要素を述べています。

"First, the two most striking granite forms of the valley, Half Dome and El Capitan, appeared side by side , although they are actually at opposite ends of the valley. Second, each was lit with splendid, but very different, light. Together, the two factors gave the formations the separate character they have in real life, an effect that doesn't usually come across in photos. Usually, images show the great rocks lit in similar light as part of a two-dimensional scene, thereby failing to convey the power of the landscape, which I saw coming alive. With El Capitan in red sunset light and Half Dome in blue shadow under a cloud, this image is a kind of visual archetype of the Yosemite experience."

同じ時に同じ場所を通りかかったなら、まずほとんどの人が車を止めて撮影をすると思いますが、Rowellのようなことをどれだけの人が意識するのかは興味深いところです。 上の写真は、4冊の写真集を並べたものです。左上から時計回りに「Mountain Light」(初版1986年、これは1995年 Sierra Club Books版)、「THE YOSEMITE」(1989年、Sierra Club Books版)、「THE YOSEMITE」(2001年, YA版)、「California THE BEAUTIFUL」(2002年、Welcome Books版)です。面白いことに、年が進むにつれて、どんどん赤色が強くなって(着色されて?)きています。 さてValleyに到着したものの、救助はNPSの先走りだったため、その日に中止になります。Hardingらは順調に登り続け、11月18日に報道陣が並ぶEl Capの頂上にたどり着きました。

投稿者 toshi : 07:56

2010年11月18日

LAST LIGHT ON HORSETAIL FALL

Galen Rowellの、ヨセミテ写真の中で有名なものの一つに、「LAST LIGHT ON HORSETAIL FALL, YOSEMITE's "NATURAL FIREWALL", CALIFORNIA; 1973」があります。同氏の写真集”Mountain Light" に撮影時にまつわる裏話が書いてあります。ごく簡単にまとめると: 
とある夕方、岩登りの後に友人とドライブ中、いままで見たことも聞いたことも無い現象を見かけ写真を撮ろうとしましたが、光はすでにあせてしまいました。しかし次の日の夕方、レンジャーのRiegelhuth氏(後のチーフレンジャー)を乗せてドライブしているときに、再び滝が光るのを見かけます。
”Excuse me Dick, The Light is wild on Horsetail Fall, and if you do not mind, I'm going to race over there and try to get a picture."とRowellは話し、制限速度の2倍ほどで運転してスポットに到着、300mmのレンズのついたカメラをもって、チェーンフェンスを乗り越え、撮影場所を探します。赤い水煙の入る構図は完璧でしたが、足りないものがありました。滝を見ていたRiegelhuth氏はフェンスまで近寄ってきて「何か足りないものは?」と尋ねます。"My Tripod. It's in the backseat." 氏から三脚が手渡され、光が消えてしまうまでに、数枚の写真を撮ることが出来ました。

Michael Fryeによると、1940年にAnsel Adamsは、午後の光のもとで、滝の白黒写真を撮っていたようです。ですが日没時、オレンジに輝く滝をカラーで撮ったのは、Rowellが最初だと書いています。

投稿者 toshi : 15:06

2010年09月09日

Mountain Light


Mountain Lightのgalleryに立ち寄り、だめ元で尋ねたところ、「個々に写真を撮らなければ、撮影はOK」とのことでした。右手前の大きい写真はRowellが有名にしたHorsetail Fall(El. Capitanの西側)の限定版。確か$4600位の値段がついていました。


Rowellが使っていた道具や、関連新聞記事なども置いてあります。


投稿者 toshi : 09:16

2010年07月11日

Waterwheel Falls

BBSで盛り上がってしまいましたが、本当のWaterwheelは奥にありました。すでにFumiさんの写真で紹介されていますが、7月10日版でUPします。地図を入れた、滝・トレイル案内の記事は、明日にでも書こうと思います。
California Fallsそばの冠水地帯はかなり乾いてきました。うまく倒木などを使えば、サンダルなしでもOKです。
はだしで越えてきた女性も見かけました。Tuolumneの水量は、6月に比べかなり落ちてきています。


Waterwheel Falls


同上。反則技でNDフィルターを使用、シャッタースピードを遅くしてみました。


Tuolume五大瀑布ハイキングガイド。

[1] 無名の滝ですが、とても感じのいいところ。
[2] Tuolumne Falls。
[3] White Cascade。対岸にはGA HSCのキャビンが見えています。
[4] Glen Aulinの高台より北西を望む。右側奥の岩壁はWildcat。
[4] 同地点南東側にはWhite Cascade(下)とTuolumne Falls(上)が見えます。
[5] [4]の写真手前のプール。
[6] トロ状のゆっくりした流れ。南側の写真。釣り竿を持ったハイカーを結構見かけます。
[7] 西側を撮影。聳えているのはWildecatの岩壁。このすぐ先でトレイルは冠水し始めます。
[8] 冠水地帯を抜けるとすぐ、California Fallsが現れます。
[9] 北東を望む。一番奥の岩壁下にLeConte滝があります。
[10] ゆっくりした流れはここから突然段々下りとなります。
[11] ここから先の段々部を、LeConteと勘違いしまいました。
[12] 一休みして、水と戯れるのにいい場所。
[13] 南南西には、Mile140地点のプールが見えています。そぐ横には、Tuolumneの流れの音を反響させる,不思議な岩があります。
[14] トレイルが下りはじめる直前で、流れの方に進むと、LeConte滝を一望できる展望台があります。タイミングが合えば、虹が見えます。
[14.1] そこからスイッチバックを下っていくと、トレイルはLeConte滝に段々近づいていきます。横道があるのでそこを進むと中段に出ます。下流方面。
[14.2] 滝の落ち口方面。水車がたくさん出ています。
[15] トレイルは次第に滝から離れて行きます。これはLeConte滝。
[16] Waterwheel Falls:滝の上部はかなり開けた平らな岩場。そばにはキャンプ地があります。
[16] Waterwheel Fallsと複数形であるものの、水車は大きな一個だけしかありません。ここもタイミングによって、大きな虹が出ます。
[16] 水車は左上。Tuolumneの全水流はここに流れ込んでいます。


投稿者 toshi : 13:17

2009年06月17日

ultrarunner : Catra Corbett

Popov氏のJMT挑戦の記事を書きましたが、実は少しわけがあります。私事になりますが、先週末地元の公園でトレイルランニングをする3人に出会いました。立ち話となり、なんとなくJMT挑戦の話となり、Popov氏のことを教えられて記事に到りました。さて、そのうちの一人は女性でCatraと自己紹介されました。当人もJMTでの記録を保持しているとのこでした。山の中ではかなり目立つ容姿の女性です。今週末はハーフドームを走りに行くとのことでしたので、トレイルランナーをみかけたら要注意です。


このリンクによると以下のようです。
彼女のにヨーヨー(ヨセミテからWhitneyへの往復)記録は驚きものです。

Current unsupported JMT hiking record: (noresupply allowed)

2007 - Michael Popov - 4 days 5 hrs and 25 minutes at age 29
2005 - Jackie Florine 6 days, 6 hours, 23 minutes.
2004 - Reinhold Metzger, 62, Point Loma, backpacked the 211-mile John Muir Trail from Mt. Whitney to Yosemite National Park's Happy Isles in five days, 7 hours, 45 min
2004 - Catra Corbett (dirt diva) 5 days, 15 hours, 50 minutes
2003 - Reinhold Metzger, 61, Point Loma, backpacked the 211-mile John Muir Trail from Mt. Whitney to Yosemite National Park's Happy Isles in five days, 10 hours .

Yoyo Record:

2004 - Catra Corbett (dirt diva) in yoyoed - one way 5 days, 15 hours, and 50 minutes. Her yo yo time was 12 days, 4 hours, and 58 minutes. She did a resupply at the midpoint.

Current supported JMT hiking record:

2007 Sue Johnston age 41 in 3 days 15 hours 32minutes August
2004 Kevin Sawchuck in 93 hours and 5 minutes
2003 Brian Robinson..........4 days......7hrs...2 minutes
2003 Peter Barkwin ...........3 days...22 hrs...4 minutes


Catra Corbett, Fremont
I am 42 years old. I have been running since 1996 and running ultramarathons since 1998. I have run over 200 ultras, 51 of them 100-milers. I hold the women’s speed record on the John Muir Trail, 212 miles from Yosemite Valley to Mt. Whitney in 5 days, 15 hours and 50 minutes. I also hold the overall yo-yo record on the Muir Trail, 424 miles in 12 days, 4 hours and 57 minutes. In 2002, I ran the Marathon Des Sables in Morocco, a six-day 151-mile race through the Sahara Desert. The runners have to carry a 20-pound pack with all your gear. I was the 19th woman overall and second American woman. Also in 2002, I completed a solo 100-mile run through Yosemite with a nine-pitch rock climb called Nutcracker at mile 57 with my then-husband and noted climber Ammon McNeely. For more info, visit my website: www.trailgirl.blogspot.com.
引用先

投稿者 toshi : 14:24

2009年06月14日

JMT Record Attempt (by Michael Popov)

2006年秋にAL ShaverによるJMTスピードハイクのことを書きましたが、その一年後記録が大きく書き換えられていたようです(26時間短縮)。

2007年7月末、Michael PopovとAaron Sorensenの両氏は、ビヤ樽までも持って
Mt. Whitney中腹のWhitney Trail campへと登り、そこで数日間の高度順化をしました。
そして7月30日正午、Whitneyの頂上からYosemite ValleyのHappy Isleを目指し、全長211マイルのJMTハイクを開始しました。二人は競争をするように進み、当然ペースは上がります。しかしSerensen氏は途中でリタイア、Popov氏は101時間25分(4日と5時間25分!)後、Happy Isleに到着しました。

これは二人の記録。ヨセミテの横断(Lyell Canyonの最奥~Tuolumne Meadows~Cathedral Path~Little Yosemite Valley~Happy Isle)には10~11時間程度をかけています。最後のJMTのジグザグのくだりの苦労は涙ものです。 Half Domeを上った帰りに、同じような経験をされた方もいるかも。

これはYoutubeにUPされたの記録証明用(?)ビデオ。
出発点のMt. Whitney頂上
終点のHappy Isle

投稿者 toshi : 06:39

2007年07月28日

Tioga Pass Web Cam

ハイシエラの、日々の様子を知るのにたいへんお世話になるTioga PassのWebカムですが、
今日はそのお礼に写真公開させていただきます。
20070727A.jpg
写真(料金所)中央の枯れ木に注目すると、
20070727B.jpg
高級そうなカメラが付いています。

投稿者 toshi : 19:33

2007年07月09日

熊横断に注意

20070708.jpg
以前は、白い紙に赤い線で描いた熊の絵が、ロードマーカーに貼ってありましたが、つい最近新しいサインボードに変わったようです。最初遠目に見たときは、『牛の横断に注意』サインかと思いました。このサインがおいてある場所と、レーダーによるスピード違反取り締まりスポットは高い相関があるのでご注意。

投稿者 toshi : 00:01 | コメント (1)

2007年04月27日

GWの月

5月2日の午前2時は満月にあたります。この日の前後には、夜のYosemite Fallsを眺めてみましょう。時間と位置がうまく合えば、滝にかかる虹が見えるかもしれません。

”Silver from the moon illuminates this glorius creation which we term 'falls,' and has laid a magnificent double prismatic bow at its base.” John Muir, midnight April 3rd, 1871(月齢13日) 注意:MuirはUpper Yosemite Fallの下まで、毛布を持って登っていきました。

http://aa.usno.navy.mil/data/docs/MoonPhase.html

投稿者 toshi : 12:34

2006年12月20日

Results: John Muir Trail (JMT) Record Attempt - Unsupported, Without Resupply

本人の詳細なレポートがでています。初日(3度目、最後のトライ)は朝10時に出発し、13時間後の夜11時Forester Pass(13,200ft.)に立っています(30マイル地点)。が、体調不良でRae Lake(50マイル地点)からKings Canyonへと下ることになりました。

現在の記録:
Wiki
Kevin Sawchucks outright record:
Reinhold Metzger's current unsupported record:
過去の記録:
Blake Wood's record 1998:
Peter Bakwin and Buzz Burrell's attempt in 2000:
Peter Bakwin's record in 2003:
Brian Robinson's attempt right after in 2003, (excellent story) : 2001年PCT、AT,、CDTを一年で制覇
Catra Corbett has the women's supported record at 5 days 10 hours.

Al. ShaverはUn−supported(サポートスタッフなし)とUn-resupplied(途中での食糧供給なし)の記録を目指していました。

投稿者 toshi : 23:22

2006年09月28日

JMT Record Attempt (by Al Shaver)

つい1週間前、Al Shaver氏(49才)がJMT(全長211マイル)をサポートなしで踏破する記録に挑戦した模様ですが、すでに二度失敗したようです。明日は三度目のスタートをするそうです。詳しい記事とステータスはここにあります。現在サポートなしでの記録は、Reinhold Metzger氏(当時61歳)の5日と7時間だそうです。サポート付きでは3日と21時間のようです(Kevin Sawchuk氏)。



報告が遅れましたが、三度目も失敗してしまいました。残念です。来年がんばってほしいです。断念したのは金曜日、エスケープ地点はForester Pass付近。そこから26マイルを歩いて車に乗せてもらったようです。たぶんBubbs Creek経由でKings Canyonに降りたと思われます。詳しいレポートが入ったらまた報告します。ちなみにForester Passは高度13,000+ft.で、ここをこの季節夜中の11時に歩いて(走って)いるというのは驚きです。

”Al called to say that after running all night (he hit Forester Pass at 11 p.m.), at 6 a.m. Friday, he decided to quit the JMT and head out to the west. Blisters were making every step painful, intestinal critters were making themselves known, and he had "bonked." However, he still had 26 miles to hike out to a road, which had virtually no traffic. Finally, he caught a ride to Fresno where he slept at a motel. He is now ultralight backpacking in the city and trying to get a ride up to Yosemite Valley to his car. He enjoyed hearing me read your enthusiastic and supportive comments over the phone. He plans to stay high while he's still acclimated and do some short hikes if he's able. Thanks to all,
Janet”

投稿者 toshi : 13:24 | コメント (4)

2006年07月31日

Hetch Hetchy問題再燃?

先週カリフォルニア州の方から、Hetch Hetchyダムの撤去に関するレポート(11MB)が出てから、いくつかの新聞で関連記事が出始めています(LA Times/San Jose Mercury, SF ChronicleSacramento Bee)。各紙の問題に関するスタンスがわかり面白いですね。

関連記事一覧はこちら

投稿者 toshi : 01:14

2006年07月28日

Yosemite周辺で聞けるラジオ局

Yosemiteの行き帰り、どうしてもニュースが気になるときがあります。
KCBS(AM740KHz)では、ベイエリアの交通状況も含め24時間ニュースを放送しています。
かなりノイズが入りますがTioga Roadでも受信できます。もちろんセントラルバレー(120号)ではOKです。
参考: www.kcbs.com

投稿者 toshi : 13:26 | コメント (1)

2005年09月04日

NPSインタープリテーション

NPSのウエブサイトに行くと、4つのトピックがあります。そのうちの一つ「Interpretation & Education」には、NPSが重視しているInterpretation(インタープリテーション)という活動の説明があり、それは訪問者が公園(place)での思い出などを作る手助けの過程であり:”In the National Park Service, Interpretation is the process of helping each park visitor to find an opportunity to personally connect with a place.”、その目的は、訪問者の楽しみや公園の理解をさらに高め、公園に関心を持つようにする:”The goal of all interpretive services is to increase each visitor's enjoyment and understanding of the parks, and to allow visitors to care about the parks on their own terms."といったことが書かれています。インタープリテーションの詳しい講義は専門の西村さんに譲り、ここではNPSの職員がどのようにしてその技術を身につけるのかを調べてみました。1995年から開発されたIDPと呼ばれるシステムがあり、3段階のレベルに分かれた教材が作成されています。一般のレンジャー(Law Enforcementも含む)には、初期レベルの技能習得が勧められており、それには3つの教材(101,102,103)があります。101はNPSでのインタープリテーションの基礎概念、102は略式での訪問者へのコンタクト、103は効率的な話し方となっています(全ての教材はダウンロードが可能)。またパークガイド(GS-0090)、アシスタント(GS-0303)、研修生、ボランティアにも習得が推薦されています。教材を読んでみると、単なる知識だけではなく、それをうまく訪問者に伝えるための、高度な対話技術が要求されているようです。

註:連邦政府の規定によると、Park Rangerとは職種GS-0025であり、以下のように定義されています。

GS-0025 - Park Ranger Series

This series includes positions the duties of which are to supervise, manage, and/or perform work in the conservation and use of Federal park resources. This involves functions such as park conservation; natural, historical, and cultural resource management; and the development and operation of interpretive and recreational programs for the benefit of the visiting public. Duties characteristically include assignments such as: forest and structural fire control; protection of property from natural or visitor related depredation; dissemination to visitors of general, historical, or scientific information; folk-art and craft demonstration; control of traffic and visitor use of facilities; enforcement of laws and regulations; investigation of violations, complaints, trespass/encroachment, and accidents; search and rescue missions; and management activities related to resources such as wildlife, lakeshores, seashores, forests, historic buildings, battlefields, archeological properties, and recreation areas.


その他の職種:
GS-0090 - Guide Series

This series includes all classes of positions the duties of which are to provide or supervise nonprofessional interpretive and guide services to visitors to parks, dams and other sites of public interest. The work involves giving formal talks, interpreting natural and historic features, explaining engineering structures and related water resource developments, answering questions, guiding tours, and providing miscellaneous services to visitors. Incidental duties are performed in connection with responsibility for visitor safety and protection of historic and scientific objects and natural or engineering features.


GS-0303 - Miscellaneous Clerk and Assistant Series

This series includes positions the duties of which are to perform or supervise clerical, assistant, or technician work for which no other series is appropriate. The work requires knowledge of the procedures and techniques involved in carrying out the work of an organization and involves application of procedures and practices within the framework of established guidelines.

投稿者 toshi : 00:12 | コメント (1)

2004年08月01日

これを選んでみる

webstoveham.jpg
山に行くと、いかにもアメリカンな朝食が食べたくなります。
卵は、スクランブル、サニーサイド(目玉焼き)、オーバー・イージー(半熟両面焼き)等
自分で指定ですが、ブレックファースト・ミートは大抵、ベーコン、ソーセージ、ハムの
中から選択です。日本からの訪問客の方に一番人気ないのがハムですが、
これは恐らく、あの薄切りのぺらぺらハムを想像されているせいかなと思います。
ところが、この「ハム」たるや、ハム・ステーキと呼ぶのが適当で、厚さもかなりのもの。
写真は、マンモス・レイクスの街にある「ストーヴ」という店のハムですが、横の
タバスコ瓶と比べても、その大きさ・厚さにはムムムと唸らされます。
歯ごたえよく、大抵おいしく、切って同席者に分けられる、そして
店の特徴が出やすいのも、このハム、ということで、いつもハムを選んで
出てくるのを楽しみにしています。

2004年07月13日

Yosemite Wine

T_02.jpg
まさかと思って検索してみましたらありました。Yosemite Wine!
Vernal Fallがラベルに使われているようです。
MariposaにあるSilver Fox Vineyards(http://www.silverfoxwine.com)製で
Cabernet Sauvignon 75% とSangiovese 25%のMixです。
2000年もので400ケース作られたようです。

2004年07月04日

シエラのベストレイクは?(2)

Minaret.pan.jpg

いよいよここのサイトでは、アメリカ政府に先駆け、Ansel Adams Wildernessのヨセミテ
Wildernessへの編入が認定されたようですね(当然です)。
Thousand Island Lake(写真):★★★★★(5.0)は当然!
シエラネバダビールを飲まれた方は気づかれたと思いますが、ここからの
景色がラベルに(若干修正されて)使われています。
山はBanner Peakが前で、後ろがMt. Ritter。
Agnew MeadowsからPCTを使い片道10マイル弱くらいで着きます(登りは殆ど無し)。
Ruby、Garnet、Shadow Lakesを経由するとすばらしい(ロング)デイハイクになります。

投稿者 yoshie : 00:45 | コメント (3)

2004年07月03日

シエラのベストレイクは?

Minaret.pan.jpg

写真はDevil's Postpileから片道7.5マイルにあるMinaret Lakeです。シエラバックカントリーでは屈指の美しさの湖だと思います。今朝のサンフランシスコクロニカル紙の「Walking in footsteps of John Muir, Ansel Adams」に触発されて、いつも夫婦で使っているとってもくだらない湖グレードシステムをシェアしようと思いました。シエラで一番美しいとされているThousand Island Lakeを5つ星のベンチマークとして、皆さんの好きな湖を教えてください。Minaret Lakeは4.5くらいでしょうか?ではCathedral LakesやDuck Lakeは?

投稿者 yoshie : 05:55 | コメント (6)

2004年05月01日

Yosemiteではすでにたくさんの蚊が発生しています。
今年はカリフォルニアでもWest Nileの感染が懸念されていますので、
心配な場合はそれなりの対策をとられることをおすすめします。
現地でもDEET100の強力な虫除けが入手可能ですが、品切れにご注意。

投稿者 suyama : 00:44 | コメント (5)

2004年02月04日

ヨセミテ国立公園の魅力


 息をのむ雄大な渓谷、視界からはみ出す巨岩、年輪を重ねた巨樹、青空と草原のコントラスト、いきいきと過ごす野生動物、落差700mもの大きな滝、心のなかに直接何かが響いてくる…。

 ここは先人達が地球の不思議さ、大切さを学ばせるために私たちに残してくれたインターナショナル・パークです。



 ヨセミテ国立公園は、アメリカ・カリフォルニア州シェラネバダ山脈内にある、アメリカのなかでも最も人気の高い国立公園の1つです。広さは東京都の1.5倍。世界一の一枚岩エルキャピタン、ハーフドームなどの壮大な風景のヨセミテ渓谷、世界一の大きさと寿命をもつジャイアントセコイアの樹があるワワナ、そして高原地帯、山岳地帯などその広大なエリアには多様な環境があり、その自然を保護するためのさまざまなシステムがあります。また国立公園の自然史についてあらゆる角度から説明する「レンジャー」と呼ばれる人たちがいます。



 大自然の中といっても、ホテル並みのサービスもあります。徒歩はもちろん、自転車や乗馬によって遊歩道を訪れることもできます。絵や写真などに没頭してみるのはいかがでしょう。あまり体力に自信のない方でも、さまざまな楽しみ方、ご自分のペースに合わせた行動ができるように配慮されています。



 自然のなかにたっぷりと浸りたい方。地球の力、時間の力、生命の力を感じたい方。人間の英知や技術を超えた地球の創造主の力を感じたい方。一度たっぷりと時間をかけてヨセミテを訪れてみられることをおすすめします。




写真撮影:西村仁志

2004年01月07日

山火事?

Fire Management


マリポサグローブでのマネジメントファイア


 ヨセミテでは時折、自然発火による山火事が起きる。1990年には大規模な火事がおこり、そのため国立公園は夏シーズン中長期にわたって閉鎖され、一般客は立ち入れなかった。いまでもそのとき焼け焦げた森をヨセミテ渓谷からクレーンフラットに向かう道路沿いにみることができる。(余談だが、一説によるとその夏はビジターのいないヨセミテ渓谷では在庫していた食料が食べ放題だったとかで、いまでも関係者の間で「あの夏は最高だった」と語り草になっているらしい。)

  当初国立公園管理事務所では山火事の消火作業を行っていた。しかし最近では自然のなかでの山火事の役割が知られるようになり、逆に森に人工的に火を入れる作業「ファイア・マネジメント」を行い、また自然発火による火災も力ずくで消火するというよりも、燃焼範囲を管理するようになっている。

 火事が時折起こることで森の中に日光が入り、樹木の世代更新が促進されることが、森の健康を保つことにつながるのである。また何十年も火事のない森には乾燥した枯れ枝等が蓄積し、いったん火がつくと手のつけようがない大規模で壊滅的な火災に発展する可能性がある。

 ジャイアント・セコイアの樹は、種の発芽に熱が必要不可欠(山火事の熱で松ぼっくりのかさが開き、中の種子がはじけて飛ぶ)であることも研究によって明らかになっている。また黒く焼け焦げた幹は樹皮が周囲から発達して被い、焼け焦げた部分を自分で治癒してしまうという、まさに「山火事と共生する樹」であることがわかったのである。

このような理由から、公園管理事務所では10年に一度位のローテーションを組み、公園中の森に定期的に森に火を入れる作業を行っている。

 眺望のきくところでは、空に煙がたちのぼっているのを見かけることがあるかもしれない。それはたいていマネジメントファイアによる煙だ。グレイシャーポイントでは、「MANAGEMENT FIRE,DO NOT REPORT(見えている煙はマネジメントファイアだから、通報しなくていいよ。)」という標識が上がっていることがある。さらにその説明と作業エリアの地図まで掲示してあり(左写真)、公園管理事務所の仕事内容を理解してもらうという姿勢が見える。

 ジャイアントセコイアの森、マリポサグローブで偶然にもファイアマネジメントの作業現場に遭遇したことがある。立入禁止にもすることなく、トラムの通る道沿いの樹からも炎が上がっていた。もちろん国立公園局の消防車が待機しており、仮設プールに大量の水を貯め、燃え具合を消防士(女性もいた)が顔を真っ黒にしながら管理していた。ふだんはビジターが目にすることのない風景だが、国立公園を裏からささえる役割の大変さと大切さを感じた。

投稿者 nishimura : 13:31